好かれる教師と嫌われる教師

ローランドさんではありませんが、子供達が大人になるまでに出会う大人は大きく分けると「親か先生か」の2種類しかいません。片翼を担う以上、教師が子供達のその後の人生に与える影響は計り知れないものがあります。
では、好かれる教師と嫌われる教師、どんな違いがあるのでしょうか。
僕が実際教師になって感じたことを文章にしてみたいと思います。

1.笑いが有るか無いか 

私は何もお笑い芸人のように生徒達の前で振舞えと言っているわけではありません。逆にそんなことをしたら授業は崩壊するでしょう。そうではなくて、まずあなたが笑顔でいること、そして子供達を笑顔にすることです。これをあなたが与えられた職務の範囲内で行ってください。
あなたが学生だった時に好きだった先生を思い浮かべて下さいと言われたら、どんな先生を思い出しますか?
きっと今思い浮かべたその先生は仏頂面ではなかったはずです。どんなに授業が上手くても、いつも仏頂面で不機嫌そうな先生を子供達が好きになるはずがありません。面白いギャグなんか言えなくてもいいので、生徒が来た時にまずは明るく笑顔で「こんにちは」と言えることが一番大事だということを覚えておきましょう。
そして、生徒からどんなことを言われても笑いで返す!これができるかできないかは大きいと思います。友達のような関係にはなってはいけませんが、ある程度の近い距離感を保つのが大事だと思います。

2.子供達が「これは勝てない」と思う何かを持っているかどうか

これは、僕が、実際部活をやっていて痛感したことです。僕は4歳から今まで約23年間サッカーをやり続けています。ですので、その辺の人に比べれば、サッカーに関する知識や技術は上であると自信が持って言えます。しかし、僕が実際最初に部活の顧問になったのは、「バスケ🏀」でした。
しかも、「女子😭」大変ったらありゃしませんでした。
僕なりに、バスケの勉強をし、審判の資格まで取りましたが、どんな指導をしても結果生徒からすれば素人に教えられている。その考えが根付いているのです。乗り越えられないように、頑張りましたが、本当に辛い毎日でした。しかし、僕がサッカー部の顧問に翌年就任すると、状況が変わりました。みんな、目を光らせ指導を求めてくるのです。なぜかって、その子らよりサッカーを知ってるし、上手いから。鼻につくかもしれませんが、本当にこれが大きかったです。言ってきかせるのではなく、見て学ばせる。プレーを見せて教えることがサッカーでは出来たので、これが大きかったと思います。ですので、生徒に勝る何かがあるのは大きいと思います。

3.上下関係よりも信頼関係

先生が生徒を殴るなんていうのが当たり前だった時代もあります。この記事を読んでいる人の中にも、その昔先生に殴られたなんていう経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。それは上下関係のなせる技です。しかしその上下関係を利用すればするほど、信頼関係は失われていくのです。
日常で先生であるあなた方から子供達に何か頼みごとをするシーンはありますか?例えば「黒板消しといて~」とか「そのゴミ拾っといて~」など、もしあなたが子供達に何かお願い事をした時、おそらく子供達はやってくれるでしょう。でもそれが「先生に言われたからやった」では良好な関係が築けているとは言えません。目指すべきは「あの先生に言われたからやった」なのです。この微妙なニュアンスの違い分りますか?
我々も子供達から信頼を勝ち取るためには「ただの先生」から「あの先生」になる必要があります。そのためにまず大切なのは、もちろん授業です。「あの先生に習ったら成績が上がった」これが教師として一番分りやすく子供達の信頼を得る手段です。「あの先生が言うんだから、この問題やっておこうかな」とならなくてはいけないのです。

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