速報!朝日広告賞コピ写
こんばんは。いよいよ公募作が出ましたね。
今年初応募ということで少しドキドキしてたんですが、ページ開いた瞬間「あ、これ無理なやつ」と悟りました。
全然届いてない。ぜんっっぜん
血反吐の出るような悔しさはさておき、お気に入りを4つほど写経していきますよー!
1.先生、ごめんね。
いくつかあった富士急候補の中で個人的にいちばん「富士急」してる広告だなと思いました。
レタッチの圧と先生のベタッとした笑み、手書きのコピー、かたいのに潔く疾走感のあるふざけ具合がまさに富士急。
右上の生徒にも凝ってますね。同一人物をフォトショしたのかな?わからないけどなにがすごいって全員「クラスに1人はいるよなー!」で構成されている。ひとりひとりの声まで想像してしまうような写真でうおぉ…となりました。
「先生、ごめんね。」
こんなコピー、何食べたら出るんでしょう。
ドラマの上に成り立つ一言ですね。「遊園地のコピー」から一旦離れて広い視野を持たないと出てこないですね。広告、なのにCMみたい。この後「先生も連れてってよぉ〜」のオチが見えそう。
「遊園地の楽しさ」を俯瞰して俯瞰して、「行きたくてたまらない」の気持ちに見る人を巻き込むような楽しい広告。
としまえん「史上最低の遊園地。」のような記憶に残る広告でした。
2.まったく。最近のうまいもんは。
歳をとってもうまいもんはうまい。食べたいもんは食べたい。だがどうも胃袋がなあ…
そんな心の葛藤が聞こえてきそうな太田胃酸の広告。今回もやはりコピーを小さくして「気になる」を誘発する作品が多い中、ガツンと真向勝負の気持ち良い構成でした。
コピーは太田胃酸のイメージカラーですね。
筆デッサンのような荒さに、がんこで少しお茶目なおやじ感が出ていて「言いそう言いそう!」と頷いてしまいます。
「まったく最近の若いもんは」とぶつくさ文句を言うように「うまいもんは」
やなおやじ風なのに愛嬌のあるコピーで思わず笑ってしまう、そして真似したくなりますね。
3.叫ぶしかなかった、いままでは。
こういうのがね!!いっっちばんくやしい!!
画力や基礎スキルとか、全ての言い訳を許さないばちばちのアイデア勝負。「技量が足りなかったな」って言い訳させてよぉ…
シンプルで誰にでもわかるポピュラーな芸術。意図も感情もなんの広告かも一瞬で伝わってきて共感を呼ぶ。
乳がん検診を受けたことのない人でも「そんなに痛いんだ!で、痛くない方法もあるんだ?」と調べて、「これなら受けたいな」に繋がる。
実際はね、叫ばないんです。多分
だからこそ心は叫んでいて、それを全面に出すことで「そう!そうなのよ!」って頷いて、それから、「ほんっとに痛くてさ!まさにこれ!」と誰かに話したくなる。
乳頭をつけたり無理に乳に寄せていないところも素敵。掲載する場所を選ばず、立ち止まって見るのも恥ずかしくない。
大きなことを言うけど真面目に、この広告は何百、何万の命を救う。
いやあ… 恐れ入りました。本当に
4.この国の青春は、長いから。
青春と年齢のコントラストが目を惹く広告。
ポカリスエットの広告やCMって得てして希望で、光で、青春なんですよね。だから自然と若年層に紐付けられやすい。
そしてこれ、面白いことに課題はこう。
え、即してなくない?と思いますよね?
見て!look at ロゴんとこ!!
あの日の夢を、潤しつづける。
キェエエエエエエエ!!!!やられた!!!!
高校生の夢とは書いてあるけどたしかに現役高校生であれとは書いてない!そしてこれがあることによってターゲット層がぐぐぐと拡がるんですよ。なぁあああん、もう!にくいぜ!
どっちも主役を張るようなコピーで、どちらがサブだかわかりませんでした。両A面コピー…!
私の目まで潤されたコピーでした。ごちそうさまでした。
あと素晴らしいのが、こんなに攻めたコンセプトで高齢者の青春を笑う匂いが一切しない。
これ、地味にすごくないですか?
カメラを構える人、デザインを施す人、コピーを書く人から、「年甲斐もなくはっちゃけてぷぷぷ」が全く感じられないんですよ。
本当に高校生の青春を見つめる温度で登場人物の青春を見つめてる。素敵な広告でした。
あーあ、悔しいのに楽しい。諦めたいのにまたやりたい。広告って面白いなこんちくしょーー!!