都井岬灯台|宮崎県串間市
都井岬灯台|宮崎県串間市 2024年10月23日
1929年(昭和4年)12月22日点灯。
宮崎県日南海岸の最南端の都井岬は東南アジアから日本にやってくる船舶が最初に視認できる場所にあり、沖合は「黄金の瀬」と呼ばれる数多くの暗礁が点在し船乗りに恐れられていた。
都井岬灯台の設置は海運界からの要望により始まったが、当時の日本艦隊が志布志湾に集結し日向灘で演習をしていたため、都井岬灯台設置には海軍からの強い要請があったともいわれている。
設置当初は一等レンズが使用され、レンズを覆う灯籠には関東大震災で大破した横浜の試験灯台のものが再利用された。点灯当時は石油ランプにより1300カンデラの光力だったが、昭和19年7月に電化されて300万カンデラに増大し「東洋一の光度」と謳われた。しかし昭和20年に戦災により大破炎上。戦後の昭和25年に三等レンズにて復旧された。
現在の都井岬灯台は九州で唯一の登れる灯台(参観灯台)で、資料展示室が併設されている。また「日本の灯台50選」にも選ばれている。
都井岬は高鍋藩の頃から藩営牧場として軍馬・農耕馬が生産され、現在もその名残である岬馬・御崎馬(都井の野生馬)放されており国の天然記念物に指定されている。
参考
『のぼれる灯台16基』 公益社団法人 燈光会
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