貧者に魚を与えるな。魚の釣り方を教えよ。
人の真価が問われるのは日常ではなく非日常の時にどのように対応できるかだと思うまるやまです。
一時見合わせや遅れは未然に防ぎようがない時もあります。それらの情報をしっかりとキャッチし、試験時間を繰り下げた迅速な対応、さらにそれをしっかりネット上で告知していた運営は素晴らしいお仕事ぶりだと思います。
本日は、インドや中国で古くから言われていることわざを紹介いたします。
貧者に魚を与えるな。魚の釣り方を教えよ。
中国語では『授人以魚 不如授人以漁』と言われ、「人に魚を与えると1日で食べてしまう。しかし人に釣りを教えれば生涯食べていく事が出来る」と言う老子が言ったとされる言葉です。
何を伝えたいかと言うと、もし魚を一匹与えてもそれを食べてしまえば飢えは一時的にしか凌ぐことができません。
これでは貧困の解消という本質的な問題解決にはなりません。
無償で(魚を)援助するという行為は、長い目で見ると援助への依存度を高めてしまい、逆に問題を悪化させてしまう恐れがあります。一見、魚を譲り相手を思いやる優しさのように見えますが、本質的な解決はできておらず結果、相手のためになっていないことになります。
本来の解決策としては、魚の釣り方自体を教えるほうが、貧困、飢えの解消につながる。と言うことです。
「相手のためには何が1番か?」と言う事を考え、How toを伝えたり、環境を整えたりすることが大事です。
ビジネスの世界では「答えはその人の中にあり」と言われ、答えを一方的に教えるのではなく、自分自身で気付く事がとても大切だとされています。
一時的な知識やノウハウを詰め込むことが悪いことではありませんが、学ぶ事の意味や目的、仕事の仕方や考え方までのマインドセットを一緒に覚えないと指示待ちの人になってしまい、いくら知識やノウハウが増えても自ら行動を起こすことができません。
自らが学んだ事で考え『自ら答えや結果を出せるようになる』が正解だと思います。答えを知っている者からすれば、答えを教えるの方が簡単ですし、自分でやってしまった方が早いと思います。
しかしそこをグッと堪えて、本人が自ら気付き、自ら学び、自ら考える機会を奪ってはいけないと言うのが、教える立場の人の役目となります。
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