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野生の植物を集材する

これはスギ以外の広葉樹カナクギノキの集材をしている写真です。
ここはかなりハードな林道の奥深くまで行くために現場の方々が一緒に行ってくださったときの写真。(普段は一人なのでこういう写真が撮れません)

この写真を見て

わあ♡
森に精油の材料を取りに行くのですか!?
素敵ですね!私もお手伝いに行きたい♡!!

って思いませんか?
ちなみに私は思いました。笑

春や秋の気持ちの良いお天気なだらかな道沿いの山中。
キラキラした木漏れ日の下での集材はとても気分が良くウキウキします。

そして、集めてきた枝葉をハサミでチョキチョキ切りながら手元から香る素敵な樹木の芳香にもウットリします。

もちろん。

しかし、それが傾斜40度の山の中。
薄暗く毒蜂や蜘蛛の巣だらけ、山ビル、マダニ、ブヨの天国たまに蛇とムカデも居る中で集材するとしたら?
夏の蒸し暑い中、虫除けのために網付きの帽子に防水の長袖長ズボンに長靴と手袋そしてヘルメット着用。
その仕様で一人で背負い籠にいっぱいの枝葉を背負って斜面を3往復もしたらさすがに大変過ぎて泣きたくなりました。私は。笑

そして、視察に来て普段の私の仕事を一通り体験した友人はこんな感じでボーゼンとしてました。笑(1往復分見学しただけ。)

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畑か森かによって集材現場は変わりますが精油作りって通常はこんな感じです。
私は森林活用組なので育成や伐採作業などは林業家の方々して集材のみの仕事ですがハーブなどは畑仕事がついてきます。きっと長時間の中腰の作業などでキツイだろうなと予想されます。
私は森林資源活用を考えて精油を作っているのでこの作業は”傾斜”の二文字が必ずついて来ます。

なので
『山から採ってきただけでしょう?なんでこんなに高いの?』
などと言われると悲しくなります。

精油だけでなく、林産物は大抵、北海道のような大平原の中で育っているものを除いて、皆、多かれ少なかれこんな風な感じで作られていることを知ってもらえたらな。って思います。(北の方はこれに降雪が入るでしょう)

そして、こんな思いをしてでも、私がこの仕事をする理由は森林を活用することによって自然環境が改善する方向に向けていけるのであれば。。。と思うからです。

日本中に沢山生えている伐ったスギの枝葉を山主さんから直接購入して製品を作り、その後に多様性の高い森が育っていくことができれば。
私が死ぬまでには見ることが絶対にできない光景ですが次の世代や次の次の世代が見ることが出来たら。
これが私に参加できる唯一の森づくりなのです。

スギは古くから人の生活に活躍してくれた植物です。
その真っ直ぐな姿を眺めながら孫の世代を想像すればキツイ作業も頑張れます。

世界は美しいもので溢れている。
透き通った海と豊かな森。
彼らの時代にもしっかり遺してあげたいものです。
自然は一度壊れたらおいそれと戻るものではないのですから。

収穫と森に関しての記事はこちら
https://note.com/kalasunoyamaneco/n/na90b516ad00a

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