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浜鬼志別灯台|北海道猿払村

浜鬼志別はまおにしべつ灯台|北海道猿払村 2022年7月16日

1975年(昭和50年)11月初点。
浜鬼志別沖1kmにある海馬島付近の岩礁は明治末期から2000トン以上の船が4隻も座礁し魔の暗礁と呼ばれていた。
1939年(昭和14年)12月12日には、カムチャッカ漁場からの切揚者とその家族、船員1,125名を乗せたソ連貨物船インディギルカ号が吹雪で進路を誤り、海馬島付近の岩礁に乗り上げて横転。事故の連絡を受け、稚内から稚斗連絡船樺太丸、宗水丸、山陽丸の三隻が出動し、横転したインデギルカ号から430名を救出したが、事故の犠牲者は702名にのぼった。
この海難事故については司馬遼太郎が『街道をゆく38 オホーツク街道』(朝日文庫)にて詳しく書いている。

 その後、昭和50年にキセノンアーク灯による大光力による照射灯が開発され、浜鬼志別灯台と海馬島照射灯が設置。照射灯は北東1.8km沖の海馬島を照らし、設置後の周辺海域での海難は一件も起こっていない。

参考
『燈光 1988年11月号』(公益社団法人 燈光会)

所在 北海道宗谷郡猿払村浜鬼志別
塗色構造  白赤横線塔形
灯   質  単閃白光
   毎5秒に1閃光
   Fl W 5s
光達距離  13海里
塔   高  15メートル
灯   高  26メートル
初 点 灯  昭和50年11月


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すずきたけし
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