『北欧雑貨のある暮らし vol.2』 お気に入りの花瓶で彩るインテリア
kakko's magazine vol.50
今回のテーマは『 北欧雑貨のある暮らし vol.2 』
花瓶が好きで、一目惚れしたものをちょこちょこ買っていると、かなりの数集まっていました。
お花を飾るのが習慣になっているので、いつもお花屋さんでどの花瓶にどの花を飾ろうかなぁ~なんて空想している時間がとても好きです。
私が集めている花瓶の中でも北欧デザインのものが特に多く、現行品からヴィンテージ、ガラスから陶器まで個性豊かな花瓶があります。
どんな魅力があり、どんな花の組み合わせを楽しんでるかご紹介をしたいと思います。
01.リサ・ラーソンの愛を感じる
北欧のデザイナーの中でも、特に有名なLisa Larson(リサ・ラーソン)
彼女の作る陶器のデザインはどこか素朴で、あたたかい。
そしていつの時代にも古びることなく存在する、自然界にある植物や花と似た佇まいを感じる。
抑えめのトーンとぽってりしたフォルムの花瓶には、思い切ってカラフルだけど繊細な表情があるドライフラワーを合わせてみました。
02.窓辺に映えるフォルムとカラー
北欧のどこの国のヴィンテージかは分からないけど、日本国内を旅行した際にふと入ったお店で見つけた二つの花瓶。
旅先から割れ物や重い物はできるだけ持ち帰りたくないですが、ヴィンテージは一期一会だと思ってるので出会ってしまったらもう買うしかない。
柔らかな曲線とカラーは窓辺に置くとより美しさを発揮します。
ハートの形に似たお花もアクセントになっています。
03.一つでも絵になる存在感
Nuutajarvi (ヌータヤルヴィ) のヴィンテージの花瓶。
よく見るとミカンの粒が集結したような、つぶつぶした気泡が勢いよく美しく花瓶の内側に入っています。1978年にフィンランド人のジュエリーデザイナーBjörn Weckströmのデザイン。このデザイナーは1977年公開のスターウォーズでレイア姫が着けていたジュエリーのデザインもしているそう。花瓶だけで存在感がすごいので、一輪スイトピーのドライフラワーを添えて。
04.リズミカルに花を飾る
向かって右にあるフィンランドのARABIAのヴィンテージの花瓶。
雲のようなフォルムが特徴的です。
このフォルムを生かして、お花をリズミカルに飾ることができます。
せっかくだから、お花もくねっと曲がったものを合わせてみると絶妙にマッチしました。花と花瓶の組み合わせを考える面白さはこういうところにある。
05.北欧旅行で出会った思い出の花瓶
もう10年以上前に初めて北欧を旅した時に、デンマークで一目惚れしたこの花瓶。ブルーの淡い色とホワイトの組み合わせを見て、海と水平線が頭に浮かんできました。小さなプロダクトなのに、すごく奥行を感じる。私の原風景でもある瀬戸内の海にも見える。
この花瓶にはお花ではなく、デンマークの柔らかなトーンのキャンドルを合わせてみました。
花と花瓶の素敵な関係
花瓶は奥が深い。
全部花を入れる用途として作られているけど、形も色も素材も本当に様々で面白い。
デザイナーのユニークな発想の素晴らしさ、花瓶にかける思いの深さ、機能美と装飾美のバランス…語りだしたらきりがないけど、私はこの小さな世界の美しさにずっとハマっている。
花はそのままで美しいけれど、本当にマッチする花瓶と合わせた時に何倍も輝く。私たちが花だとしたら、花瓶は洋服のようなものかな。
私はkakkoの照明のデザインをしているんですが、照明のシェードも花瓶からインスピレーションを受けることも多いんです。
私にとって日常に欠かせないプロダクトなんだなぁと改めて感じました。