
偏食キッズママの救世主、かくゆきです!
「先生」と呼ばれるのも実はまだ、くすぐったいところもあるのですが
活動をする中で先生と呼ばれることも増えてきました
それはさておき、
なぜ私が「偏食キッズママの救世主」となったのか、
自己紹介とともにお話ししたいと思います。
長くなってしまうので、できるだけかいつまんでお話をしますね。
(でも長い。どうぞ最後までお付き合いくださいませ)
私のこと
私は幼少の頃、ものすごく好き嫌いが多い子でした
それこそ母は何とか色々なものを食べさせるために
調理方法を変えたり味付けを変えたり、細かく刻んでみたりと
あらゆる方法を試した、と聞いています。
野菜はほとんど食べられなかったし、
肉も魚も食べられる時と食べられない時がありました。
『嫌だから食べられない』のだけれど
「なんで?この前食べてたのに!」と言われても
その『なんで』はうまく言えませんでした。
その理由を大人になってから
それこそ自分の子どもが産まれて
離乳食や日々の食事で同じものを出しても
食べるときと食べない時があり
『今日の人参はこの前のよりちょっと固いかな?』
とか
『今日のお魚は少しお魚くさい?』
とか
『お肉の脂身がぷるっとしてるね。これがイヤ?』
といった具合に分析していました。
これが自分自身の記憶や体験を呼び起こすきっかけになり
今の活動にも生きています。
食べられなかった幼少期
私が育った家の隣には祖父母の畑があり、
両親もその畑で自分たちで食べる分の季節のお野菜を作っており
今思うと新鮮なお野菜が食べたられる贅沢な環境でした
人参やさつまいもなどの好きなお野菜はものすごく美味しいと感じるのですが
特に苦手だったのは葉野菜や夏野菜
新鮮であればあるほど野菜の香りが強いので、その香りがどうも苦手でした。
特に苦手なきゅうりを例に挙げると
独特のウリ系の香りが苦手なので、
口に入れた時に広がる香りがダメなんですよね
煮込まれれば香りも飛びますが
生の状態だと
細かく刻んであっても
どれだけ薄くスライスしてあっても
むしろ自分のお皿に乗っているだけでも
においを感じて嫌だ
キャベツの上にきゅうりのスライスが乗っていようものなら、
そのキャベツが触れていた部分は
きゅうりのにおいがついていて
何だか気持ち悪くなっちゃう
実は今でもウリ系の独特の香りは苦手です
でも、その当時は「青く臭い」という言葉を知らなかったため
「くさい」「へんなにおい」「きもちわるい」という表現しかできず
両親には「臭いとかいうんじゃない!」「新鮮でいい香りっていうの」
「気持ち悪いなんて作った人にって失礼やで」と言われていました。
その通りなんですけど、こう言った言葉が
ずっと心に引っかかっていることにも気がつきました。
野菜だけではなくて、
お肉は基本苦手
鶏肉は食べられるけれど
ぷるっとした皮の部分が苦手
だから同じチキンのグリルでも
皮がパリパリに焼けていたら美味しく完食できるけど
皮がぷるっとした焼き加減だと食べられない
せっかく皆で外食しても
皮がぷるっとしていてで食べられず
自分でうまく皮の苦手な部分を取り除くこともできず
そうすると食べ方もきれいにはならないのは
こどもなのでご想像のとおり
ちなみに唐揚げも皮の部分がサクサクでないとだめ
両親はもちろん
祖父母や親戚らにも
「変な食べ方しないの」
「残さず食べなさい」
「もったいない」
と言われ(その通りですが)
楽しく食べられない
なんてことはよくありました
と、こんな感じでに
私の偏食エピソードはまだまだたくさんあります
逆にこういった経験があったから、
自分の子どもが何か避けるような食べ方をしていても
なぜそんな食べ方を知るのかを分析できるだと思います
当時の私は良くない食べ方だとわかっていたけれど
何が嫌なのかをうまく伝えられず、
ずっとモヤモヤしていました
そのモヤモヤの原因は
「嫌だという気持ちは変えられないから共感してほしかった」
という気持ち
大人になってからこれに気づいた時
そののモヤモヤした気持ちや
心につっかえていたものが
すーっと取れて、軽くなりました
家族のこと
それから、私の自己紹介には、
