『お金』持ちじゃなく、『信用』持ちになろう
みなさん、こんにちは。
今回は「お金とはなにか?」と「信用」の話です。
参考にしたのは、堀江貴文著「99%の人が気付いていないお金の正体」
お金の話以外にも堀江さんの考え方、やっている事も書いています。ぜひ。
「お金」とは「信用」である
皆さんは「お金」と聞いて何を思い浮かべるだろうか?
普通の人は硬貨や紙幣を思い浮かべるかもしれない。将来的にはキャッシュレス決済が普及し、実物のお金を見たことがない人も出てくると言われている。とにかく、紙幣も硬貨もスマホに表示される残高も全てお金として、全員が認識している。
結論から言うと、「お金」は「信用」だ。
貨幣がない時代、物々交換によって人々が暮らしの必需品を手に入れていた。だが、なかなか目当ての物を持っている人と巡り会えなかったり、タイミングが合わなかったりする可能性もある。
そのために貨幣という概念が生まれた。貨幣は価値の交換、保存、そして尺度を決めるための有用なツールとして多くの国で使われている。
つまり発行元に信用があり、それ全員が信じている場合にのみ、貨幣による取引が成立するのだ。お金の本質的な意味はここにある。
日本で最初の貨幣は、708年の「和同開珎」と言われている。
社会の教科書で目にした人も多いだろう。その頃の日本政府は中国の貨幣文化を真似て銅貨を製造させた。だが、これが全く流行らなかった。
なぜか?
その頃の日本政府に『信用』がなかったからだ。
むしろ出回っていたのは、中国貨幣だ。そちらの方が価値があった。なぜなら中国という大国の力と、みんなが欲しがるだろうという共通認識、つまり信用があったからだ。
現代で考えるとどうだろう?
日本政府で発行される一万円札は「一万円」と印字された、紙きれだ。国民全員がそれに一万円分の価値があると思っているし、実際に一万円分の価値と交換ができる。それは日本政府に信用があるからなのだ。
政府に信用がなければ、その国の貨幣の価値は地に堕ちる。実際に、自国の貨幣より日本円や米ドルの方が信用があるという国もあるらしい。日本でも同じことが起こる可能性は十分にある。
そもそも信用とは何だろう?
信用とは何かを考えるときに、まず身近なものから想像してみる。
あなたが信用する人は誰か。
友達、家族、恋人、同僚、上司…
見返りがなくても、むしろお金を払ってでもこの人に協力したい。誰にでもそんな相手が一人や二人はいるのではないだろうか?
なぜその人を「信用」していると言えるのか?
それは、自分と相手との今までの経験から推察しているのだ。
相手のこれまでの行動、実際の業績を見て相手がどういう人なのかを判断する。
それは、「今まで大事に育ててもらったから」「彼は嘘をついたことがないから」「この人の仕事はいつも素早くて的確だから」とか。
つまり、「過去の実績や成果」をもとにした「現時点」の評価が「信用」なのだ。
日本政府の話に戻すと、経済的に成長したことで国力が安定し、私たちは豊かな暮らしを送れている。治安もいいし、年金もしっかり払ってわれている。(すっかり過去の話になってしまったが)
だから、「日本政府は信用できる!」となるのだ。
信用と信頼
ちなみに似た言葉で「信頼」がある。
信頼は、「信用」を元に相手の「未来」を評価する言葉だ。
皆さんは、これからの日本を「信頼」できるだろうか?
※信用と信頼の意味は、こちらの記事を参考にさせていただきました。勉強になりました。ありがとうございます。
信用を貯めるには?
堀江さんは著書の中で、「お金を貯めるな、信用を貯めろ」と言っている。
なぜ貯金がダメなのか、という話は一旦横に置いといて。
信用を貯めるとはどういうことなのか。
これは、信用とは一夜にして得られるものではないということだ。毎日、毎週、毎月積み重ねていかないと相手は信用してくれない。
「そんなことは分かっている!」と言われるかもしれないが、果たしてあなたは実行できているだろうか。
恋人を毎日褒めていますか?
家族におはようと声をかけますか?
上司の陰口を言ったりしていませんか?
ちなみにこれは自分に対しても同じだ。
私の愛読書の一つに「7つの習慣」がある。
その中でコヴィー先生は自己信頼口座という考え方を持てと言っている。つまり自分を信頼するために、自分への信用を積み重ねろという考え方だ。
自分を信頼する、つまり自信を持てるようになる。自信があれば行動ができる。行動すれば、環境が変わる。
一歩踏み出す勇気を持つために、今自分ができることからやってみよう。
堀江さんは、残高がゼロだろうが、信用があれば困ることはないと言っているが、これは私も同意だ。私が生活に困ったとしても家族は必ず助けてくれるし、友達も相談に乗ってくれる。
価値の原点回帰
これまでの社会では「お金」が信用を保証する役割を担っていたが、「お金がいらなかった時代」へ回帰しつつある。
技術の進歩により、インターネット上で個人同士が容易につながることができる。同じ目的や目標を持った仲間も簡単に見つけられる。そうなると、お金という概念なしで協力したり、自分の価値(スキル等)を提供する人が現れる。
言うなれば、インターネット上での仮想物々交換(価値交換)だ。
もちろん、お金も集まる。面白いアイデアや情報とお金を交換することで成り立つ時代になりつつあるのだ。
それが、クラウドファンディングであり、オンラインサロンだと思う。
まとめ
お金は「信用」の具現化であり、価値の交換のためには本質的には必要ない。
個人同士が簡単に繋がれる現代では、個人の信用こそが価値となり得るし、お金が後からついてくるという逆転現象が起こる。
貯金も人生を生き抜く上で良い策だとは思うが、信用がなくなればただの紙切れとなってしまう。
集めたお金でいかに信用を得るか。
投資してもよし。
起業してもよし。
面白そうなことをしている人を応援してもいい。
あなたの好きなことをして、信用を貯めよう。
それでは。
ラジオ、動画作成などの肥やしとして大切に口座に納めさせていただきます。