2023年 中学受験 体験日記【1月31日】受験前日 ~顔色の悪い息子と激励電話~
1月31日
仕事中に、妻からの報告。
息子、昼過ぎから緊張感がすごい。顔色が明らかに悪い。
私は、明日から休みを取るため、この日は21時まで残業予定。
20時過ぎには、グノーブルからの激励の電話がかかってくるが、そこには立ち会えないはずだ。
妻から聞いた様子、息子は一日中ほとんど休憩も取らずに机に向かっていたと。
なんだかソワソワして集中しきれず、とにかく不安そうだったと。
やや涙目になっている時間もあったようだ。
まだ12歳。まだ小学生。
未熟な子に酷な試練を与えてしまったのか…とすこし後悔するが、
もう走り切るしかない。
極力明るい話をしながら、昼食をとったようだが、
地図帳を開いたまま、横目で食べていたようだ。
気持ちはよくわかるけど…上手く切り替えができないのがこの子の特徴。
テスト中も、初めの問題でつまずくと、パニックになり、惨憺たる結果になるのは何度も経験している。
メンタルコントロールをどれだけできるかが、明日からの合否のポイント…
一方で、なぜか本番には強い子でもある。バイオリンの発表会、プール等の習い事の進級テストなどは、めっぽう強かった。
明日からもそれを発揮してほしいが…
学校は1月はほぼ全休しているので、グノーブル(塾)と家以外にほぼどこも行っていない。
切羽詰まっている感じ、イライラする時間も増えている。
今日の午後は、気分転換も含めて一人で塾に行き質問しながら自習に行くことにしたらしい。
幸い、グノも教室を空けてくれていている。
今思う事だが、1月31日。
塾を開放してくれて本当に助かった。
家にいたら、家族含めて、緊張で体調が悪くなりそうだ。
間違いなく、大喧嘩が勃発していただろう。
昼過ぎに、グノへ行って先生や同志たちと会って、16時頃に帰宅。
すぐに風呂に入れてすっきりさせる。
グノでかなりリフレッシュしてきたようで、先生たちと握手をしたり、長年クラスメートだった友達と健闘を誓い合ったようだ。
ここら辺は、親は無力だな~と感じた。
やっぱりグノーブルでの3年間は、彼にとってとても大きな力になっている。
一緒にがんばってきた皆からもらうエネルギーが、彼の一番のエネルギーなのだ。
グノーブルから帰ってきてからの表情は、明らかに朝の不安そうな表情から一変していたようだ。
18時頃、いつも通り夜ご飯。
TVも見ながら気分転換もできる状態になっている。
本来21時ころまで残業の予定だったが、やはり、気になって仕方がないので私も帰路へ。
なんとか20時過ぎに帰宅すると、
「おかえり~」
といつも通りの息子の声で迎えてくれて、ほっとする。
そして、私の帰宅から10分もしない間に、グノーブルからの激励電話。
さっきまで会っていた先生からだが、息子がずっと信頼を寄せている先生。
少しでも緊張がほぐれたら…
「先生は、〇君が4年間コツコツ積み上げてきたことを一番、よくわかっている。本当に先生にとって君は特別な生徒だった。大丈夫。自信をもって行っておいで。」
スピーカーフォンから聞こえた声。
息子の表情は緩み、私は涙を流しそうになる。(いや、たぶん泣いていた)
あまり余計な事を考えさせたくないので、この雰囲気のまま21時過ぎにベッドへ向かわせる。私が軽くマッサージしたりしながら、無事眠らせることができた。
さて、ここから5日間。怒涛のスケジュールとなるはず。
午後受験への移動、それぞれの合格発表のタイミングで、後半の願書提出のシミュレーション。
再度確認しながら、私も食事をした後すぐにベッドへ向かう。
別にこの5日間で、彼の人生など決まらない。
今日まで走り続けたことが、彼の財産。走り続けた彼を誇りに思う。
走り続けたご褒美に、なんとか合格がもらえたら、言う事はない。
緊張している息子の顔を、なんとか笑顔にできるように。
第二志望だろうが、第三志望だろうが関係ない。合格を一つでももらって、息子が笑顔に変わるなら、それで充分。それが今の正直な心境。