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みな集まりたし尾鷲なれ

尾鷲"海と森”コース/5回目/2021年4月3~4日
三重大学生物資源学部所属

どうも、かまざえもんです。
長いようで長かった自然環境リテラシー学in尾鷲もいよいよ大詰め。最後の第5回では今までメンバーが取り入れてきた知識、体験、楽しさを伝えて活かす「プロジェクト」に移ります。

前回はこちらから~

番外編、大曽根浦へツーリング

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…とその前に、今までの拠点「小山浦(おやまうら)」とは違う「大曽根浦(おおそねうら)」が気になっていたので、そこら近辺を探検することに。尾鷲班とは別の班で好評だったらしい2人乗りの「シットオントップカヤック」が導入され、航海がちょっとだけ楽になりました。

道中(海中?)には、潮の満ち引きによって上陸の可否が変わる「弁財(べざい)島」があり、少し上ってみると小さな神社がありました。残念ながらお賽銭は持ってきていなかったので、神様にタダ頼みというどうしようもないことをしてしまいました。無念。

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さらにヨーソローして無人浜に到着。尾鷲班が上陸した証に砂文字を書いてみましたが、まあ読めんこった。

にしても普段は座学と課題とほんのちょっとのお遊びに追われている大学生でも、いざ自然に投げ出されると心の底から楽しめるもんですね。いやあ伝わんねえかなこの気持ち…という思いで今日も元気にnote執筆中でございます。

伝えたいこととは

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こちらは尾鷲のお母ちゃんの郷土料理と日帰りのお風呂が楽める温浴施設「夢古道おわせ」の一角。この場所をお借りしまして、ここで最終的な発表会を執り行います。

さっそく余談ですが、実はこの「夢古道おわせ」の日帰り温泉「夢古道の湯」、尾鷲班メンバーも過去3回(第1・3・5回)お世話になりました。お風呂上がりに各種牛乳でキメるというルーティーンが成立していまして、実習だけでなく日々の疲れ、その他諸々吹き飛んでいたような気がしました。

詳しくはこちら(せ、宣伝じゃないんだからね)


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写真向かって右側が尾鷲班メンバー、左側が地元の方々、といった配置です。地元の方々と言いましても、地域の小学校の先生や尾鷲市役所の職員さん、さらにはこの「夢古道おわせ」の支配人なる方、さらにさらにはガイドの森田さん(写真左端、グレーの服)と様々な方面の方にお集まり頂きました。

唐突ですが、皆さんは「自然」ないし「アウトドア活動」についてどのような印象をお持ちでしょうか?

危ない、汚い、疲れそう、大変、(距離的に)遠い、怖い、不便…

まあボロクソに言われそうです。無理もありません、この世の中は便利なものだらけなので、わざわざその場所に出向く理由がありませんからね。キャンプやBBQくらいは楽しむでしょうけど、あくまでもそれ目的であって「野山に入りて…なおば!」とキャッキャするというわけではありません。

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今回の主題はそこにありまして、良い意味で「まだ何も知らない」小学生を自然アウトドア体験に連れていくにはどのようなプロジェクトを立てたらいいのか、ということを考えました。

一定枚数の付箋に順序立てて思いを書き綴り、体にペタペタと貼り付けて発表します。今更ながら奇妙な光景なこった…

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こちらは、かまざえもんが考え出したプロジェクトでございます。メインテーマは「消える神社と孤島の要塞アドベンチャー」「無人浜へタカラモノ探し」…はいお察しの通り、冒頭の大曽根浦ツーリングから着想を得ています。なんだか痛い話をしているように見えますが、小学生は目の色を変えてワクワクしてくれると思います、いやそうであってくれ(懇願)。

とここで重要な落とし穴に気づかされます。題名を考えるのは簡単なことですが、えじゃあそれどうやってやるの?誰がするの?実現可能なの?プロジェクトとか横文字使ってるんだからそれぐらいの責任はちゃんと持ってよ?まさに墓穴を掘るかの如く、「具体性」がないことが分かりました。

