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#13【品格の磨き方】〜賢者の品格

【このマガジンの目的】
何か聞きにを成すためには、周りから後押しされるような人でなければなりません。このマガジンでは自分自身の品格を磨くためのヒントが詰まっています。実践することで、着実にあなたの成長が感じられることでしょう。

〜人生を変えたいと思うあなたへ

人生の中では、家庭や仕事、人間関係などの様々な責任やプレッシャーが多くあります。気がつくと漠然とした不安を抱えていることが多いかもしれません。特に「このまま時間だけが過ぎていくのではないか」という気持ちや、「今さら何をやっても手遅れでは?」という焦りのような感情を抱いてしまうこともあるでしょう。

しかし、実はこの時期こそ、人生を大きく変化させるチャンスでもあるのです。今まで積み重ねてきた経験や知識があるからこそ、新しい一歩を踏み出すときに大きな力となります。

ここでは、「賢者の品」という考えから、「賢者」とはどんな人なのか、そしてその在り方を日常生活で活かすにはどうすれば良いのかを考えてみたいと思います。

〜賢者品とは何を示しているのか

一般的に「賢者」というと、すごく頭の良い人、学歴が高い人、あるいは白髪の仙人のようなイメージを抱くかもしれません。しかし、ここでいう「賢者」はそうした学歴やIQの高さを必ずしも意味しません。むしろ、「自分をよく理解し、他者との調和を大切にできる人」「人の話を謙虚に聞き、そこから学ぼうとする人」を指しているのです。

たとえば、何かトラブルが起きたとき、感情的に動いてしまわず、冷静に現状を受け止め、次にどう行動するかを考えられる人は、まさに賢者に近い姿勢を持っています。これは決して生まれつきの才能ではなく、日頃の意識や心がけによって誰もが育んでいくことができます。

〜賢者の持つ具体的な特徴

賢者の品が説く賢者の特徴はいくつかありますが、代表的なものを取り上げてみましょう。ここでは、現代の私たちの生活にも直結しやすいポイントに焦点を当ててみます。

〜他者からのフィードバックを大切にする

「賢者は、自分の欠点を指摘してくれる人を友とするべき」という趣旨の言葉が出てきます。これは、誰かから厳しい指摘を受けたときに、それを「批判された」とだけ捉えてしまうのではなく、「これをきっかけにさらに成長できるチャンス」として捉えましょう、という意味です。

〜自分にとって厳しい意見ほど、自分を大きく変える

よく「耳の痛いアドバイスほど役に立つ」という言葉があるように、人は気分の良い賞賛だけを求めがちです。しかし、本当に自分を高めたいならば、厳しい意見をきちんと受け止める度量を持つことが大切です。ときには、それが自分のプライドを刺激し、「どうしてそんなこと言われなきゃならないの?」という反発心が生まれることもあるでしょう。

しかし、その一瞬の感情の高ぶりをやり過ごし、「なぜそう言われたのか」「自分には改善すべきところがあるのかもしれない」と振り返る時間を作ってみるだけで、次のステージへ進む糸口が生まれます。

〜小さな成功体験を積み重ねる

たとえば、趣味で始めたお菓子作りについて、友人から「もう少し甘さを抑えたほうが素材の良さが際立つよ」と言われたら、最初は「せっかく作ったのに……」と心が沈むかもしれません。ですが、思い切って砂糖の量を減らしてみたら、意外に美味しくて、もっと多くの人に喜んでもらえるかもしれません。その喜びは、次の挑戦へのモチベーションにつながります。  
こうした小さな成功体験が積み重なると、「指摘は成長のチャンス」という意識が自然と根付き、自信と柔軟性の両方を育ててくれます。

〜謙虚な学びの姿勢を持つ

もう一つのポイントは、「自分はまだまだ未熟だ」と素直に認める姿勢です。逆に、「自分の知識や経験が一番」「自分は誰よりも正しい」という思いが強いと、人は新しい視点を受け入れられなくなり、成長が止まってしまいます。

〜年齢や肩書にとらわれない

人生経験を積んでいくと職場で管理職になったり、家族を支える中心的な存在になったりと、「自分が率先して引っ張らなければならない」と感じる機会が増えるかもしれません。もちろん、そのような役割を果たすことは素晴らしいのですが、一方で「自分が上に立つんだから失敗は許されない」「自分はもう教えられる立場ではない」と考えてしまうと、周囲からの助言や新しい情報を受け取りにくくなってしまいます。

どんなに多くの経験を積んでも、人生では常に学ぶことが残っています。年齢や肩書にかかわらず、時代の流れや人間関係の変化は止まりません。絶えず学ぶ姿勢を持ち続けることで、私たちはいつでも新鮮な驚きや発見を味わい、より充実した人生を送ることができるのです。

〜失敗を糧にする柔軟性

賢者は、失敗を自分を責める材料ではなく、自分の学びを深めるきっかけとして捉えます。「今度はどうすればうまくいくのか」「なぜ今回は失敗したのか」を分析し、次に活かすプロセスこそが、「賢さ」を育てていきます。

「今さら恥ずかしい」「もう若くないのに失敗するなんて」という想いから、ついチャレンジを避けてしまうこともあるでしょう。しかし、失敗を恐れて何もしないより、失敗しても学ぶほうが人生はずっと面白くなります。そして、その柔軟性は周囲の人にも良い影響を与えます。子どもや孫、同僚が何かに挑戦して失敗したとき、それを大きな心でサポートできるようになるのです。

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