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yutoriが注目される理由とその戦略的価値

2025年3月期第2四半期の決算説明資料を通じて、株式会社yutoriの成長戦略や独自性が明らかになっています。同社は「若者帝国をつくる」というビジョンのもと、若者主体の組織づくりと革新的なブランド戦略で注目を集めています。本記事では、yutoriの注目される理由、戦略的価値、そして競合他社との差別化ポイントについて解説します。

yutoriが注目される理由はどこにあるのか?

yutoriが注目される理由は、以下のような独自性と革新的な取り組みにあります。

1. 若者主体の経営と組織づくり

  • 平均年齢25歳の若い組織

    • 若者が主役となる環境を整え、Z世代の感性をリアルタイムで事業に反映。若手社員の「初期衝動」や直感を尊重し、商品開発やブランド戦略に活用。定期的にディレクターを世代交代させる仕組みで、時代感覚を維持。

  • 「若者帝国をつくる」というビジョン

    • 若者が自由に挑戦し、活躍できる場を提供するという明確な理念が共感を呼んでいる。

2. ブランド戦略の独自性

  • 合理性と非合理性の融合

    • データを活用した合理的な意思決定(例:SNS保存数やポップアップの待機数などのKPI)。一方で、直感やクリエイティブな「非合理性」を許容し、感性を重視した商品開発を実施。

  • 複数ブランド展開

    • 消費者の多様なニーズに応えるため、複数のブランドを展開。ブランドごとに異なるターゲット層にアプローチする柔軟な戦略。

3. SNSを活用したムーブメントの創出

  • 「#古着女子」などのトレンドを生み出す力

    • SNSを活用し、若者文化を牽引するムーブメントを次々と生み出している。消費者とのエンゲージメントを強化し、コミュニティを形成。

  • デジタル時代への適応

    • デジタルマーケティングを駆使し、個人のストーリーや感性を反映したコンテンツを発信。

4. 内部評価システム「Yリーグ」の活用

  • 成長と撤退の明確な基準

    • ブランドやプロジェクトの成長性を「Yリーグ」で定量的に評価。成長が見込めない場合は迅速に撤退を決定し、リソースを効率的に配分。この合理的な運営が、企業全体の競争力を支えている。

5. 消費者との共感を重視

  • 「TURN STRANGER TO STRONGER」というミッション

    • 若者の個性や「ズレ」を強みとして活かす姿勢が、多くの共感を得ている。消費者や社員一人ひとりの「物語」を大切にし、ブランドに反映。

創業者の片石社長が重視する経営理念は何か?

創業者である片石貴展社長が重視する経営理念は、以下のようなポイントに集約されます。

1. 「若者帝国をつくる」というビジョン

  • 理念の核心

    • 片石社長は、「若者が活躍できる社会をつくる」ことを経営の中心に据えています。若者の感性やエネルギーを最大限に活かし、彼らが主役となる企業文化を構築。「若者帝国」という言葉には、若者が自由に挑戦し、成長できる場を提供するという強い意志が込められています。

2. 「TURN STRANGER TO STRONGER」というミッション

  • 理念の実行方針

    • 「ハグレモノをツワモノに」というメッセージに象徴されるように、個性やズレを強みに変えることを重視。一見“普通”ではない人材やアイデアを受け入れ、それをブランドや事業に活かす。若者の「初期衝動」や「ユニークな視点」を尊重し、それを強みとして成長させる仕組みを提供。

3. 非合理を許容し、全体で合理性を追求する

  • 戦略の特徴

    • 一見すると「バカな」と思われるような非合理的な挑戦を恐れない姿勢。ただし、全体の戦略としては合理性を保ち、結果を出す仕組みを構築。この「合理と非合理のバランス」を経営の重要な軸としている。

4. 「個人のストーリー」を重視

  • ブランド戦略とのリンク

    • デジタルを活用しながら、個人が持つストーリーや背景をブランドに反映。「古着女子」などのムーブメントを生み出し、個人の感性を尊重したマーケティングを展開。消費者や社員一人ひとりの「物語」を中心に据えた経営を実践。

5. 時代に合った柔軟な経営

  • 若者の時代感覚を活かす

    • 平均年齢25歳という若い組織の感覚を活用し、時代に合った意思決定を行う。定期的な組織の世代交代を導入し、常にフレッシュな視点を取り入れる。

yutoriのブランド戦略の特徴は何か?

