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令和悪魔くん聖地巡礼2024(行けたところだけ)


あらすじ

2024年11月30日、ゲゲゲ忌のスタンプラリーの為に調布へ向かう。
元々調布市はフラフラ歩き回りに行きたいと思っていた。丁度良い理由があるなら乗っからせていただく。



早朝に調布に付き、駅前の喫茶店でホットケーキを食べてスタンプラリーのインフォメーションセンター?が開くのを待つ。

あ!野生の水木しげる先生だ

インフォメーションセンター、もといぬくもりステーションに到着。ヌクモリティのあるメフィストフェレスを眺めながらスタンプ台紙を頂戴する。台紙の他にも6期鬼太郎やネトフリ悪魔くんの聖地巡礼マップも置いてある。そういえば、明確に調布を舞台にしてるアニメ作品ってこの2作だけなんだな。せっかくだからもらっていく。駅から一番近い鬼太郎ひろばに向かいつつ考える。

調べたところ、今年のゲゲゲ忌に併せて作られたパンフらしい。本当に何も知らないまま調布にやって来たバーチャル単眼巨人じゃよ。

巨人最推し妖怪呼子ちゃん。
鬼太郎ひろばの妖怪たち、斜線や点描の再現がすごいぜ。

朝からホットケーキを食べ、「スナック菓子で味覚ぶっ壊れてるのにこんな誰が作っても素朴な味わいになるホットケーキが好物ってアンタ、情報で物を食いすぎでしょう!」「いうて小学生の頃の真吾くんってメシマズの描写あるからさ……ホットケーキもかなり練習したんだろうな……」などフガーッと鼻息荒く同行者に語っていたにも関わらず、巨人はここが「ネトフリ版悪魔くんの聖地」である事をすっかり失念していた。地図を眺めると、今回のスタンプラリーで巡る場所とそれなりに場所も被っている。せっかくなので、行ける範囲でネトフリ版悪魔くんの聖地も回ってみる事にした。


以上説明。やっていくわよ。



1日目

中華料理八幡

水木先生のお墓に手を合わせないとなんも始まらん。鬼太郎広場から覚證寺へ向かう。ついでにお墓近くの「中華料理八幡」「鬼太郎公園」も見に行く事にした。

お墓に向かう途中見た、入り口が半地下っぽくなっている建物。
好きな建築発表巨人じゃよ。
中華料理八幡。
2024年5月から営業を休止しているようです。

覚證寺は駅から徒歩15分くらいの住宅街にある。八幡も住宅街の中にひっそりと存在した。両脇をアパートに挟まれ、八幡自体も1階より上は居住スペースになっているようだ。故にサッと写真を撮ってそそくさとその場を去る。

悪魔くんたちが住んでるところはもうちょっと駅の方な気がするので、彼らも電通大の前をぽくぽく歩いてラーメンを食べに来るのかもしれない。


鬼太郎公園

覚證寺前に停まっていた、アーニャが働くキッチンカー。

水木先生のお墓参りをした後は鬼太郎公園へ向かう。道をぐるっと回り込んでお寺の反対側へ。

覚證寺の隣には小学校があり、お寺の入口と反対方向に正門がある。その小学校の向かいに鬼太郎公園はある。わかるかな?

わかるかな?
校門の前には児童たちの書いた標語が並んでいた。

小学校では何かのイベントがあったらしく、入り口に受付のようなものがあった。そういえば、お墓参り中も何やら子供たちの歓声が聞こえてきた。故人を悼みながら、生命力に溢れた子供たちの声を聞く事は嬉しかった。大事な人が亡くなった後も、常に命は繋がっている。良い事だと思う。

