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釣掛埼灯台|鹿児島県薩摩川内市下甑町

釣掛埼灯台|鹿児島県薩摩川内市下甑町 2023年10月18日

1896年(明治29年)12月15日点灯。
釣掛埼灯台は鹿児島県の西方に位置する下甑島しもこしきじまの南端に建てられた。屋久島灯台と同様に、1895年(明治28年)の下関条約によって日本の領有となった台湾への航路整備のために臨時台湾燈標建設部(陸軍省)により建設。
 建設時は十角形の煉瓦造りであった。

『燈光 大正5年6月号』より

 それまで大型のレンズによる灯台は転轆てんろく装置でレンズ台を回転させていたため、一回転に一度の光を発する単閃光型だったが、釣掛埼灯台では英国の物理学者であるジョン・ホプキンソン博士考案による日本で唯一の16面レンズが設置され、国内最初の二連閃光(群閃光・連閃光)灯台として誕生した。

 戦中の1945年(昭和20年)4月9日より8月12日までに三度の空襲で被害を受けたものの点灯を続けた。しかし元の地盤が軟弱であったために、1951年(昭和26年)3月15日に北に30メートルの一段高い現在の灯台位置に改築された。

昭和初期の釣掛埼灯台『日本燈台史』より

参考
『燈光 2011年8月号』 公益法人燈光会

フェリーニューこしき
串木野新港から上甑島の里港まで75分ほど
甑中瀬灯標
沖ノ島(猿の島)
里埼灯台
上甑島の北東にある射手埼灯台
着工から15年、2020年に開通した中甑島と下甑島を結ぶ甑大橋(全長1,533m)
上甑島と中島を結ぶ甑大明神橋

釣掛埼灯台
航路標識番号 6591   
塗色・構造 白色塔形
灯質 単閃白光 毎15秒に1閃光 
光達距離 23海里(約42.5km)
塔高  16m
灯火標高 146 m
初点年月日 明治29年12月15日

灯台表 第1巻 平成2年2月



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すずきたけし
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