yutoriのブランド戦略の特徴は、若者文化を中心に据えた独自性と柔軟性、そしてデータと感性を融合したアプローチにあります。以下にその主な特徴をまとめます。

1. 若者文化を軸にしたブランド構築

  • ターゲット層の明確化

    • Z世代やミレニアル世代を主要ターゲットとし、若者の感性や価値観に寄り添ったブランドを展開。若者の「初期衝動」や「ユニークな視点」を尊重し、それを商品やコンテンツに反映。

  • 「若者帝国をつくる」という理念の実現

    • 若者が主役となり、自由に挑戦できる場を提供するという理念をブランド戦略に組み込む。

2. 複数ブランド展開による多様性

  • ブランドポートフォリオの構築

    • 消費者の多様なニーズに応えるため、複数のブランドを展開。各ブランドが異なるターゲット層やテーマを持ち、それぞれが独自の価値を提供。

  • 試行錯誤を許容する姿勢

    • 成長性のあるブランドにはリソースを集中し、基準に達しないブランドは迅速に撤退。「Yリーグ」という内部評価システムを活用し、ブランドの成長性を定量的に評価。

3. デジタルとSNSを活用した戦略

  • SNSを活用したムーブメントの創出

    • 「#古着女子」などのトレンドを生み出し、SNS上で若者の共感を集める。ブランドごとに異なるストーリーやコンテンツを発信し、消費者とのエンゲージメントを強化。

  • デジタル時代への適応

    • オンラインとオフラインを融合させたマーケティング戦略を展開。ポップアップショップやイベントを通じて、リアルな接点も重視。

4. 感性とデータの融合

  • 非合理性と合理性のバランス

    • 若者の感性や直感を尊重しながら、データを活用した合理的な意思決定を行う。KPIとしてSNS保存数、ポップアップ待機数、売上成長率などを設定し、ブランドのパフォーマンスを管理。

  • 消費者インサイトを重視

    • 消費者のストーリーや感性をブランドに反映し、個々のニーズに応える。

5. 持続可能性とトレンドの両立

  • サステナブルファッションへの取り組み

    • 古着を活用したブランド展開や、リサイクル素材を使用した商品開発を行う。若者世代が重視する環境意識に応える形で、サステナブルな価値観をブランドに取り入れている。

  • トレンドの先取り

    • 若者の流行や価値観を敏感にキャッチし、それを迅速に商品やサービスに反映。

6. コミュニティ形成によるブランド価値向上

  • 消費者との共創

    • 消費者を単なる顧客ではなく、ブランドの一部として捉え、コミュニティを形成。ユーザー生成コンテンツ(UGC)を活用し、消費者がブランドの「共犯者」として関わる仕組みを構築。

  • リアルとデジタルの融合

    • ポップアップショップやイベントを通じて、リアルな場での体験を提供。デジタルで得た顧客データを活用し、オフラインでの体験価値を高める。

結論

yutoriのブランド戦略の特徴は、若者文化を中心に据えた多様性のあるブランド展開、SNSとデータを活用した合理的な運営、そして感性を重視した柔軟なアプローチにあります。これにより、yutoriは消費者との深い共感を生み出し、競争の激しいアパレル市場で独自の地位を築いています。

yutoriはどのように競合他社と差別化しているのか?

yutoriは、以下のような独自の戦略を通じて競合他社と差別化しています。

1. 合理性と非合理性の絶妙なバランス

  • 非合理的な要素

    • 若手社員の「初期衝動」や感覚を重視した商品開発を実施。各ブランドディレクターにターゲット層に近いセンスの良い人材を起用し、直感的な「良さ」を追求。

  • 合理的な要素

    • SNSでの保存数やポップアップショップでの待機数など、定量的なKPIを設定。「Yリーグ」と呼ばれる成長・撤退基準を明確化し、データに基づいた意思決定を実施。

2. 若者主体の組織づくり

  • 平均年齢25歳という若い組織で、Z世代の感覚をリアルタイムで商品開発に反映。クリエイティブディレクターを定期的に若い世代に交代させる仕組みを導入し、時代感覚とのズレを防止。若者の「消費者としての感覚」を活かし、他企業では得られないインサイトを活用。