そんで公園に到着。

石原小前公園という別名もある。
というか施設内容も鬼太郎に関係ないので、
鬼太郎公園の方が後付けの気がする。
それはそれとして水木先生の題字ってマジで良い。

子供たちがわんさと遊んでいる。一応作中で真吾と一郎がバリバリポッキー食べてたベンチだけ撮影。

「鬼太郎公園」内でくつろぐ悪魔くんってなんか変かも。
神調布では石原小前公園って名前しかないんだろね。

名前からして目の前の小学校に通う児童たちがメインターゲットなんだろう。知らん学区の小学生が知らんお兄さんと座ってたら、常連の子どもたちはギョっとするかもな。2人で八幡行った帰りの腹ごなしで来たのかね。よくポッキー入るな……。胃が若すぎる。

公園はもちろん遊具はあるが、グラウンドにも結構なスペースが割いてあった。遊び方を限定しないのは良い事だ。のびのび遊んでほしい。


ただのスタンプラリー

その後はしばらくただのスタンプラリーが続く。
スタンプラリーと関係ない散歩も続く。

これはスタンプラリーとは関係ない、かっこいい寺。
浮いてる。カッケー。


これもスタンプラリーとは関係ない、電通大内のコンビニ。
電子工作パーツが売っている。
全くスタンプラリーと関係ない、“無”の展示スペース。
本当にスタンプラリーと関係がない、
カッコいい壁。


関係ない事ばっかりしてるわね。

一応スタンプラリーもやってはいる。
下石原八幡神社→ベーカリー&カフェふぁんふぁ〜れ→暮しの衣料まつざわ→PARCO調布の順で回っています。

下石原八幡神社の裏にあった公園。
この町、かなり公園が多いです。
ふぁんふぁ〜れの横で育つネギ。
まつざわのある調布銀座からPARCOに向かう道。
この町、良い路地裏が多いです。
PARCOのなんかのフォトスポット。
PARCO、人間とイベントが多すぎて記憶全然ない。
よくわからんまま一万円消えてた。

こうやって歩いてみて、聖地巡礼という行為は「作中に登場する場所に行く」の「行く」の部分に意味があるんじゃないのか?と思う。

聖地巡礼、多かれ少なかれ「推しが存在したかもしれない場所へ赴く事」、つまり「推しの実在感を高める事」が最終目標みたいなとこあるじゃん。それを1番感じられるのって、作中シーンの場所を見る時じゃなくて、自分の体を使ってその場所に向かう時なんじゃねーのかな。少なくとも巨人はそうだった。

空間に身を置き、時間を使ってその場所に行く。自分の人生の一部を使って作中キャラクターがいたかもしれない場所に赴く。自分の人生の延長線上にその場所があると確かめる事。その時初めてお前のいる時空と非現実はリンクするんじゃねーの?みたいな。ストロファイアはよくわかってないみたいですが、物質界エアプおままごと天使ちゃんだから仕方がないね。

調布市自体の魅力がそう思わせるのかもしれない。町全体に活気があり、その場所に生きてる人たちの生活感が色んな場所に染み出してる。都心部の観光地とはもちろん違うし、地方都市に付随する住宅街とも異なる雰囲気がある。狭い地域に生活に必要なものが一通り存在していて、生活の循環が完結している感じ。東京郊外の独特な活気だ。その生活の密度が、否応なくそこに生きるキャラクターの息遣いを想像させる。

令和悪魔くんというコンテンツも聖地巡礼と相性が良い。このアニメ自体が、エピソードとエピソードの間にもキャラクター達には生活があるって匂わせをずっとやっていて、その隙間を想像(婉曲表現)する事が楽しかったりもする。ひとつのシーンをよすがとして、映像の外側に思いを馳せること(婉曲表現)は普段からオタクがやっていることでもある。

とにかく巨人のダラダラ街歩きにも聖地巡礼としての意味があるってことよ。おわかり?


