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佐多岬灯台|鹿児島県南大隅町

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2023年10月17日 フェリー屋久島2から

佐多岬灯台|鹿児島県南大隅町 2021年10月18日訪問

 鹿児島県大隈半島、そして本州本土の最南端にある佐多岬。
1871年(明治4年)に点灯した佐多岬灯台は、江戸条約によって建設された8灯台のひとつ。実際は佐多岬ではなく、岬から300mほど沖の大輪島に立っている。
 ブラントンは灯台建設地の調査で険しく樹木が生い茂っている佐多岬は建設地としては難しく、岬から沖にある大輪島が適しているとして英国帰国後の報告「THE JAPAN LIGHTS(日本の灯台)」に記している。
 また、灯台保守員の住居は本土にあったため、岬から灯台のある島までワイヤーを張り、ワイヤー上を滑車のついたゴンドラで人員や資材を灯台まで運んだ。しかし、高所で中吊りになるのを日本人保守員が怖がり廃止。波の穏やかなときに小舟で職員の交代が行われたという。当時の職員はこのゴンドラに乗る際に葬式そのままの儀式をうけ、白鉢巻、白装束で水盃を交わし、涙に送られてゴンドラに乗ったというエピソードが『燈光 昭和33年11月号』の「佐多岬灯台こぼれ話 石原一男」に掲載されている。

『燈光 大正5年9月号』より

 佐多岬灯台の灯器は点灯開始当時は多くの反射鏡を用いたものだったが、1886年(明治19年)には四重芯灯器と一等級フレネルレンズに交換されている。その後、太平洋戦争末期、1945年(昭和20年)3月にアメリカの艦載機の攻撃で灯台とレンズは破壊され、戦後1950年(昭和25年)に再建された。
(参考=『燈光』2012年3月、4月号)

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佐多岬展望台から見える開聞岳

航路標識番号
[国際標識番号] 6701 [M4836]
位置 北緯30度59分32秒 東経130度39分34秒座標: 北緯30度59分32秒 東経130度39分34秒
所在地 鹿児島県肝属郡南大隅町佐多馬籠字岬417
塗色・構造 白色 塔形 コンクリート造
レンズ 第3等大型フレネル式
灯質 群閃白光 毎16秒に2閃光
実効光度 400,000 cd
光達距離 21.5海里(約39km)
明弧 242度から150度まで
塔高 12.6 m (地上 - 塔頂)
灯火標高 68 m (平均海面 - 灯火)
初点灯 1871年(明治4年)10月18日
管轄 海上保安庁
第十管区海上保安本部



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すずきたけし
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