沢木耕太郎の『心の窓』に、中学生くらいの年頃の異国人少女を「自分の美しさに気付いていないという美しさ」と表現している箇所がある。彼女が「自分は美しい」と悟った時、その美しさは、以前とは違う美しさに変化しているのだ。若さの魅力は、"無自覚"にあるのかもしれない。

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