コンポーネント スポットライト:#3 モディフィケーションチップ
この記事は、HackGuard Kickstarter プロジェクトのupdateの転載です。
元の記事はここで読むことができます:
https://www.kickstarter.com/projects/kakumarug/hackguard/posts/3910240
バッカーの皆様、こんにちは、KakumaruGamesです!
まずはじめに、ご支援頂いているバッカーの皆様に感謝をお伝えしたいと思います。
これからご支援を考えて頂いてる方々にも私達のゲームの魅力をお伝えできるように、今回も引き続きコンポーネントスポットライトの第三弾としてこのゲームに掛けた拘りをご紹介させていただきたいと思います。
モディフィケーションチップ:言葉より雄弁に意志を伝えるチップ
第三回のコンポーネントスポットライトで紹介させて頂くのはプレイヤー同士の読み合いの武器であるモディフィケーションチップです。
モディフィケーションチップは私達KakumaruGamesのコンセプトである「より深い思考体験をデザインする」に基づき、互いの思惑を非常にシンプルかつ効果的に相互作用させるように考え抜きデザインしました。
思考が生み出す道標
モディフィケーションチップは自らの分身たるトークンが、コマンドの指示に従い移動し踏む事で効果を発動するいわゆる地雷の役割を持っています。
そしてその効果は自らの進行を助け、敵の動きを妨害し、時には自らをすら混沌に導くものですらあります。
そう、このチップは敵味方関係なく効果を発揮するのです。
これは、各プレイヤーがチップを配置する際には、自分に都合が良く、相手にとっては不都合になるように慎重に考える必要がある、ということを意味します。
自分の進路に2歩進むチップを置き、相手の進路の予想に180°ターンチップを置き、それを見てそのチップを逆に利用するチップを配置する……
この配置の意図は言葉よりも雄弁にお互いの意図を伝え合う事になります。
配置は三回、問題はいつ動くか。
ゲームをプレイして頂ければ(既にプレイして頂いた方には御存知の通り)チップの配置と共にボード上に相手の伏せられている筈のコマンドカードの進路が目の前に浮かんでくる体験をする事ができるでしょう。
しかしご注意を、それはあくまで予測であり、HackGuardの思考の読み合いはそこからが本番です。
効果的な手は自らの思考とコマンドを雄弁に語ります。それ故に、上級者同士の戦いではモディフィケーションチップの中に擬態の配置を織り交ぜ、真の狙いを隠し狙い撃つ戦略が有効的になります。
相手の手を読んでから動けば良いというのも短絡的です。モディフィケーションチップはドラフトで双方奪い合う事となるため、効果的なチップがいつまでも残っているわけではないのです。
相手に自らの策略を読み取られる事を恐れずに、チップを配置する勇気もまたこの思考戦では重要な局面の一つとなるでしょう。
エレガントなデザイン
このように非常に深い思考が交差するモディフィケーションチップの攻防ですが、そのアクションはわずかに共通のチップを1枚ドラフトし配置するだけです。
一手がシンプルかつ複合的に効果を与えプレイヤー同士の強いインタラクションを生むように、一部のデザイナーがエレガントなデザインと呼ぶものを我々はこのコンポーネントに込めました。
お読みいただき、ありがとうございました。
皆様のご支援と共に、私たちはより良いゲームを作り上げていきます。次回のUPDATEもお楽しみに!
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