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子どもにとってのいい名前とは?赤ちゃんの命名における11の性質

赤ちゃんの命名は親にとっては極めて悩ましい課題である。よっぽどのことがない限り名前は変わらず、赤ちゃんにとって一生つきまとうものだからである。それを我が子の特性を分からぬまま決めなければいけないのだ。そんな中で、実際に名前をつける場合はどのようなことを気にしなければいけないのだろうか。個人的に以下の11の性質を考えた。命名の際にこれらの性質を考慮すれば、赤ちゃんにとってより良い名前になるのではないかと思う。それの一助になれば幸いである。


性質

書きやすさ

デジタル化してる中とはいえ、学校生活の中では自分の名前を書く機会が頻繁に出てくる。大人になってもサインなどで時たま書く必要に迫られるだろう。その際、複雑な漢字で、画数が多ければ多いほど手間がかかるのは言うまでもない。細かい積み重ねで時間などを損することになるので考慮したほうがいいだろう

聞きやすさ

電話や自己紹介など自分の名前を紹介する機会は大人子ども問わず発生する。そのときに珍しい音の名前で、近しい音の有名な名前があれば聞き返される可能性が上がる。人は発声だけで名前を認識しているわけではなく、過去に見聞きしてきた名前の知識の補完も含めて認識しているからである。他の人が聞き馴染みのある名前であるほど聞き取りやすくなるだろう。

可読性

例えば「祐樹」という名前は「ゆうき」、「ひろき」、「ゆき」、「よしき」などのパターンが存在し、初見で文字だけでどの読み方が正しいかを知るすべがない。一方で「蓮」や「凛」は十中八九それぞれ「れん」、「りん」であり読み違いが起きない。ただし、そもそも読み方はひとつでも読めない人が多くない漢字、たとえば「六花」(りっか)などは可読性が高くないと言える。可読性を追求するだけならひらがな名が一番いいだろう。

検索性

同姓同名の人が多かったり、有名人と似た名前だったりすると子どもが何かしら褒められるような実績を挙げても検索結果に出てこないことがある。ただし炎上騒ぎなどを起こしたときにすぐに調べられてしまうのはある種デメリットかもしれないので一概に検索性が高ければいいとは言えないかもしれない。

変換可能性

名前が漢字だとスマホやPCで文字を入力する場合どうしても変換する必要性が出てくる。一番いいのは変換したら変換候補の最上位に出てくるような名前であれば大きな問題にならない。しかし同音異字の名前が多ければ多い名前ほどスマホやPCでの変換作業で生涯苦労するはめになる。特にキラキラネームなどの読みから変換できないような名前だと予め辞書登録するか、それぞれの漢字を別の単語から変換して繋げるなどの作業が必要になってしまう。

国際性

グローバライゼーションが叫ばれてから久しい昨今ではあるが、依然として外国人と接する機会は増え続けている。外国人に自己紹介する場合などを考えると、外国人の聞き馴染みのあるような名前が望ましい。たとえば女であれば「えみり」・「りさ」・「ゆき」、男であれば「じゅん」・「しょう」などは国際性の高い名前だろう。経験上、4音節を超えるような名前だと外国人にとって発音や記憶がかなり難しくなる。ただし、英語名(通称)を使うなどすれば回避できたり、そもそも国際舞台にでないことも現状では多いのでそこまで考慮しなくてもいいかもしれない。

ストーリー性

大きくなると名前の由来を聞かれることがある。そのときに親から「この記事を参考に一番よさそうな名前を決めたんだよね」とか言われると幻滅間違いなしである。そのため本心としてはそうとしても、子どもが積極的に紹介できるような命名のストーリーを名付けのタイミングで考えたほうがいいだろう。

耐いじめ性

キラキラネームなどの子どもにからかわれやすい名前をきっかけにいじめが加速したり、本人が精神的に引きずる可能性がある。もちろんそれだけが理由じゃないケースがほとんどであろうが、可能性を少なくする意味でもからかわれづらい名前がいいだろう。

霊性

画数診断や姓名判断などに代表されるように画数などが運勢と関わってくると信じられる側面がある。もしそういうのを信じているのであれば、考慮してもいいかもしれない。

審美性

人によっては字面が気になるところがあるだろう。左右対称の字面がよいとか、男でひらがな名を付けたくないとか。個人の感性によるところが大きいが、見た目のいい名前を重視してもいいかもしれない。

ブランド性

有名人などと同じ名前の場合だと、その有名人の印象に引っ張られる可能性がある。極端な例だとドイツの独裁者であったヒトラーの名「アドルフ」と同じ名前を付ける人はいなくなったという。自分の子どもが独裁者的、悪魔的な印象を持たれるのを回避するためだ。事前に同名の有名人などを調べて世の中にどういう印象を持たれる可能性があるか調べてもいいかもしれない。ただし、この性質は大きくなったあとからでも変化するので生まれてくる時点で気にしてもしょうがないかもしれない。

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