3. SNSを活用したムーブメントの創出

  • 「#古着女子」といったハッシュタグを発明し、SNSを起点としたムーブメントを形成。ユーザーとのエンゲージメントを強化し、ブランドのコミュニティを育成。

4. ブランドの多様性と柔軟性

  • 複数ブランド展開を行い、ユーザーの多様なニーズに対応。ブランドごとに異なるターゲット層と価値観を持たせ、競合との差別化を図る。

5. 「若者帝国をつくる」という明確なビジョン

  • 「TURN STRANGER TO STRONGER(ハグレモノをツワモノに)」というミッションのもと、若者の個性やズレを強みに変えるブランド哲学を展開。この一貫したビジョンが、ブランドとしての独自性を際立たせている。

yutoriのワカモノ主体の組織づくりの具体的な仕組みは何か?

yutoriの「ワカモノ主体の組織づくり」は、若者の感性やエネルギーを最大限に活かす独自の仕組みを整備することで実現されています。その具体的な仕組みを以下にまとめます。

1. 若者が主役となる組織設計

  • 平均年齢25歳の組織

    • 組織全体の平均年齢が若く、若手が中心となって活躍できる環境を整備。社内での意思決定やプロジェクトのリードを若手社員が担う。

  • 世代交代を意識したリーダーシップ

    • 社内のディレクターやリーダーを定期的に交代させる仕組みを導入。若い世代のアイデアや感覚を常に反映し、時代に適応する組織を維持。

2. 初期衝動を尊重する文化

  • 「初期衝動」を大切にしたプロジェクト運営

    • 若者が抱える直感的なアイデアや「これをやりたい!」という衝動を尊重。プロジェクトの立ち上げや商品開発において、若手社員の自由な発想を重視。

  • 失敗を許容する環境

    • 挑戦の結果としての失敗を受け入れ、学びの機会として活用。若手が失敗を恐れずに挑戦できる心理的安全性を確保。

3. 柔軟な評価システム

  • 成果を定量的に評価する「Yリーグ」

    • ブランドやプロジェクトの成長性を定量的に評価する内部評価システム「Yリーグ」を活用。若手社員が関わるプロジェクトの成果を明確に測定し、成長が見込める場合はリソースを集中。成果が不十分な場合でも、迅速に次の挑戦へと切り替えられる柔軟性を提供。

4. SNS世代の感性を活かす仕組み

  • 若者目線のマーケティング

    • 若手社員が直接SNSを運用し、Z世代の感性を活かしたコンテンツを発信。実際の消費者との距離を縮め、リアルタイムでトレンドをキャッチ。

  • 「#古着女子」などのムーブメント創出

    • 若者自身がターゲット層に共感するアイデアを提案・実行し、トレンドを作り出す。

5. ワカモノの「成長」を支援する仕組み

  • 自己成長を促す環境の提供

    • 社員が自主的にスキルアップやキャリア形成を目指せるよう、教育機会やリソースを提供。社内外のプロジェクトに積極的に関与できる仕組みを整備。

  • フラットな組織構造

    • 年齢や役職に関係なく、意見を自由に発信できるフラットな組織文化を構築。若手社員がアイデアを提案しやすい環境を維持。

6. コミュニティの一体感を重視

  • 社員同士のつながりを強化

    • チームビルディングや社内イベントを通じて、若手社員同士の結束を高める。個々の価値観やストーリーを尊重しながら、組織としての一体感を育む。

  • 消費者との共創

    • 社員が消費者と直接コミュニケーションを取り、ブランドやプロジェクトに反映。消費者と共にブランドを育てるという意識を組織全体で共有。

結論

yutoriのワカモノ主体の組織づくりは、若者の感性やエネルギーを尊重し、自由に挑戦できる環境を整えることに重点を置いています。初期衝動を尊重する文化や柔軟な評価システム、SNS世代の感性を活かした仕組みを通じて、若手社員が自律的に成長し、組織全体の活力となる仕組みを実現しています。このような環境が、若者の共感を呼び、yutoriの独自性を支えているといえます。

「Yリーグ」という内部システムの詳細はどのようなものか?

