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ドンモモタロウと写真を撮って 2022/05/14

日記

・シン・ウルトラマンのフィギュアを買うべく秋葉原へ。すぐ影響される。私に向けて何かを売る商売があれば楽勝だろうな。

・無事にウルトラの力を手に入れて、なんとなくヨドバシカメラでも覗いてみるかとウロウロしていたところ「ただいまよりドンモモタロウとの撮影会を始めます〜。撮影したい方は整理券を受け取って並んでください〜」とアナウンスがかかった。え!? ドンモモタロウってあの!? ちょっと見てみたいな……と思ったが、そんな浮足立っているのが人にバレると恥ずかしいので、ふ〜んなんか催しやってんだ〜くらいの平熱のテンションを装って会場となっているエレベーターの前を通ると、そこには子どもや大きなお友だちと写真撮影をするドンモモタロウが確かにいた。

・その姿を見て、「ちょっと見てみたい」が「私も一緒に撮ってみようかな……」という気持ちに変わった。しかし、今は1人だし、そもそも私はそういう撮影会に参加するタイプではない。根暗で鬱々として自意識ばかりが過剰などうしようもないオタクなのだ。それに、元来子供向けの撮影会なのだから、私が参加して整理券を1枚減らしてしまうのも申し訳ない。

・…………いや、待て。そういうタイプではないからこそ、ここで偶然ドンモモタロウに出会えた縁を祝って、普段絶対にやらないことにチャレンジをした方が良いんじゃないか? 今は列も途切れてドンモモタロウも手持ち無沙汰なご様子。このフロアにいるお客さんの数から考えて、整理券が足りなくなるということもないだろう。ドンモモタロウと写真、撮りたくないのか? 正直に言えば撮りたいだろ?  さぁ、行け。整理券をもらって写真を撮るんだ!

・そんな、挑戦する姿勢を大事にする心の声が聞こえた。そうだ。チャレンジだ。挑戦だ。良い大人が1人でドンモモタロウと写真を撮ることの何が恥ずかしい。別に痛いオタクでもいいじゃないか。列が途切れている今がチャンスだ。そうだ、俺はドンモモタロウと写真を撮らなくちゃいけないんだ。それが己の自意識を打ち破るための通過儀礼なんだ。

・よし!!! いっっっっけぇぇぇぇ!!!!


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・撮りました。

・そして、めちゃくちゃ後悔した。

・ドンモモタロウの横に立つまでは上のような勇ましい魂が燃え盛っていたのだが、シャッターが押される瞬間に「あ、これダメだ。恥ずかしい。耐えられない」という気持ちが大波のように襲ってきて、何もかもを飲み込んでしまった。その結果、引きつった表情の気持ち悪い男が何のポーズもとらず、棒立ちでヒーローの横にぬぼ〜っと立っているという見るに耐えない、唾棄すべきゲボオタクの写真が生まれてしまった。しかも、よく見たら半目。

・もう終わりだ。なんであんなことをしてしまったんだろう。何がチャレンジだ。チャレンジの結果生まれたものが素晴らしい世界の彩りを一瞬で腐らせる悪魔の写真だなんて。ドンモモタロウに申し訳ないよ。こんな耳くそで作ったハンバーグみたいな顔の人間と一緒の画角に収められてしまって……。そんなつもりじゃなかったんだ……。せめて、ポーズを、ポーズをとれよ!!だらしなく腕を下ろすな。猫背になるな。楽しげな顔を作れ。もしも日本が銃社会だったら、写真を確認した瞬間に拳銃を口に咥えて勢いよく発砲しただろう。

・これは地獄まで後悔するだろうな。やっぱり私はアクティブな人間にはなれないんだ。これからはドブ色の服を着て、人様の視界に入らないように身を縮こませたままジメジメとした日陰だけを歩き、泥水と雨に濡れて自転車に轢かれた犬の糞だけを口にして生きていきます……。すみませんでした……。もう二度と自分の身の丈に合わないことはしません……。


・今日は1日このことで凹んでいた。今も全然立ち直れていない。「ドンモモタロウと写真を撮ることができた」という事実は純粋に嬉しいし、ありがとうドンモモタロウ!と思うのだけど、「私」という人間がそこにいることがな……。ダメなんだよな……。


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・油分。


・それはそれとして、MAFEXのウルトラマンは良い。

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キーーーーーーーーン

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ビシューーーーーーーーーゥ 

・ウルトラマンが空を飛ぶシーンは人形のお腹の面にピアノ線をつけて吊り、後でそれを上下反転させているという有名な話。上のGIFは紐があることも、セロハンテープで雑に固定していることもバレッバレで、上下反転しているのもあからさまなのに、なんとなく少し不思議な印象を持つことができる。特撮は手品みたいだけど、種が割れててもなお不思議に見えるのが面白い。


・夜、むしゃくしゃした心を晴らすために友人を誘って回転寿司へ行った。カッパ巻きを親の敵のように食べた。


・帰りに、今から10年前のテレビ欄を見たらかなり懐かしいんじゃないかと友人が言い出した。コンビニのプリントサービスで特定の日付の新聞を印刷できるらしい。

・今は2022年なので、10年前は2012年。

・もう、この時点で懐かしいわけがない。2012年なんて最近どころの騒ぎじゃないだろ。ほとんど「今」と同義。私がそのことを強く主張すると、友人はだったら2010年のラテ欄を見ようと提案してきた。いや、2012年も2010年も変わるわけないだろ!!ふざけるのも大概にしろ!!何を考えているんだ貴様は!!と憤慨したのだが、万が一のこともあるのでコンビニで2010年5月14日の新聞を印刷してみることに。

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・で、案の定まっっっっったく懐かしくならなかった。「懐かしい」って薄れて穴だらけになった記憶が何らかの情報によってピタッと補完される瞬間に発火する感情だと思うのだけど、2010年くらいだと記憶が新鮮すぎて何の感慨も湧いてこない。「うわぁ〜〜これあったな〜」とかそういう気持ちが一切起こらず、「あぁ、あるよね」以上に言うことがない。

・ちょっと本当に友人の懐かしさを司る感覚が機能していないとしか思えない時代選びで若干引いてしまった。15年〜17年くらい前じゃないと懐かしさもノスタルジーも湧いてこないって。私は何度も言った。2010年は今すぎ。


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・サイスタで、過去の限定SSRが復刻され、なおかつSSRが1枚以上確定で出るという夢のようなガチャが突然始まった(バンナムフェス記念らしい)。有償石限定だったけど、もうこのビッグウェーブを逃すわけにはいかない。乗るしかないでしょ……。

・で、持っていなかった清澄くんと眉見くんのSSRが出た〜〜〜。うれし〜〜〜。特に眉見くんのカードは当時、所持していた石もチケットも全部使い果たして負けたという苦い記憶があるので雪辱を果たせた気分だ。ありがとうバンナムフェス……。

・いつか「もう課金は誓ってしない」と書いたような記憶があるけど、2ヶ月に1回くらいのペースで普通に破っているな。 でも、それは持っている石が尽きたらそこで諦める。深追いはしないという意味なので、最初から有償限定だったらね……仕方ないよね……。


・さぁゴブリンのゲボイボ以下のオタクは早いところ寝よう……。そして二度と朝を迎えないように祈ろう。

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