自分の家族、特に息子のことが欠かせません。
私には2人の息子がいます。
息子らは、俗に言う「発達障害」です。
長男は知的障害とASD(自閉スペクトラム症)。
二男は今のところASDグレーゾーンと言われています。
ASDの子たちは、表情が乏しかったり、
『自閉』と言う字が当てられているために自分の体に閉じこもっていて
暗い、というイメージがある方もいらっしゃいますが、
2人とも明るくて、笑顔が素敵な息子たちです。
結構な大人がその笑顔に騙されています(笑)
私は好き嫌いは多かったのですが
10歳位くらいを境にそれまで苦手だったもものも
急に美味しく食べられるようになりました
ちなみに私、
年中から大学生までモダンバレエをしていたのですが
思春期に体重が激増
体が重くなって踊るのに支障が出るので
なんとかしなきゃとダイエット
このダイエットをするにあたって
食品成分表で栄養について調べていたのですが、
それが楽しくて管理栄養士になろうと決めました。
ダイエットは大成功で1年間で10kg減
でもそれが原因で摂食障害になっています。
医療機関にはかからなかったので
診断はついていませんが10年くらい苦しみました。
摂食障害も落ちついて、
結婚して食生活も整い、
子供が欲しいと思った頃から
改めて食事を見直して、
そして、管理栄養士というプライドのようなものも重なって
特に長男が生まれてからは
バランスの取れた食事をしていました。
これが実は長男の発達にも良い影響があったようです
長男の発達と療育
長男は離乳期もよく食べる子ではありましたが、
特定のものは食べない傾向がありました。
離乳初期の頃から緑のものをほとんど受け付けません。
離乳初期は小松菜やほうれん草がの出番が多くありがちですが
ほとんど食べない
好き嫌いに関しては、私も小さい頃は食べられないものがとても多かったので
「他のもので補えばいいか」という気持ちで過ごしていました。
少し大きくなってからもそれは続き
褒めて気持ちを乗せて食べさすのも反応が薄いし、
怒っても伝わっている感じがしないし・・・
ただ、スプーンやフォークを上手に使えるのに
いくら注意しても手で食べたりします。
これには困りましたが、これはいわゆる
特性のこだわり行動の一つで
直す直さないの問題ではなかったようです。
離乳の初期、中期、後期で少し好みは変わっていくのですが、
その時の好みに合わせて
私が「食べられるものを選んで出す」ということをしていました。
それこそ、管理栄養士の腕の見せ所、といった感じで(笑)
後に、とある本を読んで知ったのですが、
その頃私が長男の偏食にしていた対応方法が
まさしく、偏食の改善方法でした
その頃は、感覚的にではありましたが
『こういうのが好きなのね』『これが苦手なのね』
『これくらいの柔らかさなら食べれるのね』
『今日のお魚ちょっと匂いがきついから食べないのかな』
『じゃあ、今日のこれならどう?』
といったことをやっていたんですね
その時の私の心構えも、
『そっか、お肉食べないか。じゃあおやつでお豆腐食べようね』とか
『今日はお野菜全然食べてないから、明日は好きなトマト食べようね』とか
『まぁそううまくはいかないよね』
『嫌なもん嫌やね。しゃーない』
みたいなスタンスでしたし、
1日や3日でバランス整える方向で考えていました。
絶対食べられるようにしなきゃ!
全部食べさせなきゃ!
とかは、思わずに、ゆったりと構えていたので
こういう心構えも偏食改善には大事な要素でした
いろいろ試しているうちに、
少しずつ食べられるレパートリーも増え
身長体重ともにしっかり大きくなっていたので
身体機能的な発達の心配はなかったのですが、
一方で
名前呼んでも振り向かなかったり
おもちゃを毎回同じ順番で並べて遊ぶことが多かったり
言葉が出ないなど、
ASDの特性が強く出ていました。
そして、二男の妊娠中
つわりが落ちついたタイミングで
長男の療育をスタートしました。
この二男妊娠から長男療育までの時期、
実は療育に関する出来事や
つわりなど色々大変ことがたくさんあったのですが、
長くなりすぎるのでここは割愛!
