空を見上げるな 2021/12/27
日記
・Netflixで『ドント・ルック・アップ』を観た。確実に地球が壊滅するレベルの巨大彗星があと半年で衝突することを突き止めた大学教授と大学院生。早急な対策をと大統領に報告しても「とりあえず静観」と受け流され、それならとメディアに出て対策を呼びかけるも必死で危険を訴える姿がネットミームとして拡散されただけで誰も真面目に話を聞いてくれない。もう時間がないのになんでこんな危機感ないの!? 政治的判断とか利益とか陰謀論とかどうでもいいから早くなんとかしろ〜〜〜〜!!!という内容のブラック・コメディ。
・面白かった。面白かったけど、同時にめちゃくちゃ疲れた。嫌〜〜なインターネットの描き方が上手すぎて心のそこから憎しみを抱けるし、ろくすっぽ話を聞かず「まぁなんとかなるでしょ〜」くらいにしか考えていない大統領とその取り巻きたちは出てくるたびに、なんだコイツら〜地下室に40年くらい監禁されてくれ〜と思ってしまうほど邪魔くさい。バッドチョイスだけを選び続けるシュミレーションゲームを強制的に見せられるかのような不快感があった(もちろん最高の意味で)。
・この映画のすごいところは、彗星衝突が世間的に信じられていないわけではなく、科学的な根拠とデータに基づいて事実だと認められた上で、それでも何もかもが上手くいかないところだと思う。単純に取り合ってもらえないだけならただヤキモキするだけで済むけど、目の前に迫っていることを軽視しつづけてなにもかもが手遅れになるのは自分でもやりそうだから余計に苛立ちが積もる。そして、その結果なんとなく丸く収まることもなく、しっかり終わりへと向かっていくから後半は一種の快感すら覚えた。
・年末年始の浮かれ気分のときにこそ観たい映画だった。
・今日は映画観た以外他になにもしていない!! 「今日は」というか「今日も」だけど。でも、映画を観ただけでも十分良い日だな。
・ワヒロの公園にあるなんかぐよぐよするあの遊具。
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