個人的に、日本の伝統文化は大好きで、季節の節目を自分なりに大切にして生きてきました。
その意味でも、明日の立春は大切な日です。
世間では、どうも「節分」の方がメディに出過ぎている感じがして、いまひとつ、どうなものかと感じております。
というのも、立春=元旦という意識を持っている人は、まずいない。
逆に、今日は、いわゆる【大晦日】で、明日が【元旦】ともなれば、いやおうなしに、気分は紅白歌合戦か、ガキの使いが始まっている訳です。
ね、こういえば、いかに節分が小さく見えるか。
立春が、今年は124年ぶりに2月2日!というのは話題になりましたが、「立春とは何ぞや!」的なものは、どうでもいい感じですね。
ちょうど、バレンタインデーのチョコは何にするかで盛り上がっている一方で、その起源は、「どうでもいいがね」と共通しています。
ということなので、立春について一言。
そもそも、クリスマス以前から、冬至(昼の時間が最も短い)はとても重要な節目として認識されていました。
同時に、夏至(昼間の時間が最も長い)も意識されてました。
とりわけ日本においては、先祖の供養と稲作の関係から、春分の日と秋分の日(昼と夜が同じ時間)は黄泉の国との兼ね合いから、大変重要な位置づけです。
つまり、昼間の長さから、365日を四等分する日を大切にしたんですね。
そして、それをさらに、四等分したのが、立春、立夏、立秋、立冬になる訳です。
冬至では、1年のスタートとしては、暗すぎる。
ということで、立春が1年のスタートとして選ばれました。
ここを基準として、88日後が、茶摘み、台風襲来が多い、210日等々、日本の生活と深いかかわりを持ってきました。
地球の基準は24時間、24節句、十二支、という感じで、偶数の部分が多くあります。
また、その逆に七五三のように、時として奇数が用いられるところもあります。
これがまさに、陰陽です。
偶数が陽であれば、奇数は陰
長い時間の中で、変わりない魂と時の流れが続いている証、そんな風に私は思っています。
さて、明日から新しい1年が始まります。
この1年、皆さまに幸運が降り注ぐ1年になりますことをお祈りしております。
私は、去年巻いたたくさんの種が育ち、大いなる収穫の秋を迎える予定にしています。
今から立秋を心待ちにしています。