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印象に残ったマンガをざっくり振り返る(2024年)

2024年に読んだマンガの中で、特に印象に残ったものをざっくり振り返って書き残しておきます。
今年も面白いマンガと出会えて、たいへん感謝です。



■センゴク権兵衛 27巻(著:宮下英樹)

実在の戦国武将・仙石秀久を主人公に、主君である豊臣秀吉の生涯を絡めながら激動の戦国時代を描いた本作。少しずつ読み進めて、やっと完結まで読了しました。素晴らしい形で締めくくられた戦国の物語に感無量。本作のおかげですっかり戦国時代ファンになりました。現在は同作者による関ヶ原の合戦に至るまでの政治劇を描く『大乱 関ヶ原』を読んでいるところですが、こちらもかなり良いです。


■ぱらのま 7巻(著:kashmir)

ちょっと不思議なお姉さんによる、マイペースで自由気ままな旅行マンガも7巻目に突入。今巻も良い感じのぬるめの温泉のような、ゆったりのんびりとした独特の雰囲気で癒されます。雪と温泉、地図描き、落ち葉踏みあたりの話がお気に入り。


■衒学始終相談 2巻(著:三島芳治)

胡乱で正体不明な先生と、助手として彼女の研究に巻き込まれる女子生徒、2人の摩訶不思議な会話劇の2巻目。ここで描かれているのは哲学なのか何なのか。それはよく分からないけれど、何だか気になってクセになる、不思議な作品です。2人の関係性の描写も、何だかとっても尊い感じ。


■宙に参る 4巻(著:肋骨凹介)

自分の好みに刺さりまくる、お気に入りのSFマンガ。4巻目にして主人公のルーツに迫り、登場人物達の思惑も収束し始めて大きく物語が動く気配。夫の遺骨を届けるための四十九日の宇宙旅行の旅路が、これからどのような着地点を迎えるのか、とても先が気になります。


■ポンコツ魔王の田舎暮らし 1~3巻(著:渡邉ポポ)

魔界最強なのに生粋のコミュ障&陰キャの魔王様が、いろいろ疲れ果てて現代世界の日本の田舎でスローライフという名のだらだら引きこもり生活をするマンガ。独特のゆるさと特徴的な台詞回しで、たいへんクセになっています。魔王様の田舎文化に対するリアクションがいちいち面白い&カワイイ。


■ダンジョン飯 13~14巻 (著:九井諒子)

とてつもなく綺麗なグランドフィナーレを見届けることができて感動です。最後まで「食」というテーマを貫き通した、あまりにも偉大なファンタジーでした・・・!


■ダンピアのおいしい冒険 6巻(著:トマトスープ)

実在した探検家ウィリアム・ダンピアの冒険を描く本作も、これにて完結。”知識”こそが未知を切り拓いていくのです。


■バーナード嬢曰く 7巻(著:施川ユウキ)

今回も本への愛と読書礼賛と、町田さわ子と神林の関係性のエモみに満ちていて最高でした。このマンガでしか摂取できない、独特のエモみ。


■散歩する女の子 2巻(著:スマ見)

散歩を通して日常を楽しむ視点を教えてくれる、ゆるっと散歩マンガ。読み終わったら散歩に出たくなります。


■主君と旅する幾つかの心得 1巻(著:速水螺旋人)

速水螺旋人先生の愉快な闇鍋SFマンガの新シリーズ。これもたいへん好みの雰囲気。『宙に参る』と合わせて、SF好きな有機物の皆さんに強くおススメしたい。


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