「Yリーグ」は、yutoriがブランド運営の中で取り入れている内部評価システムで、ブランドやプロジェクトの成長・撤退基準を明確化するための仕組みです。このシステムは、合理的な経営判断を支える重要な要素として機能しています。

Yリーグの概要と特徴

  1. 成長と撤退の判断

    • 成長が見込めるブランドにはリソースを集中投資し、さらなる成長を促進。一方で、基準に達しないブランドやプロジェクトについては、迅速に撤退を決定。この明確な「選別」の仕組みが、リソースの効率的な配分を可能にしている。

  2. 柔軟性と進化性

    • 指標や基準は状況に応じて見直しが可能。市場の変化やトレンドに応じて、評価項目をアップデートすることで、常に時代に適応した運営を実現。

  3. 若者の感覚を重視

    • 若手社員やブランドディレクターの直感や感覚的な「良い」を尊重しつつも、最終的な判断は「Yリーグ」の合理的な基準に基づいて行う。感覚とデータを両立させた意思決定が特徴。

Yリーグのメリット

  • 効率的なリソース配分
    成長可能性の高いブランドに集中投資することで、企業全体の成長を加速。

  • 迅速な意思決定
    明確な基準に基づくため、ブランド撤退や新規投資の判断がスピーディーに行える。

  • 時代感覚の維持
    若者の感覚を尊重しつつ、データを活用することで、時代に合ったブランド運営を実現。

Her lip toがグループに参加してブランド特性はどのように変化するのか

Her lip toがグループに参加した場合、そのブランド特性が変化する可能性について考えると、以下のような影響が予想されます。ただし、Her lip toのブランド特性を守るか、変化させるかは戦略次第であるため、変化の方向性はグループやブランドの意図によって異なります。

1. ブランド特性の維持と強化

  • Her lip toの独自性を守る戦略

    • グループ参加後も、Her lip toの中心的なブランド特性(フェミニンで洗練されたデザイン、女性らしさを強調するスタイル、ラグジュアリー感)を維持する可能性が高い。グループのリソースを活用しながらも、ブランドのアイデンティティを守ることで、既存顧客のロイヤルティを確保。

  • マーケティングや生産の効率化

    • グループの規模やネットワークを活用し、マーケティングや生産プロセスを効率化。コスト削減や生産性向上によって、より高品質な商品を提供できる可能性。

  • 新しいターゲット層への拡大

    • グループの支援を受け、Her lip toがこれまでアプローチしていなかった若年層や新市場に進出する機会を得る。

2. ブランド特性の進化

  • Z世代の感性の導入

    • 若者文化を重視するグループの影響で、Her lip toがZ世代のトレンドや価値観を取り入れる可能性がある。SNSやデジタルマーケティングを活用し、より若者に親しみやすいブランドイメージに進化する。

  • カジュアル化や多様性の拡大

    • グループ内の他ブランドとのシナジー効果により、Her lip toがカジュアルな要素や多様なスタイルを取り入れる可能性。これにより、ブランドが持つ「ラグジュアリーでフェミニン」という特性が部分的に変化する可能性がある。

3. サステナビリティや社会的価値の強化

  • グループの価値観の影響

    • グループがサステナビリティや社会貢献を重視している場合、Her lip toもこれらの要素をブランド戦略に組み込む可能性がある。例えば、サステナブル素材の使用や、循環型ファッションの取り組みを強化するなど。

  • 消費者との共創

    • グループのコミュニティ形成や消費者参加型のプロジェクトを取り入れ、Her lip toのブランドストーリーに新たな要素を加える。消費者との距離を縮め、ブランドの親近感を高める。

4. ブランド特性のリスク

  • 独自性の希薄化

    • グループ全体の方向性や他ブランドとの統一感を求められる場合、Her lip toの独自性が薄れるリスクがある。特に、Her lip toが持つ「高級感」や「洗練された女性らしさ」が、グループの若者向け戦略と対立する可能性。

  • ターゲット層の混乱

    • ブランド特性が変化することで、既存顧客が離れるリスク。一方で、新しいターゲット層へのアプローチが成功しない場合、ブランド全体のポジショニングが曖昧になる恐れ。

5. ポジティブな変化の可能性

  • リソースの拡充

    • グループ内でのリソース(資金、マーケティングノウハウ、人材など)の共有により、Her lip toがより大規模で洗練されたプロジェクトを実現できる。海外展開や新商品の開発など、スケールの大きな挑戦が可能になる。

