【大会で気付かされたこと】

私はサッカーJ2ブラウブリッツ秋田でバレーボールクラブの代表兼指導者をしています。

noteには私がバレーボールを通して経験して感じてきたことや子育てで学んだことなどを綴っています。
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週末の中学生の大会、準決勝の3セット目の終盤(3セット目は15点先取)。

13-13と並んだ時点で怪我人が出てしまい(フォワードのスパイカー)、急遽経験の浅い1年生を交代出場させました。

(実は今大会は元々インフルエンザに罹患した選手がいて、スタメンが1人かけた状態で出場してました)

その時のローテは、セッターがフォワードで、スパイカーは2枚(1人は2年生エース、もう1人は今入った1年生)というローテーション。

セッターは当然2年生エースにトスを上げました。

2本続けて上げるも決められず、長いラリーになりました。

その後3本目も続けて2年生に上げるのかと思いきや、思いついたかのように1年生にセンターオープンのトスを上げたのです。

残念ながらそのスパイクは2枚ブロックにシャットアウトされました。

その後相手チームのサーブがネットインしてポトリとコートに落ち、あっさりゲームセットとなりました。

私は『なぜあのシーンで1年生にトスを上げたんだろう』という疑問が湧きましたし、なんなら少し憤りを感じずにはいられませんでした。

おそらく会場中の人たちが全員そう思っていたような空気でした。

(実際ベテランの先生にも「あそこであのトスを上げるなんて指導者の指導が悪いな!」と言われてしまいましたが…)

私はとにかくそのトスを上げた理由が気になりました。

「私にはあのトスを上げた理由が理解できなかったんだけど、もしそこに何か考えがあったのなら紙に書き出してきて欲しい」そうセッターの選手に伝えました。

(因みにそのセッターはまだセッター歴半年ほどです。)

すると次の日の練習、セッターの彼が一枚の紙を私に寄越しました。

そこには「あの時、〇〇(エース)がマークされていて、なかなか決められてなかったので、一度マークを外したいという意図があって、〇〇(1年生)にトスを上げました。でも、今考えるとそれは間違っていたと思います。」そういう内容で書かれていました。

それを読んで私は「ハッ」として、自分の間違いに気づきました。

あのトスにそういう意図があったのなら、私はそれをしっかり『認めてやるべき』だったんだと。

そして、そのトスをまだ未熟なりに必死で打ちに行った1年生のこともしっかり褒めてやらなくてはと。

結果的には負けることにはなったけど、あれは彼らの成長の過程だったんです。

【未熟なのは私の方でした。】

その場で選手たちを集めて、あのトスを自分の判断で上げたセッターの事を「あのトスに自分なりの意図があったのなら、あれは間違いではなかったと思うよ!良く上げたね!」そう伝えました。

その上で1年生の子には「良くあのシーンで頑張って打ちに行ったね!次は決められるようになろう!」そう伝えました。

勝ち負けだけに意識が行ってたら、危うくそういうことに気づけなかった可能性がありました。

まだまだ子どもたちに教えられることばかりです。

未熟な私に気づかせてくれて本当にありがとう。

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