ただのスタンプラリーをしながら、旧甲州街道周辺を掠める

PARCOの後は真光書店と妖怪ポストだッ!走れーッッッ

歩け。

ハイ。

真光書店の展示スペース。
貸本版が「美」なの、解釈合うな。帯書いたの誰?
アマギフ送るよ。
この町、遊具や展示も含めて
妖怪ポストオブジェクトもかなり多い。

このポストがある道が旧甲州街道だったらしいが、気づかず疲れたから明日回ろうよ〜〜とか言ってスルーしてた。そのくせ関係ない写真はいっぱい撮ってる。なんでさ。

これは聖地と関係ない、良い商店。
良い商店なので、天ぷら鍋上の親子ガニもいる。
無論、地を這う金魚家族もいる。

同じ道にあるお店だから、一郎や3世もこの店の前を歩いたのかもしれない。店先に所狭しと並ぶ日用品や変わった雑貨を、珍しくもない日常の一部として享受しているかも。

悪魔くん聖地巡礼マップに掲載されている場所、とにかく「ただの道」が多い。
他者に見られることを意識した小綺麗さがある場所はあんまりないかも。水木しげる観光向けに整備された場所の狭間にある、聖地としてまとめられていなければ見過ごされるような道ばかりだ。実際疲れすぎてて見過ごしてたし……。

面白さや綺麗さをハズしたロケハンは、かなりネトフリ版悪魔くんらしい捻くれ方だ。オタクとしても、悪魔くんたちが平凡な道を歩くシーンがあればあるほど、全てのなんでもない道を彼らが通ったのかもしれないと感じられて嬉しい。11話と同じ日に埋もれ木親子が一郎、これは「地を這う金魚家族」だよ……。とかやってたかもしれない。そんなわけないだろ。


天神通り

鬼太郎茶屋と布多天神社に向かう為、天神通りを抜ける。脇道にも千年王国研究所職員(全2名)の散歩コースがあったらしいけど、人いっぱいいたし疲れてたからあんまり見れなかったわね…。

美脚の塗り壁。
天神通りといえば鬼太郎ファミリー像やね。

天神通りにも面白そうな店いっぱいあってよかったです。猫ちゃんが一旦もめんの上で片膝立てて構えてるのもかっこよかったし。通りは布多天神社前の交差点まで続いていて、参道!って感じの発展の仕方を窺える。歴史だな〜。歴史の道ではあるが、若者向けの居酒屋とかも結構ある。アミーゴパンケーキとかこういう雰囲気の通りにありそうだ。

布多天神社では丁度シーズンらしく、七五三で参拝してらっしゃるご家族もいた。健やかな子どもたちを見かけるたびに嬉しくなっちゃうね。
それにしても子どもと公園の多い町だぜ。みおちゃんも遊び甲斐あるだろうな。

調布駅北側の通り

天神通りの手頃なお店で早めの夕飯を食べたあと(鬼太郎茶屋は混みすぎてて断念)、市役所前に向かいがてら、駅前商業施設の北側も見ていく。

10話で千年王国研究所に帰る時歩いてた場所。

一郎たちが歩いていたのはクリスマスシーズンだったはず。季節的にはもう少し先だけど、時間は同じくらい。帰宅ラッシュで人通りが多くなってくる時間帯。なんとなく浮き足だった気持ちになる。
作中ではクリスマスっぽく電飾で飾られていたが、そういう気配はない。もっと年末近くなると飾られるのかもしれないし、アニメのオリジナル要素かもしれない。

これはたまたま朝に撮った駅前の良いベンチだ。
ベンチが多い町って嬉しい。


市役所周辺

調布市文化会館たづくりで今日のスタンプラリーは終了。隣接する市役所付近にも悪魔くんたちが散歩してた道があるらしいけど、見つけられず。周辺の道の写真も撮ってなかった。なんなんだよ。やる気あんのか?

一郎も市役所とか行くのかな……ていうか戸籍持ってんのかな……。持っててほしいけど。戸籍登録するにしても真吾が籍置いてる自治体に出しに行くのかもな。実態はともかく、真吾も戸籍くらいは人間界に残しておいてほしいよ……。

たづくり会館では無料の展示をやっていて、それがかなり良かった。この展示を調布市民の税金で……?ふるさと納税するしかないかも。

廃材を使って作ったピンホールカメラとそのカメラで撮った写真を展示する、といった内容。

日常のあらゆる物・取るに足らない廃材。それらは内部に空間を持ち、常に視点になる可能性を秘めている。こちらが意識していないだけで、自分を取り巻く全ての無機物に主観が存在しているかもしれない。こじつけかもしれないけど、あらゆる物が他者の視点=異世界を内在させているって世界観は水木先生の作風に通ずるものがあるんじゃないかな〜とか思った。そうか?