機会があればまた書くかもです。
長男の療育で気づいたこと
療育に通う中で同クラスのママ達と話す機会が多くあり、
日々の困りごとやどんな工夫をしているのか、
悩み事などもたくさんお話しさせてもらいました。
その中で、必ず出てくる話題が「食事の悩み」
「偏食」「少食」「じっとしていられない」
悩みは様々でしたが、特に多いと感じたのが「偏食」です
私も息子の好き嫌いには悩んでいましたが、
自分が管理栄養士であることもあって
栄養的には大体取れていると言う安心感があったところが大きいようで
他のお母さんたちよりも、食事に関する悩みの度合いが低いことに気が付きました。
性格の違いもあると思いますが、
息子は穏やかで明るいと先生方にも褒めていただいていました。
後に知りましたが、栄養状態の良し悪しは
発達の特性やこだわり行動、癇癪からの切り替えの早さなどにも影響があり、
食生活に気をつけていたから、
息子は穏やかで明るいと言っていただけたのではないかと分析しています。
偏食に悩むお母さんが乳幼児検診等で栄養士に相談しても、
『当たり障りのない事しか言ってもらえない』といった声も聞きました
おそらく、「そんなこと、もう試したんだけどな」
「そういうことじゃないだけどな」と感じる栄養相談だったということです
限られた時間の中での相談ですから、
乳幼児検診の栄養士さんを責めるつもりはありません。
でも、その話がきっかけで、
私は発達特性を理解した上での栄養相談が必要なことにハッと気が付きました。
その子自身を理解した上での栄養相談が求められている
これって、特性のあるなしは関係ありません
偏食のある子を育てているお母さんに寄り添うことはできないかな?
私にできることって何かあるんじゃないかな?
管理栄養士で、発達特性のある子供を育てているからこそ
特性のあるなしにかかわらず
偏食のお子さんとお母さんに寄り添うことができるんじゃないかな?
この想いが私の人生のミッションとして動き出しました
学びと活動
子育てや日々の生活の隙間の時間を使って
離乳食や幼児食の学びを深め、
食事の軸となる健康食育について学び、
現在進行形で分子栄養学を学び、
大人も子どもも健康になれる方法、
そして
発達障害特有の栄養状態を改善するための方法を
たくさん学びました。
そして、私自身の経験と学んだことを生かして
育児の合間をぬって
滋賀県草津市の食事相談会の講師を務めたり
イオンモールで離乳食や幼児食の相談会を開催したり
毎月ママと子どものためのコミュニティースペースで
離乳食や幼児食などの子どもの食事相談会を主催したり
様々な場所で
食事相談とアドバイスを実施しています。
離乳食の相談では
「すすむの遅い(固形が食べられない、噛めない)」
とか
「食べる量が少ない(本に書いてる量が食べられない)」
といった悩みが多いのですが、
1歳を過ぎたあたりからのお悩みで圧倒的に多いのが
『好き嫌いが多い(偏食)』のご相談です
相談会に参加したママたちの声と笑顔
相談会の中で私が心がけていること
それはママたちの気持ちに寄り添ったアドバイスをしてあげることです。
よくレシピを聞かれたりするのですが、
私はレシピがライフスタイルに合わず負担になってしまっては
本末転倒だと考えています。
今の生活のスタイルに合わせて、
その中の少しを変える変えるだけで改善される。
ちょっとステップでできることが本当のアドバイスだと
私は考えています。
あるお母さんからお子さんの食が細くて
お通じもほとんど出ないと言う相談を受けました。
その子さんはお腹いっぱいまで食べることが少ない
パンを食べるけれどご飯を食べないとおっしゃっていましたが
少し深く聞いてみるとお赤飯はよく食べるとのこと。
もしお赤飯の赤い色がそれが魅力的に感じているのであれば、
黒米を入れてみてはどうでしょうかと提案してみたところ
後日、黒米を入れて炊くとたくさん食べてくれるようになった
お通じも良くなった
それに私も好きな雑穀ごはんを食べている気分で嬉しい
とお子さんだけでなくお母さんまで嬉しそうでした。
