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「頑固一徹」こだわりの味を、新鮮なまま届けたい。【かまびと。#03 辛子明太子専門店おおくぼ・大久保さんご一家】

🌱かまびと。
嘉麻市のふるさと納税に関わる「ひと」にクローズアップ。こだわり抜いた返礼品を提供している事業者さん、嘉麻市のために頑張る市職員さんなどなどの紹介をしています。

店頭にずらりと並んだ明太子。おおくぼさんでは、毎日必要な分だけ、1つ1つ自分たちの手で漬け込んでいます。新鮮で美味しいものを届けたい、というこだわりの表れです。

今回の「かまびと。」でご紹介するのは、家族で「辛子明太子専門店おおくぼ」を経営されている大久保さんご一家です。今回のインタビューでは、代表のの昌之さんと、長女の優さんにお話を伺いました。「頑固一徹」という言葉通り、おいしさのためにこだわりを貫いていく姿、そしてそれを支えるあたたかい家族の姿に迫りました。

1, 試行錯誤を重ねてたどり着いた味。冷凍はせず、常に新鮮なものを。

ーおおくぼさんが明太子を作るときに、一番こだわっているところを教えてください。

優さん:うちの1番の売りは、加工後は明太子を冷凍することなく、冷蔵で販売しているところです。同業他社さんの場合は保存のために冷凍してしまうことが多いんですよね。

うちはできたてを提供しているので、新鮮なうちにお客さんに食べていただくことができます。また、冷凍をするとどうしてもドリップが出てベチャッとしてしまうのですが、うちの場合はそれが全くありません。

昌之さん:うちの明太子には、余計なものは入れません。だから、素材を生かしたシンプルな味付けになっています。いい原料から良い品物をつくり、新鮮なままお客さんに提供することを心がけています。

店頭に並んでいる明太子。一本ずつ手作りです。

優さん:うちは在庫を持たず、予約注文を受けた分と、その日に売り切る分だけを作っています。だからこそ新鮮なまま提供することができるし、フードロスもほぼゼロです。

ーおおくぼさんの明太子の味の特徴はなんですか?

優さん:うちはりんごの果汁をだしに使っています。そうすることで味がまろやかになります。うちでは、創業当時から味を変えていない秘伝のだしやたれを使っているので、それも味のポイントになっています。

店頭には明太子以外の品もずらり。見ているだけでご飯が食べたくなります...

2, 親子二代で力を合わせて。家族経営に込めた思い

ーもともとこの地域で明太子屋さんを始めようと思ったきっかけはなんですか?

昌之さん:そのほかに仕事がなかったから(笑)

たまたま佐世保にいる兄が先にやっていて、うちの母が副業としてやっていたこともあって、明太子屋を始めました。

ー明太子作りを始めようと思ってからこの味にたどり着くためにはどんな試行錯誤を重ねたのでしょうか?

昌之さん:今の味にたどり着くまでには、それこそ何年もかかりました。今の味は、その中でも一番美味しくできた味。風味とか、味の優しさとか。繊細な味になりました。

でも、もっと美味しい明太子を作りたいので、研究を毎日続けています。

創業当時のことを話してくださっている昌之さん。
ちなみに、昌之さんおすすめの明太子の食べ方は、
「外をパリッと、中をミディアムレア」に焼くことだそうです(笑)

ーおおくぼさんは「頑固一徹」というキャッチコピーを掲げられていますが、そこに込めた思いを教えていただきたいです。

昌之さん:美味しいものを作るために、頑固に、手間ひまかけて作っている、ということを伝えたかったんです。頑固一徹に頑張っていますよ、ってね。

ー優さんはもともと東京で働いていたそうですが、嘉麻市に戻ってこのお店を継ごうと思ったのはなぜですか?

優さん:この辺りはもう雇用できる人がいないんですよね。小さいお店なので、家族以外にあとを継ぐことができる人がいなかったんです。私はもともとアパレルの仕事をしていましたが、嘉麻市に戻ってきて、アパレルの仕事もリモートで続けながら家業の手伝いをしていました。今は家業一本に絞りましたね。

私がデザイン系の高校に通っていたこともあって、自分の経験を生かして商品撮影やデザイン、ショップカードを作ったりもしています。

ー東京から嘉麻市に戻ってくるときに、ハードルは感じませんでしたか?

優さん:全然感じませんでしたよ!(笑)

私は福岡市内の高校に通って、東京の渋谷区にも8年間暮らしました。でも、私はやっぱり田舎が好きなんですよね。田舎だと少し不便なことはありますが、戻るのが嫌だと感じることはなかったですね。嘉麻市に戻ってからもアパレルの仕事は続けられたし、ちょくちょく東京に行ったりもしていましたしね。

写真撮影の際のオフショット。家族の仲の良さが伝わってきます。

3, お客さんを大事に、このお店で。

ーおおくぼさんの、これからの目標を教えてください。

優さん:何店舗も展開する、ということは考えていません。このお店一本で続けていきたいと思っています。

この業界は、先の保証がないからです。原料代も高騰してくるし、魚だってずっと獲れるかどうかはわからない。また、うちのお店に、わざわざ博多から足を伸ばして買いに来てくださる方もいらっしゃるんです。それはやっぱりすごいことだと思うので、この地域でお客さんを大切にしてやっていきたいです。

これからの展望を話してくださっている優さん。

ー大久保さんご一家の仲の良さも垣間見え、楽しい取材になりました。ありがとうございました!

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ここまで読んでくださりありがとうございました!

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