視点になる廃材と、撮るモチーフの関係性を重視した作品が多いのも面白かった。蛸壷でタコ公園を撮る、みたいな。私たちが廃材に主観を与えた時、廃材もまた他者と繋がりを持つようになるんだな。

写真、オカルト的なモチーフになりやすいし、2期悪魔くんで心霊写真的な話出たら面白そうだよな〜。他者との関係性の構築についてなんか1期でずっとやってる事だし。埋もれ木家の記念写真エピソードとこじつけたりしてさあ!本当に頼みますよ。2期を求め訴えたりっつってね。

こちらの展示は2025年1月26日まででしたが、無料の何かしらの展示はコンスタントにやってるらしい。お手隙の旅行者は行ってみて損ないよ。



そんな感じで1日目は終了。
2日目は深大寺方面を午前中に見て、午後は商店街付近を細かく歩いたのち図書館でマターリしようかな……と考えつつ宿でスコーン!と就寝するのだった。(ネタバレをしますが、無理でした)

……振り返ってみると全く聖地巡礼してなくないですか?よくこのタイトルでnoteを書けると思ったな。2日目に期待。(ネタバレをしますが、期待しない方がいいです)


2日目

橋場橋

新しい朝が来た。スタンプラリーも深大寺方面でコンプリートだし、しゃかりきでいきますわよ。
鬼太郎茶屋でお土産を買いつつ、布多天神社を抜けてスタンプラリー会場の農産物直売所 調布のやさい畑に向かう。そこから更に深大寺に向かう道にあるのが「橋場橋」だ。

東京、河川もかなり多い。

みおちゃんが友達と遊んでいたり、議員が育ての親に拾われたりする。町外れのわりにイベント多すぎブリッジやね。

布多天神社〜深大寺は住宅街やマンションが多い。
オデオン座はもうちょっと商店街寄りにありそうだけど。
ここら辺まで遊びに来るみおちゃんは健脚だな……。

ここからは深大寺まで登り坂が続くらしい。いやここまでも結構歩いたよね?!流石に直売所で買ったおやつを食べながら休憩。

周りでは地元の家族連れが走り回っていたり、年配のご夫婦が釣りをしていたり。市民がこんな河原に集結することってあるんだ。

モザイクの多さからも活気が伺えますね。

いうて調布の町、河川以外も家族連れというか「生活者」がめちゃくちゃ多い。スタンプラリーもオタクのお兄さんお姉さんが多いのかな〜とか思ってたけど、地元の子どもたちや付き添いの親御さんの方が断然多く参加してるし。公園にも道にもお店にも、必ず地域で生きている人々がいた。

調布で様々な家族とすれ違う時、どうしても令和悪魔くんの事を考えてしまう。作品内での家族関係の重要度は言うまでもない。

「普通の家族」は幻想だ。どんな人にも家族にも、普通なりの普通じゃない部分はある。そもそも「普通の家族」と「良い家族」はイコールではないし、良し悪しを決めるのも部外者ではなく家族の当事者達だろう。

調布ですれ違う人々が良い家族なのか普通の家族なのか、巨人にはわからない。きっと神調布を歩く人々もそうなんだろう。

だからこそ、血の繋がらない従兄弟や父と歩く一郎が、どんな形であれ神調布の風景に溶け込んでいる事を嬉しく思ってしまう。普通じゃないかもしれないし、良し悪しはわからないし、それでも様々な家族の一例としてこの町で暮らしていてほしい。


深大寺

休憩の後、坂を登ったり降りたり登ったり降りたりして「深大寺」に到着。登るだけじゃないんか?!