フラットなのか、シャープなのか

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何かしらの物事を考えるとき、イラストに示したような「5W1H」を使うことがあります。それ自体は有名ですが、ほとんどの場合は要素を同時に使う「フラット型(と、勝手に命名しております)」な考え方です。これもこれでいいんですが、どうしても抜け穴ができてしまいます。

そこで提唱したいのが「シャープ型(と、フラットの逆なので命名してみました、ピアノの音階じゃないよ)」な考え方です。「When」を出発点として、系統立てて説明していくのです。今回の題に沿うならば、

When(いつ):課外授業の一環として(時間がないなら長期休暇中に)
Where(どこで):尾鷲市内の山、川、海
Who(誰が):小学生(高学年が望ましい)
What(何を):自然アウトドア体験
Why(なぜ):自然の楽しさ、怖さを身をもって体験し地元の魅力を感じる
How(どのように):???

といった感じに、そもそも「実施するだけの時間はあるのか」という超現実的な問題から突入していくわけですね。これがクリアできなければその先はない、何とも呆気ない考え方ですが、その分各種課題を解決した上での「How」、すなわち内容を提案できるので、具体性は十分に確保できていることになります。

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ただ単に「カヤック楽しかったよ、皆もやってみてね」だけでは「ほへぇ~」で流されてしまうだけです。何かを伝えることってとても難しいので、いかに分かりやすく、端的に、そして相手に食いついてもらえるか…そうまさに第1回でさらっと触れた「リテラシー」の真意がここに表れているのです。半年前から続く長い長い伏線が今やっとこさ回収されましたよ…!!!

せっかく受けた貴重な体験、そのままで終わらせるだけではもったいない。じゃあどうしたら皆と共有できるのか…もちろん時間は有限で、場所も方法も限られています。その中でも最適な方法とは一体何なのか、思いもよらぬことを考えさせられました。

改めて構成を組み直し、何枚もの付箋を追加し、地元の方々へフィードバック。概ね感心して頂けたようですが、すぐにメンバーの意見を反映できるわけではありません。今回の発表の場を着火剤として、いつしか爆発できるような体制を整えることができれば、この学びは無駄ではなかったという証拠になることでしょう。

最後?そんな言葉は使わせない

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さて、全5回に渡ってお送りしてきました尾鷲"海と森”コースの「自然環境リテラシー学」、いかがだったでしょうか。ぽっと出のウイルスに振り回され、延期に延期を重ねるハプニング(更新が滞ったのもこのため…と言い訳しておきます)がありましたが、無事に完遂することができました。

人間生活において「自然」は切っても切り離せない存在である以上、逆に理解してあげようとする視点は当然のことに思いますが、それが実践できていないのが現状です。この実習を通じてその大切さを切に感じたとともに、まだまだ未熟な段階であり、誰かに伝えると同時に吸収し続けなければいけない自分がいる、そんな境地に至りました。

そして何より「人の温もり」も感じました。主催の坂本先生やガイドの森田さんをはじめとするスタッフ陣、昼夜を共に過ごしたメンバー、手厚いおもてなしをくれる尾鷲市の方々、様々な支えがあっての11日間だったことに気づかされました。

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自然と「対話」することは、この先も終わりがない、いつまで経っても完成することのない永遠の挑戦でもあります。だからこそ面白いのであって、多様性もあるんですね。

かまざえもんは一体どれだけの備忘録を残すことができたのでしょうか、「note」5記事分でどれだけ伝えられたのでしょうか、謎が謎を呼んでいますが、それでいいんです。答えがありませんから。

まずは周りの自然を感じてみてください。そこら辺の木、草、花…何か思うものがあれば十分です。もっと知りたい、見たいと思うなら、自然アウトドアの世界へ飛び込んでみることを「強く」おススメしておきます。

全5回、くちゃくちゃな文章にお付き合い頂きありがとうございました。これにてこのシリーズを締めくくっておきます。

最後までご覧頂きありがとうございました(*´ω`*)

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