15.ガネーシャから学ぶ成功者の頭の中とは
参考著書:夢をかなえるゾウ
著 者:水野 敬也(みずの けいや)
ワクワクすることドキドキすること想像するのは楽しいですよね。やりたいことに取り組むときのパワーは無限大であらゆる可能性を秘めていると思います!
あなたのワクワクドキドキする夢はどんなことですか。
今日の15個目の課題はこちらです。
課題15 運が良いと口に出して言う
本書抜粋)
「自分にとってうれしゅうないことが起きても、まず嘘でもええから『運が良い』て思うんや。口に出して言うくらいの勢いがあってもええで。そしたら脳みそが勝手に運がええこと探し始める。自分に起きた出来事から何かを学ぼうと考え出すんや。そうやって自然の法則を学んでいくんや」
本書では松下幸之助氏について触れています。(まつした こうのすけ)1894年は、日本の実業家、発明家、著述家。パナソニック(旧社名:松下電気器具製作所、松下電器製作所、松下電器産業)を一代で築き上げた経営者である。異名は「経営の神様」と呼ばれている。その他、PHP研究所を設立して倫理教育や出版活動に乗り出した。さらに晩年は松下政経塾を立ち上げ、政治家の育成にも意を注いだ人物。そんな松下氏が『 #すべての責任は自分にある 』と言う名言を残しています。
この言葉は身の回りの環境で起きる出来事は全部自然の法則どおりに発生している。その為、自分の望む結果を出すには、自分を変えるしかない。だから『すべての責任は自分にある』と考えている。そうです。
例えば、はじめて山登りをするAさんとBさん二人がいます。その二人がいざ山登りをしようとすると、たまたま雨が降ってきました。二人は雨具を持ってきていませんでした。Aさんはこう思いました。「天気予報では晴れだと言っていたのに…今日に限って雨が降るなんて俺は運が悪いなぁ」もう一人のBさんはこう思いました「そうか!!山の天気は変わりやすいから今日みたいに雨が降ることもあるんだな。今度からは雨具を準備しておこう」これはいつ何が起きるかわからないから事前の準備はしっかりしましょう。と言うお話ではありません。もう少し掘り下げて考えてみてください。雨が降ったことに対して『運が悪い』と思って考えた人は、世界を支配している法則と、自分の考えている世界とのズレを、そのまま放置したことになります。この場合の法則は『山の天気は変わりやすい』ですが、Aさんの考える法則は『天気予報通りにしておけば問題ない』です。なので必ず同じような失敗を繰り返すことになります。反対に『今度から準備をしておこう』と考えたBさんは世界を支配している法則を学んで、自分の考え方をその法則に合わせました。次回から山を登ることがスムーズにいくことになります。
世界は一定の法則で動いています。成功も失敗も法則によって発生します。その法則に合わせて自分を変えていく必要があります。その法則と自分のズレを修正することが成功するための方法であり、成長と呼ばれます。
トーマス・エジソンはどれだけ実験に失敗しても『成功だ』と言っていたそうです。『この実験が失敗だとわかったからまた一歩成功に近づいた。だから成功なんだ。』と…エジソンが発見した発明と言うのは成果に存在する隠れた法則を発見する行為そのものなんだ(本書抜粋)
ハートフォードシャー大学の心理学教授のリチャード・ワイズマンは「運のいい人」と「運の悪い人」を対象に調査を行いました。両者の人生に異なる成果をもたらすのはまったくの偶然か、不気味な力か、それとも何か本質的な違いなのかを検証しました。その結果、運は単なる偶然でも超常現象でもなく、その人の選択によるところが大きいことが明らかになりました。
1000人以上の被験者を調査したところ、ワイズマンは、運のいい人の性質を発見することに成功しました。彼らは、新しい経験を積極的に受けいれ、外向的で、あまり神経質でないことが示されたのだ。つまり彼らは直感に従い、何より前向きにものごとを試し、それがさらに直感を研ぎ澄ます。家に閉じこもっていたら、新しいことやワクワクさせてくれること、素敵なものにどれほどめぐり合えるだろうか。きっとチャンスは少ないと思います。
運の良い人は、失敗についてくよくよ悩まず、悪い出来事の良い面を見て、そこから学ぶことが多いそうです。彼らは楽観的な説明スタイルを持っている。このことは多くの研究によって裏づけられました。
こうした楽天主義は、運のいい人にいっそうグリット(何かに懸命に打ち込み、決して諦めずに最後までやり通す力)を与え、新しいことにより前向きに挑戦させるので、やがて時とともに、いっそう良い出来事が彼らに起こるようになります。よほど危険な試みでないかぎり、また、時折起こる悪い出来事を正当化できるかぎり、上昇スパイラルが続きます。そしてある時、大成功を呼び込むこともあるかもしれません。
運は、生まれつきのものだろうか。そんなことはない。運の大部分は選択によってもたらされることを踏まえたうえで、ワイズマンは「ラック・スクール」という別の実験を試みた。運が悪い人を、運がいい人のように行動するように指導したら、幸運な人と同じ成果を得られるだろうかというものだ。
結果は上々でした。ラック・スクールの卒業生の80%が、運が良くなったと実感しました。しかも彼らは運が良くなっただけでなく、幸福感も強くなったといわれています。あなたは今日このことを聞いて『運が良かったですか』