見出し画像

お赤飯

敬老の日だからというわけではなく

ササゲも残っていたので、半年ぶりぐらいにお赤飯を。


ササゲの煮汁に餅米を一晩浸して、少し色をつけます。

炊飯器に入れていますが、炊くのではなく

蒸し器に移して30分ぐらい強火で蒸します。


赤飯 2021.09.19 浸す


42歳のときに母を亡くすまで

お赤飯がおいしいなんて、あまり思ったことはありませんでした。

デパートのお赤飯を買っていったら


「ほら、このぐらいの硬さがいいの、おこわっていうでしょう?」


と、母が病院のベッドで満足そうに食べていました。



母が好きだったものを

母を亡くしてから毎年つくるようになりました。

毎年食べているうちに、だんだんおいしさが分かるようになったのです。


私がよくつくるので、息子たちも姪も、お赤飯は大好き

いとこは、「お姉ちゃんのお赤飯」と言います。

友達は、「この味、この味」と、言ってくれます。

ちょっと目上の方と会うときは、お赤飯外交になります。


画像2


敬老の日に

空は高く、すがすがしい青に染まりました

お赤飯を、空にお供えしましょうか。

                      2021.9.20

いいなと思ったら応援しよう!

だてまき
創作の芽に水をやり、光を注ぐ、花を咲かせ、実を育てるまでの日々は楽しいことばかりではありません。読者がたった1人であっても書き続ける強さを学びながら、たった一つの言葉に勇気づけられ、また前を向いて歩き出すのが私たち物書きびとです。