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映画『野獣一匹II』(Ek Villain Returns)
インド大映画祭で『野獣一匹II』を鑑賞。
原題は、Ek Villain Returns。英語のvillianは、元々純粋に「悪役、犯罪者」の意味のはずなのだけれど、『ダークナイト』でヒース・レッジャーの演じるジョーカー、アベンジャーズシリーズのロキなど、単なる悪役というより、悲しい過去を持ち、強力な個性を放って主役を食ってしまう役柄も多い。古くはダース・ベイダーか…?
主演はアルジュン・カプールとジョン・エイブラハム。果たして彼らはヒーロー(英雄)なのか、その対局のヴィラン(悪役)なのか。最後に勝つのは、ヒーローか、ヴィランか。ダークでクレイジーでバイオレンスなラブストーリー。ラブストーリー…なのか?
ところで、Villainを「野獣」と訳したのはなかなか巧み。字幕の文字数稼げるし、単なる「悪役」にとどまらないイメージが詰め込めている。
アルジュン、久しぶりに観た。やれば出来る子なんだけれど、ジョンに完敗。ジョンは、正直、顔とスタイルだけが抜群に良い大根役者なのだけれど、本作といい、『Pathaan』といい、愛を打ち砕かれて心がぶっ壊れたモンスター役がドはまりしていて最高。
なんにせよ、監督がMohit Suri、『Aashiqui 2』の人なので…作品全体として狂気じみたものに仕上がるのはむべなるかな。「承認欲求」って言ったら普通はイイネ!の数の話なのに、Mohit Suriの手にかかるとこうなる…。
楽曲はAnkit TiwaliのGalliyanがメインかな。いやしかし、このミュージックビデオ観るだけで怖い。あちこち怖い。
無印『Ek Villain』、未見なので今更ながら観てみようかな! リテーシュ・デーシュムクだから、間違いないはず。