入り口で戦う龍虎。
こんなんなんぼあってもええですからね。

新大寺をさっくり観光してから北門の方に向かう。いうてほとんど人混みにもにゃもにゃにされて終わった。

広くて、神社も寺も祠(広義)もあって、
水場も草木もモリモリある!
それなりに人間の居住区と近いのも良い。

土日という事もあり、かなり観光客が多い。そばが有名らしくてお土産屋兼蕎麦屋みたいなお店が立ち並んでいて、全部行列ができてた。鬼太郎茶屋がここにあったって本当なの?と思うと同時に、自然と人間が交わる場所に鬼太郎にまつわる施設があるのは当然だよな〜と納得もする。

民俗学等に詳しい同行者に聞いたところ、
神社やお寺が山や森の前にありがちなのは、
そういう場所を神域として
入り口を祀ってた名残りって説もあるらしい。へー。

さっきまで生活と日常の中にいた分、非日常すぎる場所が急に現れてかなり気後れしている。そそくさと人混みを避け、お寺の裏を登っていく。自然が深まってきた先に「神代植物公園」がある。

神代植物公園

500円を支払い(2024年11月時点)深大寺方面の入り口から入場。
この施設で風真家がピクニックをしたらしい。とりあえず雑木林と小川を抜けて、家族連れが多そうな売店へと向かってみることにした。

ありえん曲がりくねった木(最高)

冬になる前の温かい木漏れ日で、そういえば作中もこのくらいの時期だったなと思い出す。草木はみんな柔らかい色をしている。夏のような鮮やかさはないけど、調和があって、輝いている。自然って最高すぎんか?満ち足りすぎワロタ。

完全に枯れてると見せかけて、先からニョキニョキ
新しい枝を生やす木(最高)

ぽかぽかお散歩してるうちに、段々風間父にムカついてきた。こんなに幸福な場所、幸福な時間ってないだろ。なんで逃げるんだよ。お前1人で逃げるんなら勝手にしろよって思うけど、みおちゃんとさなえさんの思い出にケチつけて行くのはやめてくれよ。自然ってみんなに平等だからみんなが幸せになれるんじゃんか。でも風真父のせいでみおちゃんとさなえさんにとってのこの場所が悲しい思い出の場所になるの、巨人は嫌すぎるよ。なんでよ。キィーッ。

火の鳥のなんか宇宙でドタバタする編(?)
(半分くらいはそうでは?)に出てきそうな草(最高)

いやでもさ〜。令和悪魔くんってそういう話じゃないんだよな。歪んでても間違ってても悲しくても苦しくても、人は生きてんだよな〜って話でさ。酷いことしたから悪い奴!ではないんだよな。なんていうか、みおちゃんたちの立場に共感した時はクソ親父……!て思うけど。クソなりに、風間父の気持ちもわかる。こんなに綺麗で満たされてて、その調和の中に自分が存在することに巨人だって心が震えるんだから。心が弱っている小さき者なんかが来たら、その刺激って尋常じゃないと思う。隣に家族がいたりなんてしたらもう、その幸福って恐ろしいよ。相応しくなさすぎて。秋の素朴な美しさの前で否応なしに感じられる自分の矮小さと、それでも別に構わんよと自然や家族に肯定されてしまう事。それっておぞましすぎる。幸福と恐怖が拮抗して、恐怖が勝つ事が全然ある。この公園はそういう場所でもある。

正門付近の休憩所で食べたホットケーキ。
はちみつが濃すぎて分厚い生地の中でも主張がすごい。

そんな事を考えつつ売店に到着し、お昼を食べつつ聖地巡礼マップを確認してみる。アニメに出た場所は水生植物園ってとこらしい。へー。小川の辺りとかかね。植物公園の地図も確認するか……。

…………。

………
……………
アーン?

ド逆だった。
これわかりにくいんですけど、同じ敷地のド逆とかではなく、深大寺を挟んだ別の敷地に水生植物園があります。なんで?え?深大寺北門(作中に登場シーン有)から来てわざわざ降りて水生植物園で飯食ってんの?てかもしかして風間家ってこっちの有料ゾーン来てないん?じゃあ俺が今まで吟じてたポエムは?!?何?!?!?!え?!とにかく山降りるぞ!!

