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近況 2024.10.20

久しぶりの動物行動学会。今回は映像発表で参加します。
殻から仮足を伸ばし動く殻アメーバ(ウズツボカムリ)の巧みな採餌行動と、殻アメーバとワムシとの奇妙な関係を紹介する予定。

今年4月に北大に拠点を移し、トビケラの営巣と原生生物の行動研究を行ってきました。注目している生物種は自ら構築した巣や殻と共に行動するものたち。巣や殻は運動と知覚に制約を与えるどころか、新しい身体性知能や感覚(身体拡張)を創造しているように思えてきました。

自分が主体か、原生生物が主体か!頭がおかしくなるほど毎日顕微鏡を覗いています。90種ほど原生生物が培養されている研究室内では「釜屋さん、これみてくださいよ!」と、どこからか必ず面白い現象の発見が聞こえてくる日々。幸せです。

面白い!と思った者がそれを何らかの形、できれば(再現可能な)論文として記録していくことが重要です。二度とその現象は人間によって「語られない」かもしれないのだ。自戒を込めて。

ウズツボカムリ

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