「期待」はなぜ裏切られるのか?
「こうなったら良いな!」
「もしかしたらこんな展開になるかも!」
そんなふうに思い通りに人生が進んだことってありますか?期待するたびに、その期待は裏切られることがあります。
期待というものは基本的に利己心です。
つまり自分にとって都合の良い展開を勝手に妄想している状態。妄想と現実は別物なので、妄想は現実には起こりません。よくよく考えたら当たり前なんです。
「ヴァイラーギャ=期待しない」
ヨガ哲学では大切な教えですが、実際に取り組むにはなかなか難しいですよね。
「期待しない」を「諦める」と勘違いしている人も多いです。
私は今までの経験から、期待とうまく付き合えるようになった気がします。
もし期待する心が出てきても、
「そうならなかったとして、今の私は何をすべきか?」
という姿勢を忘れないようにしています。
そういう考えを常に持っておくと、やる事は自ずと決まってきます。
期待とは、周りの環境に自分都合を押し付けること。自分以外は基本コントロールできませんが、自分自身だけはコントロールできる。
そもそも期待は成立しないんです。
だから結局、自分以外の全ては受け入れ対応するしかなく、結局は自分自身の日々の行動の積み重ねでしか前に進めない、という結論になります。
冷たく聞こえたらごめんなさい。
でも現実は冷たいのではなく、ありのままなんです。種が撒かれ、根を張り、水やりや日々の管理を怠らず、その中でも残ったものだけが花や実になる。
世界の法則は常に変わらずシンプルです。
都合の良い妄想は起こらない。
そして完璧な状態なんて人生には起きません。
いつも何か課題があり、それを解決すべく自分の行動を積み重ねていかなければ、せっかくチャンスが来ても掴めません。
人生を諦めるのではなく、環境をよく見て受け入れながら、人生の舵取りは自分の行動で示す。
そんな風に強くしなやかに生きていきたいですね。