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家族についにADHDのことを打ち明けた日。

https://note.com/kakurega_404/n/n3eae44413be3%0A%0A


一人暮らしを決意して、保証人の名前を借りた兄には先に伝えたものの、母親には何も言わずにしれっと家を出ようとしてました。

だけどそれでいいの?って、突っ込まれたので、
やっぱり良くないなと思ってやっと、やっとみんなの前ではなすことができました。

○今まで1年くらいずっと逃げるように顔を合わせなかった私の心情。

ギクシャクしたいわけじゃなかった。
仕事でも追い詰められて、
発達障害に悩んで、
そこに追い討ちのような晒しLINEや指摘が辛かった。
つらくて逃げるしかなかった。
迷惑かけたかったわけじゃないし、申し訳ない気持ちはあった。

○ADHDの診断が降りていて手帳ももらっていること。


○仕事のストレスが加担して苦手だったことがもっとできなくなってしまったこと。

母「発達障害がありそうなことは予想していたものの、今まではできないなりにそれなりにやっていたので、やらなくなったことを怠けてると思ってきつく詰めてた」

「仕事は出来ているのに家のことは出来ないのはおかしい。家のことが出来なくなるなら仕事ももっとやらかしてるはずだ」

と思っていたそう。

いままでそれなりにやれていたことが出来なくなってきたのは前の職場に行き始めたくらいからで、苦手だったことがさらに出来なくなった。

知らなかったかもしれないけど、仕事でもやってはいけないようなミスを連発していたことがあった。

時間外早朝のお客さんの予約を寝坊する。
お店の鍵を持ってくるのを忘れる。
予約を入れたつもりが入れられておらず、来てびっくり。ギリギリでブッキングを回避したことも。

仕事も正直ままならなかったが、起きて職場に行く、という動きだけなんとか出来ているから自分は鬱ではないと思っていた。今思えば中度の鬱だったと思う。

○一人暮らしを始めようと思っていること。

自分なりに考えた方法でやってみようと思っていること。

○言っても伝わらないと思っている特性のこと。

怠けていると思われてしまう、怒られると思って言えなかったことについて。

感覚過敏。
冷たい水やタイルがひどく苦手で洗い物やお風呂がつらい。
節水にもなるしわたしより洗うのが上手い食洗機に頼りたいけど実家にいるとそんなものは置く場所がない、いらないと言われるのでなかなか難しかった。

視覚情報整理が苦手。
ごちゃごちゃたくさんのものがあると何からやって良いか分からなくて苦しい。
コップ一つ、とかお皿一枚、とかならすぐにやれるものの、お茶碗、お椀、箸、醤油皿、カレー皿、などたくさんあると頭がグチャッとなってしんどくて先延ばししそうになる。

興味関心の範囲が狭くて極端なこと。(ASD傾向)
換気扇をつけろと言われても何度も忘れてしまったりするのは、つける理由がわからないから。
理由を考えてからできるようになってきた。
信じられないかもしれないけど、みんなが常識的に知っているような、理由が想像できそうなことがひとつひとつわからない。わからないことは何度言われてもできない。
できれば理由も添えて欲しい。でも自分からも聞かないといけないなとも思った。

家族側は…

ADHDのことについて

○母・弟「察してた」
兄「全然知らなかった」

私がきつく感じてた指摘について

○母「自分の周りにもそういう人はいる。しつこいくらい言って何度も確認してやっとできるようになるのでサポートしているつもりで言っていた」

兄「普通の人として見ていたし、診断が降りているとかそういうのがはっきり分からないのにそうと決めて接する方が差別だろうと思った。そうならそうと話してくれたらよかった」

弟「なんとなくわかってたから静観してた」

前職場のストレスについて

○みんな「そんなに追い詰められてたことは知らなかった」

ADHDの特性について

先延ばし癖
→言った時にすぐやるようにすれば?
めんどくさい、しんどいなどと思わないようにすれば?何も考えないようにしたら?

触覚過敏
→無人島に行ったり災害の時にもやらないの?
機械が壊れた時どうすんの?

不注意
→何度も何度も周りの人に確認を求めた方がいい

まとめて言われたこと

○母や兄の周りにも薬飲んでる人はいるし、周りにカミングアウトしている人は結構いる。だからkakuregaが発達障害だからといって別に驚かないし、良い意味で「ふーん」「だからなに?」って感じなんだよ
○一人暮らしよりも家族や人に助けを求める訓練をした方がいいのではないか
○自分たちはそうじゃない(と思ってる)から言ってくれないと分からない
○一人暮らし、いつまで続けられるか分からんけどなと小馬鹿にされた

家族の言ってることは多分正解だ。
一人で抱えずに頼って良いし、助けてもらわないといけないタイプの人間だと。
助けてくださいと言わないといけないと。

そのとおりだ。
でも感覚がちがいすぎる、理解の薄い人に言うのが怖かった。
母や兄がよく言っている職場の人の愚痴がわたしに似てて、わたしもそう思われているのかと思うと、きっと分かってもらえないと思って言い出せなかった。

とても言い出せない空気を作っていたみんなも悪いけど、言わなかったわたしが1番悪いということらしい。

まあそうだよね。
そうなんだけどさ。
怖かったんだよ。

勇気出して家族に打ち明けて、甘えるな!!って切り捨てられたらって。もう今度こそ誰も頼れなくなるって。

これだけ追い詰められて、号泣して、
シリアスな空気感だったから怒らずに聴いてくれたんじゃないか?と思うところもある。

そんなにまだ深刻になる前の、発覚段階で伝えたとして、神妙に聞いてくれたんだろうか?

分からない。
どうしたらよかったのかわからないよ。

でも、兄がみんなに話できるように声かけてくれたから、孤立していた私は一度戻ってこれました。

本当は一人暮らし、楽しみもあるけどかなり不安だったから。もう一回家族に頼れるようにひき戻してくれたことは本当に本当に感謝しています。

家族のサポートしたい気持ちは嬉しいけど言い方ややり方が私には合わないので、変に傷つけたり傷つけられたりする前にやっぱり一度一人暮らしはやってみようと思ってます。

自分のやり方で、工夫して、どうしようもない時はヘルプを求めるように。

お金のこととか、家事のこととか、色々な人との繋がりとか、改めて見えてくるものは多いはず。



これが先日起こった発達障害当事者と家族のリアルな話し合いです。

普通の人だと思われていた家族にちゃんと面と向かって発達障害のことを話すのって、めちゃくちゃ勇気がいる。

でも話したら案外「ふーん」で終わる。
話してしまえば簡単だったんだ。

けど、そこから擦り合わせていくのは大変。
これが第一歩。

もし家族に発達障害のことを話すが悩んでここにたどり着いた人が居たら、

この第一歩までの道のりを無駄に長く進まなくて済めば良いなと思って記録に残してみました。


ようやく第一歩。


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