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大学バレーという経験 その2
私はサッカーJ2ブラウブリッツ秋田の中の育成のためのバレーボールクラブの代表兼指導者をしています。
自分のバレーボールで得た経験や、子育て、クラブでの指導をもとに気づいたことなどを綴っています。
前回は大学バレーという世界に飛び込んで、毎日が苦痛だったというお話と、チャンスが巡ってきた時に怪我をしたところまでのお話を書きました。
その後怪我のために戦線離脱したということもあり、ユニバの話もなくなりました。結果的に私はチャンスを掴み損ねてしまいました。
当時は選ばれなかったと全く自覚していませんでしたし、そういう話があったことすら忘れていました。
まぁ、怪我がなくても通っていたかもわからないですし、もしかしたら監督が私に気を遣って、敢えてそのことに触れなかったのかもしれません。
逆に無知だったことで救われていました。
ただ問題はそれだけではありませんでした。何しろうちの大学は体育大学です。
一年生で必修科目だった水泳もギブスを巻いていたことで単位が取れないということになり、他の一年生が水泳実習に行っている間私一人で一年生の仕事をしなくてはなりませんでした。
集合時間の二時間も前に一人で体育館に行って一人でネットを二面張り、モップがけや全ての仕事を一人でこなしました。
練習中もずっと張り詰めていて、普段は「ぼ〜」っとしている私が、「ぼ〜」っとしている暇が全くありませんでした。
それでも人間やろうと思えば意外とできるものです。かなりヘロヘロになりましたけど。
みんなが戻ってきた時は本当に「ホッ」としましたし、「なんかやつれたんじゃない⁈」なんてことも言われました笑
同期の仲間のありがたみを身をもって感じました。
そんなこんなで秋にはまたAチームに復帰しましたが、実は私が入学した当時は関東大学リーグは6チーム編成で、東京女子体育大学は2部に落ちていました。
私が入学した秋に1部が7チームになり、その翌年に8チームになりました。
ということで、1年生の秋からは1部リーグに昇格して戦うこととなったのですが、正直なかなか勝てませんでした。
私が受けた印象なのですが…。
勝てないチームというのは何故か上下関係が厳しいという傾向にあると感じていました。
上位にいるチームは先輩後輩がとても仲が良さそうで、自由もあって見ていてもとても羨ましかったです。
私たちはと言うと、他大学の学生とは一切話をするなと言われていて、試合会場に行っても普段通りの上下関係を保ち、笑顔など全くありませんでした。
うちの大学と試合して簡単に勝った後、私服に着替えてそれぞれに街に出ていく他大学の学生に対して、全く違う世界の人のような気持ちで見ていました。
正直当時下級生ながら、うちの大学の雰囲気に疑問を持っていました。
今でこそ、先輩後輩という関係性が友好的になっている時代になって、それと共にチームのレベルが上がっていっているようですが。
厳しくされて強いのなら納得するけど、こんなに窮屈に過ごしていても勝てないのならこの厳しさって意味があるんだろうかって。
そうして、ある時ちょっとした事が起こります。
それは私にとってかなり大きな出来事でした…。
〈続く〉
※これは私が学生当時の話であって、現在の東京女子体育大学はもうこんな雰囲気ではなく、先輩後輩が仲良くしている大学です。
その甲斐あってか、大学リーグでもトップクラスを維持できるような大学に生まれ変わっています。どうぞ誤解なきようにお願いいたします。