神奈川って東京の一部じゃないんですか?
前回↓
なんとか爪で急所を刺されることなくギャルと解散し、私は次の目的地へ向かう。
神奈川県
神奈川県ってなんかさ、都道府県のなかで一番県っぽくなくない?東京の一部だと思ってたザマス。
どっちかといえば神奈川県より横浜の方がデカそうなイメージすらある。と、地理弱弱な私があほなことを考えているうちにもうついた。
どこに行こうかな。行きたい場所を探すというよりは、頭の中で回避し得る地雷をピックアップしていく。赤レンガてめぇは駄目だ。その色は返り血でしたパターンだ。彫刻の森美術館…?いやあ彫刻にされるな。藤子・F・不二雄ミュージアム?うーん、青だぬきと黄色メガネがなんかやらかしそうな気しかしない。
今までの旅がスリリングすぎてもう、バーミヤンとかで済ませたくなる。が、そうも言っていられない。バーミヤン…中華…横浜中華街!
怪しさ満点スポットながらも、美味しいものを食べて散るなら本望だと思い、中華街へ向かった。
懐かしいな、横浜中華街。実は前々から存在だけは存じ上げている。
何を隠そう今は都民を気取っているが、出身は兵庫。中華街といえば神戸なのだ。
新幹線代高いなあ、帰るの時間かかるなあと経路を調べていた際に、横浜を経由したときだけ何故か爆速で元町に着くというバグが発生し「え、なんで?近ぁ…え…?」となったのである。帰省前にその罠に気付けて本当に良かった。カーナビみたいに全然知らない土地で「目的地周辺です。おつかれさまでした」と放り出されるところだった。
と、そんな具合で横浜中華街には謎の親近感と言われのない逆恨みがあるのだ。
とはいえ食べ物の街とは仲良くしたい。小籠包、汁からいくか肉からいくか(パットヒカッテサイッタ〜♪)
口から肉汁が溢れてくるくらい私の身体は小籠包を欲しているので、「中華街いち!小籠包!」の看板にほいほいと釣られ、古ぼけたチャイナレッドなお店に吸い込まれていった。
「お客様、ゴチュモンは?」
「小籠包30個ください!」
「30ネ。来な」
店員さんはハンディを仕舞い、奥の大きな鏡に手をかざした。鏡が真ん中から2つに割れ、長い廊下が現れる。え、まさか30個も食べる人はVIP扱いなの〜〜〜?!
脳汁が肉汁になるのを感じながら、レッドカーペットの敷かれた長い廊下を進む。小籠包♪小籠包♪
「好きなの選ビナ」
ついた部屋には壁一面の銃。ん?
「あ、いや普通に小籠包 いいすか?」
「ナニ?!ヲ前普通に小籠包30個食ベル客?!」
「あ、はい」
「いや30は頭おかしいって!そんで驚けヨ!」
小籠包が食べた過ぎて、あと奇妙な旅に慣れ過ぎてリアクションを忘れていた。だって銃向けられたわけじゃないしさ。
「わ、ワ〜 はい。いいでしょうか小籠包」
「ちいかわカヨ?!腹立つな!うちの小籠包セブンの冷凍だぞ他あたれ?!」
いやもうこの際冷凍食品でもいい。1秒でも早くこの小籠包欲を満たしてくれ。
「それでいいんであの、お願いします」
「ナンダヨモウ!あっためるから待ってて!」
わーい!小籠包にありつける。
うきうきしながら待っていると、入り口のドアがカランカランと音を立てた。
「小籠包30。え、もえぴじゃーん!」
ギャルの武器はどうやら爪だけではないらしい。