シーズンオフのしゃくなげ畑。
盛られた土と看板が墓みたいでかっこいい。(最高)

急げ!

温室で見た葉脈が面白い草。(最高)
写真撮ってないけど妖花っぽい花が
いっぱいあって良かった。

急げ!!!

うわ〜〜〜〜!!!概念薔薇(最高)

急げ〜〜〜!!!!!!!!!

ビビットだけど上品な赤だ。
ふーーーん……………。

満喫すなーーーーーーッッッ!!!!!!!!!

満喫しちゃった。
いうて戻り道にある面白そうな場所を軽く見て回るくらいだったけど、しっかり歩いたしかなり疲れた。疲れすぎて薔薇園の前の芝生で30分くらいヒーヒー這いつくばったりもした。
実際自然って地球最強激烈エモーショナル面白コンテンツだから仕方がないね。でも気づいたら15時過ぎてて流石にヤバいぜ。(そこのお前!水生植物園の入場時間は16時までだぜ!)

改めて、深大寺北門

風間家がピクニックに向かう坂。
この道の両脇にも沢山祠とかあって嬉しい。

山を降りるついでに、行く時に通り過ぎてた坂道を撮る!恐らく下から撮っている。

作中描写だと、風間一家は坂を登っていたはず。午前中に上の植物園を爆速周回して下まで降りて飯食ってんの?健脚一家だな……。

健脚ファミリーの神代植物公園RTAはフィクションだからできることであって、実際ここでしっかり遊ぶとなると丸一日かかります。いやマジで。半日くらいしかいなかったけど、多分施設の3分の1とかしか回れなかった。しかも全部サッと見ただけ。季節ごとに見頃の植物も変わるらしいし、年パス買うっきゃない!(ダイレクトマーケティング)

そのままそそくさと深大寺を駆け降りていく。
深大寺をそそくさしすぎている。思ってたよりしっかり観光地として整備されていた分面食らいもしたけど、次はそういう覚悟を持って人混みに挑みたい。深大寺も多分しっかり回るとえげつない時間がかかる。ここら一帯の観光だけで1泊2日消費できるんじゃないか?


改めて、神代植物公園水生植物園

深大寺を出て左手にちょっと進むと大本営を発見。ここまで長かった……。

水生植物園のほうは無料で入園できる。

本当に疲れ切っているのでベンチの写真だけ撮って帰りたいよ〜〜と思いつつ、メインストリートっぽい左手の道を進んでみる。

沼地の上に板が張ってある。

山の中腹にある開けた植物園とは打って変わって、木々が日を遮るように敷地を取り囲んでいて鬱蒼としている。水場のせいか心なしひんやりもしている。
薔薇園や温室のように華やかな施設があるわけではなく、湿地の上に張り巡らされた順路は走り回れるほど広くない。まあ子ども人気はないだろうな……。人もそこまで多くはなかった。

そもそも水生植物園は誰かが建てた城の跡らしい。
デカ宗教施設(深大寺)も近所にあるし、栄えてたんだろうな。

特に見頃の草花がある感じでもなかった。季節や時間が変わればもっと華やぐのかもしれない。それでも風間家が訪れたのはこの季節だった。

夕方近いのも相まって、かなり薄暗い。
夏に来たら涼しそう。

この季節の寂しさが、かえってアニメの幸福な描写を際立たせる。どんな場所でも、家族と一緒ならなんでも素敵な思い出になったんだろうな。

パンフレットには蓮のイラストとか書いてあった。
見たすぎッ。やっぱ夏にまた来たい。

順路をくねくね歩いて、湿地横の高台に風間家昼食ツリーとベンチをようやっと発見。流石に座らせてくれーッ。


根本から枝分かれしてる?!
アニメのカットだと人物に目が行っちゃうから、
意外と木の特性に気づかないもんだな…。

水場より少し高台にある分、木漏れ日が眩しい。この木は榎木らしい。へー。初めて見たかも。
根本からグイグイ横に伸びてる木って新鮮。街路樹には向かなそうだもんな。通行の邪魔すぎる。

