ディズニーから学ぶ 苦を楽に【カストーディアル】
これは僕が実際に道徳で行った授業である。
ディズニーが力を入れていること
ディズニーランドが、お客様に夢と感動をプレゼントするために、いちばん力を入れている仕事とは、何かご存知でしょうか。ヒントは、「カストーディアル」とよばれている職業です。
この言葉を聞いてピンとくる人は少ないことでしょう。
カストーディアルとは、なんと「そうじ係」です。ディズニーランドでは、お客様に夢と感動をプレゼントするために、ゴミ1つ落ちていない、キレイな場所を目指し、そうじを徹底しています。
例えば、①朝から晩まで、そうじ係が300人ずつ15分交代で毎日そうじしていたり、
②「ナイトカストーディアル」と呼ばれている「のそうじ係」がいて、毎日、夜中の12時から朝の7時まで、あの広い園内をブラシを使って「水洗い」したり、トイレをそうじしたりしているのです。例え、ゴミが投げ捨てられたとしても、15分以内には必ずカストーディアルが掃除するシステムになっているのです。だから、本当にディズニーランドはいつでもゴミ1つ無いほどキレイなんです。
カストーディアルのエピソード
カストーディアルにまつわる有名なエピソードがある。
北村さんという、カストーディアルがある日夜に掃除をしていたところ。トイレの方から声が聞こえてきた。北村さんが不思議に思って、近づいてよく聞いてみると、何と彼は便器に話しかけながら掃除をやっていたのである。
これには、北村さんはビックリした。そして、なぜ便器に話しかけているのかを彼に尋ねた。彼は、ぽつりぽつりと話しはじめた。
「僕は、自分で希望して、この職業を選んだけれど、この仕事が嫌で嫌でしかたがありませんでした。
夜はやっぱり寂しいし、こんなに広いところを少ない人数でピカピカにするのはつらい。どうしてこんな事をやっているのか、情けなくなってきたんです。何度もやめようと思った。でも、本場アメリカのディズニーランドへ行って、考え方が変わったんです。なぜなら、むこうのナイトカストーディアルは『こんな素晴らしい仕事をどうして嫌がるんだ。僕は全然さびしくないよ。なぜだか教えてやろうか』と言って、トイレに連れて行ってくれたんです。それで『これはみんな僕の友達だよ、名前もあるんだよ』と言って、ずらっと並んだ便器を『トム、ジャック、スティーブ・・・』と順番に呼んで紹介してくれました。『僕は、毎晩
彼らと話しながら仕事してるんだ』というなり、彼は『トム、どうだい元気かい。そうか、今日は思いきり汚されたからキレイにしてくれって? よし、思いっきりキレイにしてあげるよ』なんて言いながら、掃除していくんです。『こうしてキレイにしてあげると、便器も喜ぶし、お客さんも喜ぶんだ。そして、ぼくも楽しいよ』これはスゴイ。僕は思わず泣けてきました。よし、僕もこれでいこう。そう思って、日本に帰ってきてから
頑張っているんです。」 かれは、こんな話しをしてくれた。北村さんは、心がホッと暖まるような感動を覚えた。
子供に伝えたいこと
宿題や、授業、日々の部活など今の中学生は、我々社会人より忙しいのではないか!?
と思うほど多くの業務がある。
学校で実際に生徒と関わっていても常にネガティブなワードを使う子というのはいるものだ。
しかし、僕は伝えたい。
マイナスをプラス思考に考えれば、何事も苦痛なことでも楽しくできるのではないか。
生徒に常に言うのは今やってること全て意味のないものなんて一つもない。
全てみんなの将来につながっていると伝えている。
子供達が意味を見出し、それに向かって行動することができればそれは価値のあることなのだ。
「意味を見出す」そして、「努力する、」
これは、我々大人にも共通することなのでは、、