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江埼灯台|兵庫県淡路市

2024年10月15日
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2021年10月24日
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200段ほどある石段

江埼灯台(A)|兵庫県淡路市 2021年10月24日/2024年10月15日

 江埼灯台は1867年(慶応3年)4月の大阪約定の締結による5基のひとつで、淡路島北端部に1871年(明治4年)4月27日に建てられた瀬戸内海最初の洋式灯台。
 設計はリチャード・H・ブラントンで灯塔の石材は家島産の御影石を使用している。点灯時のレンズやガラス器具類はスチーブンソン兄弟設計に基づいて製作されたが、地震が多発する日本の特殊性を考慮して灯器をさせる台に耐震装置を考案。レンズもフレネルレンズではなく、17個のパラボラ型の反射鏡がついた照光機であった。しかしメンテナンスの難しさやコスト、フレネルレンズよりも効率の悪い光力などを理由にスチーブンソン兄弟考案の一連の耐震構造の灯台はブラントンによって江埼灯台のほか7基の灯台でのみ採用された。
 この耐震装置は現在でも江埼灯台に残されており(ほか潮岬灯台にも)、1995年の阪神・淡路大震災では灯台敷地内の地割れや地盤のずれのほか、灯塔や付属舎、石積みの囲い、石段などに亀裂が生じたが、レンズの脱落やズレるなどの被害は全くなく軽微な被害のみであった。 
パラボラ型の照光機は明治30年に現在の三等不動レンズに変更された。
 
 1998年(平成10年)に淡路島航路標識事務所の金庫からブラントンによる直筆サイン入りの灯台設計図が発見された。それまで現存していた犬吠埼灯台のもの(明治5年ごろと推定)より以前の洋式灯台の設計図として日本最古とされ、国内の近代建築史上、極めて価値の高い資料のひとつとされる。

2024年10月15日
2024年10月15日



参考
『明治期灯台の保全』(財団法人 日本航路標識協会)
『燈光 2024年7月号』(公益社団法人 燈光会)

航路標識番号
[国際標識番号] 3801 [M5796]
位置 北緯34度36分23秒 東経134度59分36秒座標: 北緯34度36分23秒 東経134度59分36秒
所在地 兵庫県淡路市野島江崎
塗色・構造 白色 塔形 石造
レンズ 第3等不動フレネル式
灯質 不動白赤互光 白5秒赤5秒
実効光度 白光62,000cd 赤光24,000 cd
光達距離 白光18.5海里(約34.3km)
赤光16海里(約29.6km)
明弧 61度から266度まで
塔高 8.27 m (地上 - 塔頂)
灯火標高 48.5 m (平均海面 - 灯火)
初点灯 1871年(明治4年)6月14日
管轄 海上保安庁
第五管区海上保安本部
神戸海上保安部

Wikipedia


 


 

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