まるで星を飲んでいるようだ・・・_ドン・ペリニヨン
話題の #iSandBOX (AR砂場)がレンタルされることになり解体準備に勤しむまるやまとその仲間たちです。
短日から長期までレンタルもできるので気になる方はぜひコメントくださいwっと順調に宣伝もしたところで昨日の続きシャンパンの王様『ドンペリ』の意外と知られていない秘話を紹介します。
みなさんドンペリというとどんなイメージをお持ちでしょうか。やはり夜の街を彩る高級シャンパン。ウェイウェイ言いながらコールと共に飲まれるお酒。そんなイメージでしょうか。
そもそもドンペリの通称で愛されるこのお酒は、シャンパン製法を偶然、発明したといわれている盲目の修道士の名前に由来されています。
1694年のある日のこと、ドン・ペリニョンは発酵がまだ残っているワインをビンに詰めてコルクで栓をしておきました。そして翌年あけてみると、偶然泡の出るワインが出来上がったのです。瓶内で起こる二度目の発酵の炭酸ガスは、逃げ場を失って、ワインに溶け込んでいって、何ともいえない良い味になっていました。
初めて口にした瞬間彼は叫びました、
「まるで星を飲んでいるようだ・・・。」
こうして泡立つ発泡性ワインの「シャンパン」の製造法を発見したと伝えられています。それを僧院の秘伝として造ってきましたが、いつの頃からか付近の村々に伝わってゆき、その地方の特産酒となりました。現在では、シャンパーニュ-地方以外で作られたものに「シャンパン」という名前を使用することが法律で禁止されています。
ドン・ペリニヨンは、盲目ながら優れたワインの造り手で有名でした。ワインを仕上げる際に、各地のブドウのワインを混ぜるという、当時はまだ確立されていなかったアッサンブラージュの手法も初めて用いました。
寒冷なこのシャンパーニュ地方では、ワインの酸味が強くでるため、畑の長所と短所を生かしてワインをブレンドすることで、品質を格段に高めることができます。とはいえ、道具と技術が確立されていない当時、畑ごとのワインの味と年ごとの特徴を把握した上で、その都度アッサンブラージュするのは、簡単でなかったはずです。
収穫や栽培に関しても、ドン・ペリニヨンは先進的でした。ブドウの味を良くするためには、木の房を減らすことが大切だと気付き、剪定を大胆に行いました。
また、収穫はブドウの鮮度を良くするために、早朝に実施。圧搾も収穫からの時間をできるだけ短くしました。黒ブドウから白ワインを作ることも、ドン・ペリニヨンが初めて行いました。
ドン・ペリニヨンは、年を重ねるにつれ盲目になったといわれています。そのために嗅覚や味覚が研ぎ澄まされ、絶妙なブレンドが可能になったとの話もあります。
それゆえ、シャンパンにとって非常に重要なワインの『ブレンド』で、出来不出来の差が大きかったシャンパーニュ地方のワインの質を保ったとされています。
盲目がゆえに質を保つことができたというなんとも切ない秘話ではないでしょうか。現在のシャンパン造りの最も重要な基礎的な技術を確立するのに大きな役割を果たしました。 そのため「シャンパンの父」と尊称され、その名は敬称の「ドン」をつけて「ドン・ペリニヨン」と呼ばれています。
ワイン造りに人生を捧げた盲目の修道士のお話でした。ただ夜の華やかなウェイウェイドリンクではないことを紹介して本日は終了とさせていただきます。