今年度うちの校長がやった業務削減
今まで「働き方改革だ~!」とは言っていたものの、なかなか残業時間は減らず・・・。自分も残業時間は月80時間は普通に超えていました。
しかし、令和5年度に校長と教頭の2トップが変わりました。この管理職の先生2人がどんどん業務削減を打ち出し、私の残業時間は40時間を切るようになってきました。もちろん昨年度と業務は変わっていません。さて、どんなことをしたのでしょうか。
1.生徒の欠席連絡をアプリで行う
今まで学校への欠席・遅刻・総体の連絡などは電話で受けていました。朝7:00ぐらいから電話が鳴り始め、一本の電話に付き2~3分は取られます。不登校気味の生徒だと、もっと時間がとられることも。しかし、年度途中から欠席の連絡はアプリで行うようになりました。朝電話が来たとしても7:30より前は取らなくていい!と校長も言ってくれました。朝、電話が鳴らないことがこんなにも朝の多忙感を減らすとは思っていませんでした。アプリで生徒に連絡もできます。何か連絡をし忘れたとしても、一軒一軒電話をする必要がありません。部活動の連絡などもすべてこれで終わります。
2.水曜日は朝読書の時間をなくし、15分早く一時間目が始まる。また6時間目や清掃をなくし、14時ぐらいには終わる
以前は水曜日の6時間目はつぶれた授業の復活コマとして授業が入っていました。45分授業にしたとしても、6時間目まであれば、終わるのは15:15です。そこから退勤時間まで1時間30分しかありません。
そこで、水曜日は早く帰る日として、朝読書の時間をなくし、6時間目と清掃をなくしました。すると終わるのが14:00になりました。校務をするのが、2時間45分もあります。水曜日に定時に帰る職員がぐっと多くなりました。
3.学校を開ける時間を7:30から7:45分にした
我々教員の勤務は8:15です。しかし、生徒は7:30に開けることになっています。デパートで言ったら、開店時間が10:00なのに、お客さんが9:15に入ってくるようなものです。以前は7:00に学校開けていたそうなので、これでもましになったほうなのですが・・・。
そこで7:45に学校を開けることにしました。開けるのは教頭です。今までの7:30に誰かが玄関をボランティア的に開けに行くということはなくなりました。
4.基礎学力を高めるようなミニテストの廃止
基礎学力を高めるために、漢字・計算・英単語テストのようなミニテストを「学年単位」で行っている学年がありました。この学年は5教科のミニテストを朝の読書タイムを使って、毎週行っていました。合格に達しないと再テスト・再々テストです。
学年にその教科の先生がいればいいのですが、この学年は数学の教員がいなかったので、それを教科担任の先生にお願いしていました。まずそれが多忙感につながります。そして採点は学級担任の先生・・・。これは非常に負担が大きい。
研究主任である私が、「ミニテストは役に立たないわけではないけど、その授業の中でやればいいものであり、学年でやると負担感のほうが大きいのでやめにしませんか?」と提案しても、学年でやってることだから続けたい!と一蹴。しかし、校長はこれに対してやめるように説得。無事にミニテストは廃止。
5.通知表の所見の廃止
昨年度から研究主任の私が通知表の所見を廃止しましょうと訴えてきたのですが、古参の先生方から抵抗にあい、実現はしなかった所見の廃止。
今年度になり、校長が「そうしましょう」と鶴の一声であっさり廃止。代わりにいいとこ探しをして、夏季休業・冬季休業の三者面談で伝えることに。詳しくはこちらの記事にも。
6.実力テストの業者採点
自分は中学3年の担任です。高校入試を控えているので、実力テストなる入試の練習のテストを8回行います。この採点がななかなかしんどい・・・。これを業者採点でもよいと促してくれました。なんとなく教員が採点しないなんて・・・という風潮もありましたが、この採点から解放されることがとてもありがたかったです。マイナス点は返却されるのが2週間かかるところですが・・・。
7.高校入試の引率廃止
高校入試の際は、受験人数の多いところは教師が引率をしていました。しかし、これも廃止・・・。めちゃくちゃ楽。年度末の忙しいときに1日仕事ができるのは非常にありがたい!