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【FUJIFILM SUPER CUP 2025】アーセナル流?広島が用意した緻密なCK戦術とは

2月8日(土)に行われたFUJI FILM SUPER CUP 2025は、2-0でサンフレッチェ広島が勝利を収めた。

今回の記事では、この試合における2点目・広島の#4荒木の得点を生んだ、サンフレッチェ広島のコーナーキック時における緻密な戦術と駆け引きについて考察していく。

サンフレッチェ広島・#4荒木の得点シーン
(引用元) https://www.sanfrecce.co.jp/matches/20250208/report

神戸MF・齊藤未月の539日ぶりの復帰や、広島の18歳MF・中島洋太朗の台頭など、見どころの多い試合であったが、本記事ではあえて「セットプレーだけ」に着目して詳細に分析していく。


セットプレーは、チームとして準備してきた戦略・戦術が明確に反映され、オープンプレーよりも複雑性が低いため、様々な駆け引きが再現性高く繰り返される非常に奥深い局面だ。

近年のSNSでは、オープンプレーに関する投稿(両チームの配置やプレーモデル・戦術的駆け引き等々)やトレーニングメニューが多く出回る一方で、セットプレーを大々的に取り上げて分析・考察したものはあまり見かけない。

本記事を読めば、「セットプレー」という興味深い局面の面白さ・奥深さを味わうきっかけが得られるだろう。

本記事はこのような方におすすめ
【選手】
・セットプレーのときに、どのような役割をすればいいか分からない
・セットプレーにおいて、得点の確率を高めるための「入り方」・「キックのポイント」を知るヒントを得たい
【指導者】
・自チームにおいて、セットプレーの戦術を仕込みたいが、アイデアが無い
・CK時にゾーンディフェンスで守る相手に対して、実践的な攻略のアイデアが欲しい

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それでは、まずはサンフレッチェ広島の狙いを紐解いていくために、ヴィッセル神戸の守備の配置から確認していこう。

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