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2022年12月の記事一覧

改めて問う!ハヤカワ文庫はなぜトールサイズなのか?ほか〈文庫調査団〉|おすすめ文庫王国2023

2022年12月9日に発売になった【本の雑誌増刊】『おすすめ文庫王国2023』にて、各文庫レーベルの噂や疑問などをすずきがずうずうしくも出版社に赴き、 1)なぜ幻冬舎文庫の幅は他社より小さいのか? 2)創元推理文庫はなぜ天アンカットをやめたのか? 3)改めて問う!ハヤカワ文庫はなぜトールサイズなのか? 4)新潮社文庫の帯でいつも泣いているのは誰なのか? について取材、調査する「文庫調査団」を担当しました。  

教訓から無断公開まで絶版本へのさまざまな思い|新刊めったくたガイド『WEB本の雑誌』公開版

『本の雑誌』にて連載中「新刊めったくたガイド」の12月号分がwebにて公開されました。

“今こそアームチェアフィッシング 釣り好きが出会ったこの1冊”|【レビュー】世界魚類神話

『月刊つり人』‬2020年7月号掲載 “今こそアームチェアフィッシング 釣り好きが出会ったこの1冊”  初夏のある日、まだ乾いた青空が覆う奥会津の渓流を眼下に見下ろしながら僕は恐る恐る斜面を降りていた。片手にはフライロッドを持ち、靴底がフェルトのウェーダーシューズでは乾いた石面で容易に滑り、何度も足元を踏みしめながら慎重に両の足を下ろしていった。ようやく渓の底に両足を下ろすと、緊張で高鳴っていた僕の鼓動を川音が洗い流してくれた。  川の中へと緩やかに一歩足を浸すと渓流の冷

【祝・直木賞候補】|小川哲『地図と拳』書店配布用チラシを作成しました

第168回直木賞候補作となった小川哲さんの長編小説『地図と拳』(集英社)の読書ガイドのチラシを作成いたしました。 年内に一部書店店頭にて随時配布がはじまる予定です。 文・構成・デザイン すずきたけし/制作 集英社 pdfはこちら↓ https://lp.shueisha.co.jp/s_ogawa/chirashi.pdf?fbclid=IwAR28dYtnq7u_cVVK9a2xbHTEWbgfrVF9J2kEW1N43MMvOdKq9v0AVwP0xgw

ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』|レビュー

ダ・ヴィンチwebにて、ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』(友廣純訳/早川書房)のレビューが公開されました。

『天国への電話』ラウラ・今井・メッシーナ|インタビュー

ダ・ヴィンチwebにて、『天国への電話』(粒良麻央訳/早川書房)の著者、ラウラ・今井・メッシーナさんへのインタビューが公開されました。

“フェアは愛情”なり…流れに逆行?「ナツゲーフェア」の成果は?|新文化◆2006年9月28日号 10面

新文化◆2006年9月28日号 10面 「ショテラー・スズキの仕掛け大全」“フェアは愛情”なり… 流れに逆行?「ナツゲーフェア」の成果は?  ども、先日、奥会津の山奥へ釣りに行き、バイクのバッテリーがあがって国道上で遭難しかけたスズキです。  さて、釣りといえば糸を垂らして太公望を気取るってのが一般的イメージですがスズキの釣りはフライという疑似餌を使った魚との真剣勝負でございます。気づくと自然環境のことまで考えてしまうほどスケールの大きい遊びで、ハマって人生間違った人間が

【レジから檄⑥】アルバイト操縦術|新文化◆2006年6月15日号 8面

新文化◆【レジから檄】2006年6月15日号 8面 「アルバイト操縦術」 ども、スズキです。今回で最終回となりました。この連載で各方面からナゼかお褒めの言葉(社交辞令?)をいただき、調子に乗るところでした。なるほど、こうやってお客様ではなく業界の方を向いて、仕事をしてしまうのだな、とちょっと思った次第です。あぶないあぶない。まぁ楽しませていただきました。振りかえれば本屋に就職したのが八年前… いかーん! お約束の最終回になるところだった。自分の書店人生をたかが八〇〇字程度で

【レジから檄⑤】つれづれ名刺を読む|新文化◆2006年5月18日号 12面

新文化◆【レジから檄】2006年5月18日号 12面 「つれづれ名刺を読む」 ども、ゴールデンウィークの渋滞ニュースを見て、仕事していて良かったと自分を誤魔化しているヒネクレショテラー・スズキです。  連休中は商品の入荷が無いので空いた時間を身辺整理に割きました。いやぁ、「整理整頓は心の整理整頓」とはよく言ったモノで、すすけた背中が洗われ、“哭きの竜”な気分です(意味不明)。  さてさて、その整理整頓で名刺を整理しました。今までは、名前は伏せますが図書を普及する株式会社から

【レジから檄④】 『ショテラー』ってどうですか?|新文化◆2006年4月13日号 8面

新文化◆【レジから檄】2006年4月13日号 8面 『ショテラー』ってどうですか?」 ども。自称読書好きバイトの面接で「最近読んだ本はノンノです」といわれ「雑誌かい!」とツッこんだことがあるスズキです。  さてさて、今回は大して面白いネタが思い浮かばないので、日頃思っているどーでもよいことを書きたいと思います(笑)。 (1)「書店人」というネーミングについて。  書店で働く店員さん。誰が呼んだか「書店人」。この「書店人」という呼び方にスズキはいまだに違和感があります。なんち

【レジから檄③】接客サービス|新文化◆2006年3月16日号 10面 

新文化◆【レジから檄】2006年3月16日号 10面  「接客サービス」 ども、アマゾンとかセブンとか特撮の話で盛りあがっているなか、どこ吹く風のスズキです。  ある日、お客様から「頑張ってるねぇ」等々、私をよく知っているような口ぶりで問合せを受けました。しかし、わたしゃその方を知らないのでございます。名前を聞くのも失礼と思い、話を合わせつつ自慢の口八丁で接客をしておりました。そして注文を受ける段階でお名前をお聞きして思い出しました。高校時代の担任だったのです。  さてさて

【レジから檄②】この店は一味違うゼ|新文化◆2006年2月16日号 10面

新文化◆【レジから檄】2006年2月16日号 10面 「この店は一味違うゼ」  店の一等地でのフェアを見て「このフェア売れてないでしょ?」。コンサルタントが言った。ムーブックスや徳間書店のオカルトフェアが「売れている」といえるほど売れるわけがない。売れるフェアなら雑学文庫の仕掛けでもやっている(誤解があると困るので説明するとオカルト全面肯定のフェアではなくオカルトをおちょくったフェア)。  フェアというのは店の個性を商品で演出できる書店の数少ない差別化政策であり書店の醍醐味

【レジから檄①】発見のある店作り|新文化◆2006年1月19日号 8面

新文化◆【レジから檄】2006年1月19日号 8面 発見のある店作り  ども、「昭和生まれ」という言葉に重みを感じてきた今日この頃のスズキです。  このたび「レジ檄」を執筆することになり、スズキのようないいかげんな人間に原稿を任せる新文化さんの懐の深さと無謀さにただただ飽きれるばかりです。そんないいかげんな人間の発言を不幸にも読んでしまった方が新文化さん以上に懐の深い人であることを祈りつつ、これから六回にわたりレジ檄を執筆させていただきます。  さてさて、来年二〇〇七年は戦