正直ここに到達するまでに考えることは考え抜いてしまい、疲労感もあってぼんやりするだけだった。行き当たりばったりしすぎたわね。

閉園間際の植物園から退散し、深大寺前から出てるバスで調布駅前に帰還。前日にしっかり探索できなかった駅前を歩く体力はなく、ここで聖地巡礼はフィニッシュとなります……。トホホのホ。

まとめ

  • 聖地巡礼、結構オモロい。

  • 特に作中と似た季節・時間帯に訪れた時はかなりエモい。おすすめ。

  • 悪魔くんの聖地は地元の生活の場が多い。ほどほどに遠慮がちに旅をするのが吉。

  • ↑でもそれがいいんだよな〜。調布、日常と非日常の潮目みたいな町だった。

  • 深大寺方面と鬼太郎公園方面、かなり逆方向だから1日で周り切るのは疲れるかも。心なし余裕持って日程を組もう。

  • 深大寺と植物園の観光、本当に丸一日かかる。気をつけろ。

  • ↑いうて聖地だけ行きたいなら、植物園の無料枠と深大寺の裏をちらっと見る程度で終わる。面白スポットを避けて目的地に直行するならそこまで疲れないかも。

  • 水生植物園は聖地だけ見たいなら入り口からすぐ右に進もうな。左回りで全てを堪能した巨人との約束だ。

  • 鬼太郎茶屋・布多天神社(駅近主要施設)〜深大寺(かなり山)の距離、調布市民の初詣鉄板ルートなんだろうな…くらいの…微妙に遠いけどギリギリ歩ける…か……?くらいの距離感。2日目の足パンパン旅行者は素直に駅前から出てるバスを使った方がいいです。

  • でもバス使うと深大寺から橋場橋まで歩くの疲れるかも。登ったり降りたりしなきゃだし。一長一短。

  • 巨人が行けたところ以外にも聖地はあるので、君たちも鬼太郎茶屋とかで配っているであろう聖地巡礼マップを片手に調布に飛び出してくれよな。


おまけ

はあはあはあ……疲労はMAXだが、なんだかんだでスタンプラリーはコンプリートだぜ……!駅前に戻って景品と交換だッ!!

というわけで夕方にぬくもりステーションに帰還。ヌクモリティとカレンダーを求めて……?!

ぬくもりステーション(跡地)


俺が今まで見ていたぬくもりステーションは?!?!?!?

〜ここから回想〜

実際自然って地球最強激烈面白コンテンツだから仕方がないね。でも気づいたら15時過ぎてて流石にヤバいぜ。(そこのお前!水性植物園の入場時間は16時までだぜ!

閉園間際の植物園から退散し、深大寺前から出てるバスで調布駅前に帰還。

※調布市役所8階産業振興課(平日午前9時から午後5時 12月27日(金曜日)まで)及び調布市観光案内所「ぬくもりステーション」(調布駅改札外コンコース)(土曜日・日曜日・祝日午前9時から午後4時 12月22日(日曜日)まで)で記念品交換を承ります。

調布観光ナビ/(終了)11/22(金曜日)~12/1(日曜日)ゲゲゲ忌2024開催!


土曜日・日曜日・祝日午前9時から午後4時まで

調布観光ナビ/(終了)11/22(金曜日)~12/1(日曜日)ゲゲゲ忌2024開催!


午後4時まで

調布観光ナビ/(終了)11/22(金曜日)~12/1(日曜日)ゲゲゲ忌2024開催!


〜回想終了〜

…………。
……………………。



  • 聖地巡礼する時は、行き当たりばったりも楽しいけど最低限周りたい施設やイベントの営業時間を確認してから臨んだ方がいいわよ!!!!!!



完ッ!!!!!