究極に手軽なUXでモノを売れる!「トリクル」を図解してみたお!
2018年5月11日、売りたい物を家に”取りに来る”出品代行サービス「トリクル」というサービスがリリースされたのをご存知でしょうか。
今回図解記事を書いたのは、トリクルがCASHや既存の買取サービスとどう違うんだろ?というのを理解しきれていなかったので、調べてみたいと思ったのがきっかけです。
図解することで腹落ちして理解できた部分があったので、図解やはりよいなーと実感。よければみてみてください!
<目次>
・メルカリの外側に隠れた潜在ニーズとは?
・「トリクル」のビジネスモデル
・「トリクル」は中古品買取の新たな市場を開拓できるか?
メルカリの外側に隠れた潜在ニーズとは?
トリクルは「家に売りたいものがあるけど、売るのが面倒」というメルカリでも満たすことができていない潜在ニーズにフォーカスをあてたサービスになります。
通常、メルカリでモノを売る際には、出品作業、取引交渉・連絡、梱包・発送など多くの手間がかかります。メルカリを使ったことがある人なら誰もが一度は面倒だなと感じたことがあると思います。
実際にTwitterで検索をかけると以下のような声が思ったより多くあがっていることが分かる。
でも「売りたいモノはあるが面倒くさい」ニーズってDMM社に70億円で買収され話題になった即時買取サービス「CASH」でも同じこと言ってなかった?と思う人もいるでしょう。
手間をかけたくないというニーズは一緒でも、
・CASHは「多少安くてもいいから今すぐ現金が欲しい」というニーズ
・トリクルは「お金は後でいいから、安く買い叩かれずに売りたい」というニーズ
にフォーカスしているのが違いになるんじゃないかと考えています。
各サービスがニーズ別にどのように違うのか比較するために図を作成して分類してみました。求められるニーズに応じて、必要とされるサービスが変わってくることがわかります。
また手間をかけたくないという観点でも、トリクルはCASHの一枚上手をいっているなと感じました。「CASH」では写真を撮って、査定後に集荷に来る前に梱包をする必要がありますが、「トリクル」は集荷依頼をするだけ!という究極に手軽なUXを実現しています。
(このことからトリクルは「CASH」で売ることすら面倒というニーズに応えていける可能性を秘めているじゃないかと思っています。)
「トリクル」のビジネスモデル
トリクルがどんなニーズにフォーカスしているかはご理解いただけたと思うので、続いてそのニーズをどんなビジネスモデルで満たそうとしているのか、解説していきます。
どこがどうすごいのか解説するために、ビジネスモデル図解で有名なチャーリー氏のフォーマットをお借りし、作成してみました。
チャーリー氏は、感動するビジネスモデルは共通して逆説の構造があると言っていてなるほどなと思いました。以下、逆説の構造スライドの意図を伝えるため、チャーリー氏のブログから引用
逆説が強いほど非常識的で普通は難しい、だからこそ成り立たせるためには高度な仕組みが必要で、その仕組みこそがビジネスモデルである。
参照:なぜビジネスモデルを図解するのか?どう図解するのか?裏側やノウハウの全図解まとめ
意外と知られていませんが、そもそも中古品を売る際の選択肢として、
①買取り
②委託販売
の2つの方法があります。
①買取りは金額を事前に取り決め、後に商品を引き渡す方法で
②委託販売では商品を事業者が預かり代わりに販売し、売れた場合手数料を差し引いた金額を支払う方法です。
2つの方法の大きな違いは現金化までの時間と買取金額です。
委託販売では現金化までの時間は通常の買取と比べてかかってしまいますが、高い金額で買い取ることができます。メルカリやCASH、一般的な店舗買取は①に該当し、トリクルは②に該当します。
単に商品を預かり、委託販売するだけなら町のリサイクルショップでもやっていますが、「トリクル」はただの委託販売サービスではないと思っています。
家までに取りに来てくれる「出張買取」と預かった商品をインターネットを活用して効率的に販売する「委託販売」をかけ合わせたモデルで、出品者が手間なく納得できる金額で売れる今までにない仕組みを作ろうとしているのではないでしょうか。
「トリクル」は中古品買取の新たな市場を開拓できるか?
トリクルは、メルカリやCASHとユーザーを奪い合うというより中古品買取の新たな市場を開拓していけるサービスだと思いました。
時価総額3,000億円超でメルカリのマザーズ上場承認が話題になりましたが、あのメルカリをもってしてでもまだ国内の約40%約5,000万人は中古品を売ったことがないということは、お宝はまだまだ眠っているようです。
リリース時の反響からニーズは確かにありそうということが分かりましたが、一方ビジネスモデルを成立させるためには、効率的な集荷オペレーションや預かった商品の管理、効率的に販売する仕組みなど対応しなければ課題は多くあります。
多くの課題はあるものの、トリクルが発明した究極に手軽にモノを売れるUXをによって、中古品市場がどれだけ広げられるのか?社会実験に期待大です!あらゆるものが中古品として流通される未来ワクワクするなー!
実家の母親(多分メルカリは使えない)にも使ってほしいので、山形へのエリア拡大待ってます笑 (実家って色々お宝眠ってそう、ちなみに宝石屋さん)
最後に
トリクルを運営する株式会社Spice代表の徳泉さんのブログ、プロダクト作りをしている人ならめちゃくちゃ参考になる情報を発信しているのでおすすめです!特にこの記事は必見!
→次のAirbnbの作り方 — ソーシャル上に隠れた”カオスな文化”を盗む方法
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まだトリクルしてない方は今すぐトリクル
(集荷日程がすぐに埋まってしまうようなのでお早めに)