オンライン観劇始めました。
コロナで劇場がピンチになって早数ヵ月。
私も全然観劇しにいけなくて、非常に辛い日々を送っていたのですが、オンライン観劇始めました。
オンライン公演が少しずつ盛んになり出した頃、私も少しずつオンライン観劇に慣れていこうと色々観てました。
その中でも、今月はまだ始まったばかりとは言え、ほぼ毎日何かしらの公演を観ているので、まとめて日記にします。
①劇団ノーミーツ『むこうのくに』
ノーミーツさんは初演の『門外不出モラトリアム』も観劇し、オンライン舞台の先駆けといったイメージ。
ZOOM画面?を利用した全く新しい演劇、といった感じですね。
稽古から公演という、演劇の何から何まで実際に会うことなく完成させるという今までおそらくなかったであろう作り方。
家ですべてを完結させるといった感じで、なかなか不思議な感覚。
物語としては、このコロナでのソーシャルディスタンスが叫ばれている世の中が、あと数年続いたらこういうこともあるかもしれない、というような内容。
仮想世界で急にいなくなったAIの友達を探してたら、仮想世界の正統派と異端派の色々に巻き込まれて、実はその友達がその仮想世界のまとめ役なんじゃないってことがわかって、その友達を取り戻すまでの話。
あらすじ書くのがやっぱり苦手だ…。詳しくしりたい方は、あらすじ上手の方のnoteで…。
時間が約150分だったのですが、個人的にちょっと長いかなと。
内容としても、展開が色々あるというより、一つの話から人間関係の話を広げていくって感じなので、ちょっと時間に対して、流れが弱いかなーなんて思いました。
まぁ私はワクワクドキドキ、あまりしなかったってことですかね。
小道具とか細かい部分で、自室の中でも少し変化がある演出は、細かいところを見るのが好きな方にはたまらない演出だと思います。
物語も、難しく考える必要がそこまでなく、わかりやすい物語なので、演劇慣れしてない人にもオススメです(前の舞台でも思った気がする)
②イシノマキにいた時間
福島カツシゲさん・石倉良信さん・田口智也さんの三人芝居。
東日本大震災の復興支援ボランティアの人達のお話。
先が見えない人達を助けるためにボランティアしてるのに、その自分達にも先が見えないことによって、不安だったり衝突だったり、人間関係や、人を助けることの難しさを考えさせられる物語でした。
前に舞台上でも観たことがあるのですが、やはり優しさが故の喧嘩のシーンには、なんだか辛さを感じました。
優しいからこそ、こうした方がいいんじゃないかとか、こうなっていけばいいんじゃないかとか、そういったことを考えるんだけど、そううまくいかないのが世の中で、そのうまくいかなさに色々な葛藤を抱えているんだろうなと思うと、人助け、ボランティアの難しさを改めて考えさせられます。
それでも最後は笑って終わってくれるので、きっといつかまた彼らが笑顔で出会って、たくさんの人を助けるために頑張ってくれるのだろうと力をくれる舞台でもありました。
③DISTANCE~tour~東京公演(8/5 20:00)
Ⅰ.【夏間麗のリモート授業】
松井玲奈さんの一人芝居。
松井さんの演技ってあまり観たことがなかったので、新鮮でした。
そして、可愛いのにちょっと性格がネジ曲がっている感じの夏間麗先生に、少し愛らしさというか、なんだか憎めないキャラクターが見えました。
今回のDISTANCEの公演トップバッターで、どう来るのかなと思っていましたが、軽めに楽しいお話で、なおかつキャラクターはちょっと強めで印象に残る舞台でした。
一人芝居なのに、リモート授業というシチュエーションから、彼女の見ているパソコン内の生徒がなんとなく見えてくるような、そんな不思議な感覚。
ラストの、笑顔から簡単に人を罵ってくる先生には、本当に憎めないし、可愛さすら感じてしまったのは、松井さんの演技力や人としての魅力が詰まっているからこそのような気がしました。
Ⅱ.【拝啓あこがれの演劇様】
清水宏さんの一人芝居。
小さな劇団の、演出助手の女の子のお話。
最初、清水さんが女装して出てきたとき、始まるのはコメディ芝居なんだろうと思いました。
しかし実はそれは、本当に演劇を愛する女の子の、演劇に対するとにかくひたすらな愛を主張する話だとわかったとき、嬉しさというか悲しさというか、なんとも言えない感情が沸き出てくる感じがして、すごい舞台だと認識。
一人芝居だし、一人のお話なんだけど、その一人の中にある話がとても深くて、なおかつ私自身も演劇を愛する人間ですから、余計に感情移入激しく見てしまいました。
彼女が、初めて演劇を見て、演劇にはまったときの様子をひたすらに語るシーンには、好きなものを語っている人を見る楽しさもありつつ、その前のシーンで「私は演劇をこんなに愛してるのに、演劇は私に手を差し伸べてくれない」といったセリフが心に刺さる。
このコロナという時代に、本当に演劇に手を離されてしまった人がたくさんいるのかもしれないなと思う。
いつか手が届くといいなと思いました。
④DISTANCE~tour~東京公演(8/6 20:00)
Ⅰ.漫談
街裏ぴんくさんの漫談
初めて見ました。
都会のことを知らない私は「ヒップホップジョナサン」が本当にあるんだと思って聞いてしまったわけですが。
『都会てすごいなー』と思いつつ、検索したら全然なかった。
リズムも良くて面白かったです。
Ⅱ.コント
エレキコミックのお二人のコント。
才能のない家系のコントと、野球部の可愛くないチアガールのコント。
どちらも本当に好きなコントで、特に才能のないお父さんの教える、才能がなくても人生をうまく渡るためにCになる話が大好き。
どんどん二人が楽しくなってきているのがよくわかります。
コントって、演じている人たちが楽しそうなのが、なんだかんだ面白いですよね。
⑤DISTANCE~tour~東京公演(8/7 20:00)
・丹羽園治は深夜に踊る
伊礼彼方さんと川尻恵太さんのふたり芝居。
ふたり芝居というか、ほとんど伊礼さんのミュージカルショーでしたね。
でも、二人の関係性がなかなか面白くて、伊礼さんの曲にどんどん吸い込まれていく川尻さんがまた良かった。
闇が広がるという曲、知らなかったのですが、この舞台のおかげではまってしまい毎日のように聞いています。
⑥DISTANCE~tour~東京公演(8/9 19:00)
入江雅人さんの一人芝居。
個人的には、ちょっと難しかったなぁ。
でも「500」の心からの叫びは、聞いていて本当に「うぉぉ」と一緒に熱くなるような叫びでした。
安定感がすごかったです。
8月最初の一週間、こんな感じで過ごしていました。
今更ながらの感想ですが、自分の観劇メモとして書いておきました。