行方不明

ちょっと立て込んで、SNSに数日、姿を現さないと「行方が分からない」などと言われている。ジョーダンじゃないのである。

携帯電話を初めて持ったのは2003年の夏、21歳だった。当時にしても、充分、遅かった。大学の演劇部に入り、舞台監督という「連絡係りの大将」みたいな仕事を押し付けられた挙句、「お前とは連絡がつかないから、持て」と言われたのだ。しぶしぶ、受け入れた。

私はいつでも、私のいるべき場所にいる。あなたの位置から見えなくなったとしても、私はそこから一歩も動いていない。「最近あの人見ないわね」と言う前に、家の外に出てみるがいい。概ね、そのヘンにいるものだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?