嫌いなもので繋がりたくはない
ぼくは落花生があまり好きじゃない。千葉県民として驚かれることもあるけれど、子どものときに吐いてしまって以来、どうにも苦手意識がある。
だからぼくは、友達と落花生を食べに出かけることはない。落花生が好きだから、という理由でぼくとアイツは友達をやっているわけではないのだ。
ふと、周囲の人間関係が気になった。この人とあの人は、いったいどうして仲良くなったのだろうか、そして今もなお、その関係が続いているのはナゼなのか。
時おり、嫌いなものが一緒だからという理由で、仲を深めている人たちがいる。敵の敵は味方じゃないけれど、共通の嫌いなものや受け入れられない価値観が意気投合して、仲良くなるというケースだ。
そんな関係、一度は飲み込もう。だけれど、本音のところでは、やっぱり好きなものが一緒だから仲良くしていると言いたいものだろう。
反対勢力という括りで仲良くなるよりかは、賛成勢力という肩書きで団結を組みたい。ただ名前を変えただけだと思われるかもしれないけどね。
落花生が嫌いなら、わざわざ落花生を嫌いな友達を探す必要なんてないのだ。それよりも、一緒に別のものを美味しく食べてくれる友達を見つけたい。