見出し画像

Cosense(旧Scrapbox)でカットできない

vimmerなので
プレーンテキストが好きで
ブログサービスとかに付属してくるリッチエディタがキライ

あれって、Wordみたいなものだけど
Wordがキライだし
サービスごとに独自実装されてて、操作がバラバラ

noteやZenn内の開発者が、それぞれ考えた
理想のWordを実装してるようなもので

PS5の×ボタンでの決定と
SwitchのAボタンでの決定の不統一と似て
不便をこうむるのはユーザー

noteは、プレーンテキストのMarkdownをペーストできるから
ギリギリ使えてる感じ


メモアプリにも、同じような問題がある

日常で浮かんだフレーズや、ToDoをメモるのは
スマホアプリが便利

けど、それを元に長文を書いたり
消化済みの行を一気に消したりするのは
PCが便利

なので、スマホ、PC間の
自動的な同期が必須

クラウドを利用したサービスに、自動的に決まる


そのエディタに求めることは
プレーンテキストでMarkdownを書ければ充分だけど

このジャンルは商売になるのか
どの企業もリッチエディタにしたがる

有料サブスクに説得力を持たせるために
付加価値を作ろうとするわけだけど
シンプルが付加価値だと理解してるのは、Simplenoteくらい


ただ、Simplenoteには不安定な挙動があり
同期のタイミングが、アプリを起動した直後の数秒間なので

開いてすぐ編集を始めちゃうと、pull前にdiffが生まれて
たいてい1行目同士なので、コンフリクトが発生する

gitなら手動で解決だけど
Simplenoteは自動的に解決しちゃって
後の編集が100%勝って、先の編集が全消えするのがヤバイ

コミット履歴のようなタイムライン機能があって
ロールバックできるのだけど、その履歴の同期も不安定なのか
記録されてないことが多い

運良く残ってた場合は、1つ前のコミットから
必要な文字列だけをコピーして
最新版にペーストして合流させたいのだけど
コピーするUIがない

タイムラインのスライダーを移動できる画面で
せっかくプレビューを見られるのに
プレビューをタップした途端、最新版の表示に戻ってしまう


なので、まず最新版を
別名の新規メモとしてコピペして、バックアップし

旧メモ側のタイムラインで、スライダーを操作し
メモが残ってた時点で確定し、ロールバックさせる

そうやって、2バージョンのメモが同時に存在する状態を
無理やり作って
やっとクリップボード経由でのコピペができる

ぜんぜんシンプルじゃない

記憶から消える前にメモしたいのに
操作が早いほど、コンフリクトしやすい矛盾がある

何回も体験するうちに、ほかに乗り換えたくなった


NotionとかはEvernoteの同類に見えたので
シンプルそうなScrapboxを選んだ

アカウントを作って1週間で
ブランド名がCosenseに変わって、いきなり不安だけど
使い続けた結果

Web版には、特に不満はない

InstagramやXの原稿を打つ時に
ハッシュタグの#が、Cosenseのタグとして認識されて
勝手にリンク化されるけど、特に困らない

反面、スマホアプリ版のCosenseは
かなり使いにくい


スマホアプリ版のCosense

1番直感的でないのは、カット&ペーストを封じられること

コピー&ペーストしかできない

メモ帳として使う場合、Cosenseは一時置き場にすぎず
カットしてCosenseからは消したい

たぶん、Cosenseの開発者はそれを分かってて
一時置き場にされないように、敢えてカットできないようにしてる

でも、利益のためにユーザーに不便を強いるデザインは
ダークパターンでしょう

Web版で、どうせカット&ペーストできるのに
スマホアプリ版でだけ防ぐのも、中途半端

Simplenoteに、こんな制限はなかった


Androidでの文字列選択は
だいたいのアプリで統一感があり

文字列の上でタッチやロングタッチすると
単語が選択される

選択範囲を広げるには
選択範囲の端を左右にドラッグする

Cosenseのリッチエディタは、この操作に対応してない

代わりにシングルタップで、カーソル位置が移動する時に
ついでにポップアップメニューが現れ
そこに「Select」という選択肢がある

OSの言語設定を日本語にしても、表示は英語になる

選択すると単語選択されるのだけど
余計なお世話機能があり

2文字以上の名詞、例えば「凍狂」の場合
「凍|狂」の位置をタップすると、2文字が選択される

これはAndroidの一般的な挙動と同じ

「凍狂|を」や「の|凍狂」の位置をタップすると
助詞がまきこまれて、3文字が選択される

しかし、私の用途では
助詞まで選択したくないことが多い

ほか、漢字が連続する場合
単語の区切りを無視して、まとめて選択するようで
助詞を省略すると、漢字が続く限り選択範囲が広がる

「100倍希釈」の場合、「倍希釈」が選択されるわけだけど
この挙動が便利だったことがない


選択範囲の左右をドラッグできるのは
ほかと同じ操作感だけど、もっさりしてる

上下方向にドラッグすれば
複数行を選択することもできる

選択中、「Copy」というポップアップは表示されっぱなしで
この表示位置が選択範囲のちょっと上に固定というのが
仕様としておかしい

なぜなら、下方向にドラッグし続けて
10行くらい下に行くと、画面がスクロールするのだけど
ポップアップも画面外に消えてしまう

この時、選択範囲をいじらないまま
上にスクロールだけできるような操作がないので
選択しても使い道がなく、意味がない

こんな単純な設計ミスに気づかないなんて
Cosenseの中の人は、スマホ版を使ってないのでは


タイトルに書いた「カットできない」について、説明する

1文字でも範囲選択すると
上に「Copy」、「Copy plain」という選択肢がポップアップするけど
「Cut」がない

「Cut」がほしい

PCなら、Ctrl + X でカットできるけど
スマホには、そういうコンビネーションキーの概念がない

ムカついたので、無理やりAndroid版Cosenseで
カット&ペーストする方法を考えた

思いつくのは、2通り


1つ目は、Gboard(Google純正のキーボードアプリ)
の機能を呼び出して、無理やりカットする方法

まず、カットしたい範囲を選択する
(この例では、1行まるごと)

キーボードの「あ」の左上らへんに、□4つのアイコンがある

画面左にある、□4つのアイコンをタップすると
画面下部の黒い領域の表示が変化する

Gboardのメニューが表示される

◀I▶ テキスト編集
を選ぶ

右上に「切り取り」がある

「切り取り」を選ぶ

Gboardえらい

Cosenseから、無理やりカットできた


次に、2つ目の方法だけど
超シンプル

ポップアップメニューで「Copy」を選んでも
選択範囲が勝手に解除されたりしないから

そのままGboardの「さ」の右にある

を押して削除すればイイだけ

カット&ペーストできないなら
コピー&デリート&ペーストの操作をする
ってこと


2つ目の操作のほうが
手順が少なくて早いので

1つ目は、こういうこともできる
という情報としてだけです

でも、結局
カットしたい時って、複数行まとめてが多くて

いまのスマホ版だと、範囲を広げるときのスクロールによって
「Copy」が画面外に消えたら、コピー不可になるから

消えないように、数行ずつカットしてく必要があって
超めんどいので、Web版で一気にカットしてる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?