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なくなっていく男論

 「牛丼をスプーンで食べるような男にはなるなよ」だとか、「座ってションベンをするような男にはなるなよ」だとか。
 そういった、一見すると意味のわからない男論がたくさん溢れていてる。

 僕は比較的にその類のものが好きで、すぐにそれらを鵜吞みにしてしまうこともあるのだけれど。世の中には「男」というものを語ることに、あまり興味を示さない「おとこ」もけっこういるわけだ。

 それは、ジェンダーやらなんやらの影響だろうか。それとも「男」を体現するマンガや人間が減っているからだろうか。
 いずれにせよ、「男」を語る機会はなんだか減っていて、ましてや真剣に語ることさえも少々恥ずかしくなってきている、と感じる。

 いまどき、「男」を追及なんてしていたら、笑われてしまうのだろう。反感を買うことだってあるのだろう。「男は仕事をしてなんぼ」みたいな言説も、色々と言われそうである。

 しかしそれでもなお、おとこが、男になろうとしているとき。それは美しいと思う、僕は古臭いのだろうか。


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