断線

iPadの充電ケーブルが断線した。寝床で充電しつつ弄っていたのだけど、寝オチ。起きると、根本の接続部分がぐんにゃりと曲がっていて、充電は切れていた。何度か抜き刺ししたが、復活せず。で、思い出したのは、幼少期のファミコンだ。ファミコンは頑丈だ。まず壊れはしない。子供が滅茶苦茶に扱っても大丈夫なように、それはそれは強固に出来ていた。だが、ケーブルはダメだ。本体に電源を送るACアダプターケーブルは、所詮、線のより集め、よく断線した。断線したケーブルで遊ぶため、各家庭で、さまざまにアクロバティックな方法が取られた。根元をガムテープでぐるぐる巻きにして、むりやり修復したり。よくあったのは、ファミコン本体を「ひっくり返す」方法だ。ファミコンがブリッジをしたような形。差し込んだカセットが床に接地される。これでかなり、映った。要は、断線したケーブルを「ピンと張る」ことで接続させるのだった。あの頃、多くの家の、多くのファミコンが、「逆立ち」をしていた。それでまあ、今日、私のiPadも「逆立ち」をしている。充電はバッチリだ。しばらくこのまま運用しようと思う。

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