地面師VSロボコップ 2024/08/14
日記
・『地面師たち』を見終えた。面白かった。
・一つ気になったのは6話のホテルにいる辻本がハリソン山中とiPhoneで電話をするシーン。スマホが鳴っていることに気づいた辻本が着信ボタンをタップするのだけど、ここで「ピッ」という音が入っているのだ。そして、その音の中に物理ボタンを押す「カチッ」という音も入っていた。たぶん、ガラケー時代に作られた「着信ボタンを押す音」みたいなSEが今もそのまま使われているのだろうけど、iPhoneから鳴らないはずの音が二つも入っていると違和感がすごい。
・こういうどうでもいいところに気をとられている人間に大胆な地面師詐欺はできないんだろうな。もっともフィジカルで、もっともプリミティブで、そしてもっともフェティッシュな着信ボタンタップ音……いかせていただきます。
・『ロボコップ』を観た。そういえば観てないなと思って。
・凶悪な犯罪者集団を追う中で殉職してしまった刑事のマーフィ。彼の死体はサイボーグの素体として利用され、ロボットの警官「ロボコップ」として蘇った。犯罪都市と化したデトロイトで次々と凶悪犯を制圧するロボコップだったが、次第に生前のマーフィの記憶が蘇りはじめ……というおはなし。
・公開当時大ヒットを記録したということがにわかには信じがたいくらい変な映画だった。当時の世相を皮肉った胡散臭いニュース映像、執拗なほどの残虐描写など雰囲気は完全にカルト映画なのに、これが後にテレビシリーズまで製作されるほどお茶の間に浸透するのだから80年代の人々が怖い。世界観も近未来だけど割とディストピアに近い社会なので、作品全体を通して閉塞感というか息苦しさがある。
・でも、その薄暗さと怖さが人々の心を掴んだのだろうな。私もその怪しげで退廃的な世界に引き込まれていった。すごい勢いで進んでいく物語と後半にいくにつれて増えていく爆破シーンも観ていて気持ち良かった。対物ライフルで店を次々と破壊していくシーンは火薬が余っていたのか。なぜあんなことを。
・ロボコップ因縁の相手である凶悪犯のクラレンスの見た目が冴えないおじさんなのが良かった。全然カリスマ性なんてなさそうなのに人を従えていて、かつめちゃくちゃ残虐な犯罪を楽しみながら行う。わかりやすく悪役っぽい格好じゃないからこそ、異常さが際立つ感じがした。
・夜、家族と焼肉を食べに行った。舌に口内炎ができているから100の気持ちで楽しめないかもな……と思ったのだけど、不思議と食事をしていると痛みが気にならない。おいしくいただけた。最高〜〜〜〜〜〜。
・今日は私がお金を出したのだけど、これから家族で焼肉に行くときはじゃんけんで奢る人を決めないかと提案したら全員に拒否された……。
・帰りに兄と延々吐瀉物について話していた。