  • ブランド価値の向上

    • グループの影響力を活用し、Her lip toのブランド価値や認知度がさらに高まる。これにより、既存顧客への信頼感を維持しつつ、新規顧客の獲得も期待できる。

結論

Her lip toがグループに参加することで、ブランド特性は「維持」「進化」「変化」のいずれか、またはその複合的な形で影響を受ける可能性があります。ただし、Her lip toの持つ「洗練」「ラグジュアリー」「女性らしさ」というコアな特性をどの程度守るか、または変化させるかは、グループの戦略やHer lip to自身の方向性次第です。適切なバランスを取ることで、ブランドの魅力を損なうことなく、新たな成長機会を得ることができるでしょう。

株式会社yutoriの2025年3月期第2四半期決算説明資料

キーポイントとハイライト

2025年3月期 第2四半期業績実績

  • 売上高:2,360百万円(前年同期比+34.7%)

  • 売上総利益:1,379百万円(前年同期比+30.3%)

  • 調整後EBITDA:113百万円(前年同期比▲30.2%)

  • 営業利益:35百万円(前年同期比▲68.8%)

  • 売上・粗利は過去最高を達成したものの、粗利率の低下や人材投資等により減益。

  • 粗利率:58.4%(前年同期比▲2.0pt)

M&A戦略

  • heart relation社:2024年9月30日付で子会社化。これにより、連結決算へ移行。

  • えをかく社:2024年11月13日に買収契約を締結。主にアパレルブランド「over print」を運営。

  • M&Aの背景

    • 「アパレル×Z世代」の既存事業強化。海外展開の強化およびMD人材の確保。

2025年3月期 通期業績予想修正

  • 売上高予想:7,000百万円(当初予想比+24.7%)

  • 売上総利益予想:4,221百万円(当初予想比+24.7%)

  • 売上高・粗利の上方修正はM&Aによる業績拡大を反映したもの。

ブランド運営と戦略

  • ブランド運営

    • ブランドごとの採算性を管理しつつ、グループ全体での業績安定化を目指す。売上が月間平均700万円に満たないブランドは撤退基準を適用。

  • コラボ戦略

    • VTuber「ホロライブ」とのコラボにより、ブランド「9090」の海外展開を推進。

  • 海外展開

    • 台湾、韓国でのPOPUPストアを通じた市場テスト。

結論

株式会社yutoriは、2025年3月期第2四半期において売上・粗利で過去最高を達成しましたが、粗利率の低下や人件費増加により利益は減少しました。M&A戦略では、heart relation社やえをかく社の買収を通じて、既存事業の強化や海外展開を加速させています。また、通期業績予想では、売上高・粗利の大幅な上方修正が行われ、非連続的な成長を目指しています。

ブランド運営では、厳格な基準を設けて規律ある運営を行い、コラボやPOPUPストアを通じて海外での認知拡大を図っています。これらの取り組みは、長期的な成長基盤の構築に寄与するものと考えられます。

yutoriは創業5年でIPOしたZ世代の会社

主要ポイント

  • 古着販売では効率が悪いため、古着風の新品を企画・製造し、Z世代クリエイティブディレクターが商品開発を行う。

  • SNSでの顧客獲得に注力し、広告宣伝費を抑えている。クリエイティブディレクターが顧客の嗜好を丁寧に分析して商品開発する。

  • 「Yリーグ」という内部システムで、ブランドの成長段階に合わせて運営方針をアップデートし、撤退基準を明確化している。

  • IPOの目的は、ユニークな企業文化と成長性のバランスをつくること。多数のブランドを持つことが勝ち筋と考えている。

  • 長期的に成長し続けるため、毎年非連続な成長への打ち手を講じてきた。流行を追い続ける「刹那的」な経営観を重視している。

小嶋陽菜がプロデュースするブランドの買収

小嶋陽菜がプロデュースするライフスタイルブランド「Her lip to」を運営する株式会社heart relationが、yutoriグループに加わることになったことを報告したブログ記事のまとめです。

主なポイント

  • 同世代で活躍するyutori社の片石くんとの出会いがきっかけで、長期的な視点でブランドを成長させるためにyutoriグループへの参画を決めた。

  • お互いの良さを理解し合える同世代のパートナーと一緒に新しい価値を生み出していきたいと考えている。

  • グループ加入後もHer lip toのブランドアイデンティティーは変わらず、独自の世界観を追求し続けていく。


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