戦記 2021/07/22
日記
・さっき紅茶を飲んでから手汗がすごい。手のひらに水面ができている。小さめの金魚なら飼えるかも。
・『スーパーヒーロー戦記』を観に行った!!
・めちゃくちゃ良かった……。ほろほろ泣いた。
・期待していた内容をしっかりやってくれた上に、春のお祭り映画的な部分と記念作品的な部分のバランスが取れていたように思う。悪いところがありつつも、好きなシーン、セリフ、展開もそれをはるかに上回るくらいあり、全てがフルスピードでかち合った結果、宇宙が生まれたような作品だった。
・仮面ライダーもスーパー戦隊も、作り手が自分たちの作品に絶対的な自信を持っていていて、全身全霊を捧げて一作一作を作っているんだということが全面に出ていた作品で、そうじゃないと、この作品を生み出すことはできないし、私も仮面ライダーとスーパー戦隊をずっと好きで居続けることはできなかっただろう。
・後半の「ヒーローの原点」に迫っていくパートも好きなんだけど、前半の八犬伝と西遊記の世界に迷い込むパートも、次々にお助けヒーローが登場したり、現行組がレジェンドと割と積極的に絡んでわちゃわちゃしていたり、単純に見ていて楽しいものになっていてよかったな。
・それにしても、鈴木福がすごかった。事前の白倉Pのインタビューかなにかで、この役を演じるにあたって鈴木福以上に説得力を持つ人はいないというコメントを出していたんだけど、本当にその通りだった。あの役を演じきった鈴木福、もうなにかを超越した存在になっているんじゃないか。
・ネタバレありの感想かく
・個人的に明確にイマイチだな〜と思ったのは、やっぱり後半の戦闘シーンで、タイトルロゴが出て大勢いる中でも誰がどこにいるのかわかりやすかったり、ちゃんと固有能力を使っていたり、似たモチーフの戦士たちでまとまっていたりという部分は良かったんだけど、あの雑な決め台詞たちだけはどうしても、どうにかならなかったのか……!?と思ってしまう。まず、ライブラリ音声じゃないのにちょっとがっかりしたものの、80人以上いるヒーロー全員分の音声を使用するのには事務所の許可とか、昔の作品だと音の問題とか、いろいろ製作上の越えられない壁があるだろうから、仕方ないなと諦めがついた。でも、あの明らかに合っていない声と、ごちゃごちゃして何を言っているかわからない感じ、各ヒーローの上澄みだけさらったようなセリフはなぁ〜。せっかくのアニバーサリー作品なのに、1人1人のヒーローを雑に消化したような感じがあって首をひねった。いや、まぁそういうところがないといつもの全員集合映画としては物足りというのもまた事実ではあって、イマイチだとは思うけど、嫌いではない。むしろ、あの実家感は好き。ああいうハァ?という部分がないと、全員集合映画を観た気になれなくなっている。
・で、たぶん観た人が一様に「な、何だ……??」と思うのは、飛羽真たちが物語の世界から追い出されて現実を生きることになるシーンだろう。私も面食らったし、あそこだけ異質な世界すぎて気持ち悪いし怖かった。あの部屋の間取りはなんなんだとか、ボウルに盛ってある山盛りすぎる食べ物はなんだとか、全てがおかしい。
・ただ、パンフレットの田崎監督のインタビューを読むと、「ここは飛羽真の居場所ではないということを表現したかった」とあって、あの異質さとか怖さは意図的なものだったのだろうなと考えたら、結構すんなり受け入れることができるようになった。少なくともルナ・賢人・飛羽真のシーンの奇妙さは、そのまま奇妙を描こうとしているのだからそれでいい。その後のシーンも、グリーンバックの反射がすごすぎるとか、でっかい賢人とルナは何?とかいろいろ引っかかるポイントはあるんだけど、あそこで語られることや、被造物である飛羽真が、造物主である石ノ森章太郎に言葉を投げかけ、そして、同じ机で向かい合って物語を紡ぐという流れが素晴らしすぎたから、どうでもいいかなと思う。
・アキバレンジャー……。まさかのスクリーンデビュー&公認様に能力が使われてて、冗談じゃなく本当に泣いた。
・感想として言いたいことがありすぎて全くまとまらない上に、夜が更けてきて頭がボーッとしてきた。とにかくめちゃくちゃ良かったし、今年イチの作品なのはもう確定だから、近いうちに2回目に行きたい。
・明日以降もたらたら感想書こうかな。