他には
お子さんが体調が良くない時の食事がきっかけで
気持ち悪くなってしまい
今までの食事量の半分も食べてくれない
安心感のある特定のメーカーのレーズンパンしか食べられない
お腹いっぱいまで食べることを怖がってほとんど食べてくれない
栄養不足が心配で今体調崩しているのは
きっとほとんど栄養を取れていないからだ
と思いつめて相談されたお母さんに
「あせらなくても大丈夫、
まずは今食べられるものをお腹いっぱいまで食べられるといいですね
レーズンパンが安心なら他のメーカーのものから試してみてください
食べられなくてもお皿におかずを一口ずつ置いておきましょう
押し付けることなく自然に手が伸びるまで
ゆっくりいきましょうね」
と進めていくと1ヶ月もしないうちに
怖がらずに食べられるようになり、
ご飯やおかずも食べられるようになったとご連絡いただきました。
「まずは今食べれているものでお腹いっぱいまで食べられるように」
この言葉が、焦らなくていい、ゆっくりでいいと思えて
すごく嬉しかったと
食事を義務的に食べていて楽しめていなかったけれど
気持ちが楽になって食事が楽しくなった
と後日教えてくださいました。
他にも、
おかずや野菜は拒否、
白いご飯にお塩をかけて食べている状態のお子さんが
雑穀ご飯なら食べられるようになった
野菜はまだ苦戦しているけれど、私の気持ちが楽になった
とか
子どもがサクサクしているものしか食べてくれなくて
毎日揚げ物をしているお母さんへのアドバイスとして
鶏肉に米粉をつけてオーブンで焼くだけでもサクサクの唐揚げのようになる
と伝えると、料理の負担が減った、ととても喜んでいただきました
お子さんの偏食に対して思い詰めている
お母さんの気持ちを安心させてあげることが
何より大切だなと実感しています
私自身、相談していくわずかな時間の中だけでも
お母さんたちがほっとした顔になっていくのが
とても嬉しいです
幼少期の思いと母としての思い
幼少期の気持ち
好き嫌いの多かった幼少期の自分の気持ち
両親も妹も好き嫌いなく食べる人なので
というよりも、
多少の苦手は我慢して食べるタイプなので
我慢できない私は「わがまま」でした
家族みんな、わかってくれない!
幼稚園や学校でも、当時は『残さす食べましょう』
全部食べられるまで休み時間になっても食べるのが当たり前
先生に残していいかを確認して、
お許しがでないと嫌いなものと
ずーっと対峙しなければならないストレスは
なかなかのものでした
嫌いなものをがんばって少しかじり、
えずきならがも何とか飲み込んで、
少したべたから残して良いか聞いても、
先生に『もう少し食べて』と言われてしまう絶望感
嫌いなものに向かいあって、
挑戦したことを褒めて欲しいくらいなのに
先生は認めてくれない!
幸い小学校低学のうちにで休み時間まで食べる
というのは学校の方針でなくなり、
心底ホッとしたのを昨日の事のように覚えています。
母としての気持ち
子どもが生まれて
自分の子供に好き嫌いがあると
栄養のことを考えて
どうやって食べさせようかと悩んだり
一生懸命レシピを見て作ったものを食べてくれなくて
がっかりしたり、
時にはイライラしたり
今までパクパク食べていたのに
突然食べなくなって次の食事からどうしようとなったり
相談してくださる皆さんと全く同じように母として悩む自分を
管理栄養士の自分が分析してなだめる、を繰り返していました
でも時々本当に大丈夫かなと心配になって
栄養士さんに相談したこともあります(笑)
人は誰かに大丈夫と言ってもらいたいんです
子どもの気持ちと母の気持ちがわかるから
子どもの気持ち、
母の気持ち
私はその両方が理解できる管理栄養士
真面目に頑張る、
頑張りすぎて悩んでいる
偏食キッズのママたちを救いたい
だから私は「偏食キッズママの救世主」として活動しよう!
と決意しました。
私があなたに、
大丈夫と言います!
そして一緒にお子さんの偏食なおしましょう!
順次、想いや考え方などこのnoteに掲載していきますね。
最後までご覧いただきありがとうございました!