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ブラックコーヒーへの憧れ

コーヒーという飲み物にお金を払って習慣的に飲むようになったのは高校生の時。コーヒーというよりコーヒー飲料というか紙パックのコーヒー牛乳。

そして微糖の缶コーヒーへの昇格。吸うことを覚えたタバコ。

こうやって歳をとっていくんだな。と思っていつものように缶コーヒーを買う。缶コーヒーはBOSS派なのだ。タバコはマイルドセブン。いつもの休憩セット。

しかしある日、禁煙を試みる。何度も失敗したがタバコを辞めることができた。体調不良が原因なので本当は辞めたくなかったけど頑張って辞めた。

コーヒーはタバコの代わりになるかなと思ったけどならなかった。やはりセットじゃないとダメみたい。

飲むコーヒーは微糖かカフェオレ。でも、心のどこかでブラックコーヒーに対する憧れがあった。これはタバコを吸う時の憧れに近いのか?

そこから何度かブラックコーヒーにチャレンジするものの、二口くらい飲んだらダメだった。

時は流れて33歳になった時の夏。

たまたま見たYouTubeでかまいたちの濱家さんが「好きなペットボトル飲料ベスト5」というので、ジョージアのブラックコーヒーを紹介していた。なぜだか(これは飲めそう)と思って近くのドンキへ行った。飲みきれなくても、安く買ってるから良いやという風に思えるように自販機じゃなくドンキへ。

冷え冷えのブラックコーヒーを車内に乗り込み、一口。

めちゃくちゃスッキリ。後味スッキリ。これは美味しい。そして、ゴクゴク飲む事はなかったがペットボトルのブラックコーヒーを一本飲み切った。初めて。

これはこのコーヒーが美味しいから飲めたのか。それとも年齢による味覚の変化により飲めるようになったのか。真実は分からないが、きっかけを与えてくれた濱家さんには感謝している。


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KEN/なんでも屋(の真似事)
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