自分自身にふさわしい「所」を求める
適材適所における人の役割を、私は
各人が自分で考えることによって自分自身を把握し、「自分はどうしたいか?自分がどんなことができるか?自分はどういうものか?」を見きわめる。自分を見きわめることを前提として、自身にふさわしい「所」を求めること
だとし、自分自身を把握することについて書いてみた。
自分自身を把握することができれば、自分にふさわしい場所がどこ(どのようなところ)であるか考えやすいからだ。
「所」とはなにか。
私が考える適材適所の実現において「所」とは、
生計をたてる手段として従事する事柄という意味での「仕事」をする場所のうち、複数人で構成されるいわゆる会社などの組織を指す
とした。
仕事を見つけようと思ったとき、社会に存在する会社などの「所」について具体的に調べたり、どのような「所」に行きたいかを検討することになる。
検討するにあたっては、紙媒体やウェブサイト、説明会などで概要をつかんだり、紹介者や内部の人に話を聞いたりすることが一般的だろう。
一度お試しで実際に内部を体験する(インターン)こともある。
自身を把握した上で、今考えうる方法によって「所」の情報を得たとして、それらは果たして自身にふさわしいかどうかを検討するにあたって充分だろうか?
ここに、
自分自身を把握することを行い、「所」を求める一人の人がいたとする。
あらゆる「所」を検討するとき、どのような情報が発信されていたら、その「所」が自身にふさわしいどうかを判断できるだろうか?
もちろん、そこに行ってみなくてはわからないという主張もあるだろう。
しかし、自身に合わない「所」を選んでしまったら、自分自身にとっても、その「所」にとってもいいことはあまりない。
最終的には行ってみなくてはわからないにしても、ミスマッチはなるべく事前に回避できたほうが良い。
そのようなことを踏まえつつ、次の項からは「所」について書いていきたいと思う。